舞台千と千尋の神隠し/自分の人生の一部
▷『舞台千と千尋の神隠し』 Hulu
▷これは、点数を付けられない。
▷あらすじ
『日本で最も有名であり、必ず一回は観たことがある作品と言えば、千と千尋の神隠しという人はとても多いだろう。そして、今回舞台に落とし込んで、千と千尋の神隠しを上演された。しかし、ジブリというのは現在の人間に宮崎駿監督のキャラクターに親和性を持たせるのは、非常に難しい。そして、コロナという病原菌とも戦わなければならない。そして、ジブリのファンはとても多い。高い壁がいくつもある。果たして、内容は如何に?』
▷徹底感想
自分が、『舞台千と千尋の神隠し』の情報を知ったのは、3月頃、NHKのあさイチで、橋本環奈さんがゲストで出演した回で、舞台千と千尋の神隠しのトークをしていた。婆ちゃんと一緒に見ていたのだが、僕は心を奪われてしまった。要因として、ジブリで最も有名である作品を、人間が演じるのである。これは、興味しかなかった。
しかし、舞台なので現地に行って観に行かなければならなかった。しかし、7月にHuluでオンライン配信が決定し、値段は5500円。自分史上、一本の作品での最高額を更新したが、一撃で支払った。
コロナがあり、上白石萌音さんのコロナ感染で、上白石さんの千尋は中止。全てを中止するのかと不安だったが、橋本環奈さんの千尋は上演させることが決まった。
不安とジブリという大きな壁を持つ舞台に自分は鑑賞したのであった。それでは、前置きはこれまでにして、感想行きましょう。
まず、千と千尋の神隠しの建物を忠実に表現していて、正直感動しました。千と千尋は、建物がレトロな雰囲気と湯屋という古風な風景を映し出しております。しかし、舞台ではどのように表現するのかと観てみると、本物そっくりでした。それも結構大きい。そして、湯屋の中も、映像で映し出された箇所を人間が表現できる最大限に表現していました。これは、凄い。
他にも、窯爺の職場や、カオナシの飯を食う場所、電車に乗るシーンも、忠実に再現しており、文句なしでした。
そして、キャラクターですね。橋本環奈さんは、完璧に千尋でした。それよりも、ハクですよ!!映画でも、青年でありおかっぱが似合う凛々しい男でした。そして、それを演じたのは、三浦宏規さん。もうハクでした。顔もそっくり、体も身長もハクでした。本当に、映画から出てきたのかと思うくらいでした。正直驚きました。
そして、リン。彼女も良かったですね、、お母さんとリン両方演じなければならなかったので、どこで差別化を測るのかと疑問を持っていました。しかし、お母さんの時は冷淡で怖い母親。そして、リンでは礼儀正しく、真っ直ぐな女の子でいつか町へ行きたい人でした。同じ人が二役演じて、ここまで出来んのかよ、、
そして、夏木マリさんは文句なしです。僕のヒーローでした。おばたのお兄さんも蛙という難しいキャラを上手く扱いこなしていました。こちらも凄い
次に、様々なお客様です。湯屋では旅館であり、温泉がメインの場所なのでいっぱいお客様が来ます。特に良かったのは腐れ神様の汚い姿です。
腐れ神様の泥まみれで汚いのを、綺麗に作られており、もしフィギュア化したら欲しいレベルです。そして、銭婆に変身させられた坊の姿。
あのぬいぐるみも欲しい、、、可愛い。
内容も謎が残る部分も多い所も良かったです。まず、千以外の従業員の種族は何なのか?ですね。人間を毛嫌いしており、差別をしていました。しかし、彼等が何の種族なのでしょうか?映画では、湯婆に変身させられた動物たちとされるのですが、でも言語やルールは、初めから知っていたのでしょうか?
そして、ハクとは何なのか?です。正体は、ニギハヤミコハクヌシで、千尋が溺れているのを救ったことがあります。しかし、どうやって?龍の姿で救ったのでしょうか?それともハクの姿で救ったのでしょうか?そして、何故千尋を救ったのでしょうか?そして、名前を奪われて、千尋の記憶でハクが自分の名前を思い出したシーンはいつ見ても感動ですね、、、
脚本も忠実に再現しており、不満なシーンは無いのですが、二つだけ言いたい。
一つ目は、湯婆のかめはめ波のエフェクトが無かったことです。自分は、夏木マリさんのかめはめ波が見えると思いましたが、手のポーズだけでした。
二つ目は、お父さんお母さんが豚になるシーンでの、豚の顔と蹄だけでは何かが足りなかった。全て豚に見せればよかったのですが、半分人間と半分豚ということを表現したかったのでしょうが、僕は全て豚にすればよかったのになぁと思いました。
以上が、『舞台千と千尋の神隠し』でした。既にオンランチケットは販売は終わり、円盤化を待つしかありません。僕は、オンラインで観れて良かったです。5500円の価値はとてもあり、舞台にもハマりそうです。素晴らしかった。そして、『舞台千と千尋の神隠し』ありがとう!!