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【つくばHC】〇〇さえあれば繋がる輪

進学する中学校に「ハンドボール部」がない!

僕が中学生だった約10年前、ハンドボール部がある中学校がつくば市には2校しかありませんでした。(僕が進学した手代木中と茎崎中)

その後、並木中等教育学校(中高一貫校)にハンド部が新設されたものの、依然市内でハンド部のある中学校は少ない状況でした。

僕の当時の大親友は手代木中の学区外でしたが、ハンドボールを続けられるうちの学校に通うために「越境」をしていました。

しかし、そうした例は特別です。

つくば市にある小学生クラブチームの卒部生の中には、進学予定の中学校にハンドボール部がなく、競技を続けられない子供たちが一定数いました。

そういった子供達の「ハンドボールを続けたい!」という思いに、クラブチームという「居場所」を作るために設立されたのが今回紹介する「つくばHC」です。

実際に練習に参加してきた!!

今週8月9日(日曜日)につくばFCさんのフットボールコート(つくばイオン)を利用した、中学でハンドボール部がない子たちのために出来たクラブ「つくばHC」の活動に参加してきました。

代表の植村さんが「つくばHC」を作ったのは2016年。

当時、ハンドボール雑誌「スポーツイベントハンドボール」で取り上げられていた記事があったので添付しておきます。

屋外のフットサルコートを利用して、小学校高学年の子が少しと、中学生が一番多く、高校生も一緒にプレーしていました。

その日は休みが多かったそうですが、7:7のゲームが出来るほどの人数で練習をしていました。

全体で90分ほどの限られた時間の中で、「個」にフォーカスした指導のもとのびのびとプレーする子供達の姿がそこにはありました。

運動不足の僕も練習に混ざりながら、ハンドボールの楽しさを噛み締めるように「その場限り一瞬」をみんなと共有できることの「幸せ」を感じました。

ハンドボールを初めてプレーしたときの、身体を動かす根源的な喜びを思い出すことが出来る「居場所」を提供する場でした。

感じた「クラブチーム」の可能性

地域型のクラブチームの最大の強みは「縦の繋がり」だと思います。

これまでの小学生スポーツ少年団、中学校、高校では、カテゴリーが変わるごとに全く異なる哲学や、指導観を持つ指導者のもと、競技を行うことになりますよね。

どの選手が将来トッププレーヤーになるかわからない「ハンドボール」において、選手の「可能性」を長期的に最大化させることが大切なのに対して、

それぞれのカテゴリーで結果を残すことに注力すれば、選手たちはチームの勝利のためにただ「消費」されることになります。

これってとっても「もったいない」ことだと思いませんか?

まず第一に「哲学」の部分を据えて、クラブがどんな選手を育てていくのかを明らかにしていく。

その哲学をもとに「一貫指導」を行うことが出来る。それがクラブチーム最大の魅力だと思っています。

「つくばHC」今はメインのカテゴリーが「中学生」だけですが、これから様々なカテゴリーにチームの規模を拡大していけば、日本で初めての「地域総合型のクラブチーム」になれる可能性は大いにあると感じています。


「縦の繋がり」があるからこそ「個」にフォーカスできる。

部活動の3年間で結果を出そうとしたとき、大会前に勝つためにやることといえば「個を強化すること」ではなく、「チームとしてどう戦うか」ですよね。

でも、「縦の繋がり」がある「クラブチーム」ならクラブ(シニア)を通して結果を出せばいいので育成年代では「個」にフォーカスすることが出来ます。

その中で選手たちの「個」が際立っていき、シニアプレーヤーになったとき、これまで培ってきた「個」をベースにそれぞれのチームの戦術にフィットしていくような育成がいいんじゃないかというイメージが僕の中にはあります。

ここでいう「個」はただ単に「球が速い」とか、「足が速い」とかではありません。

「個人戦術力」が高いという意味です。

「個人戦術力」は「技術力(どんなことが出来るか)×戦術的思考力(それらをどのように、どのタイミングで使うか)」です。
個人戦術力のことについては、後日改めてまとめます。笑

簡単にいうと「個人で状況を解決できる力」みたいに捉えてもらえるとありがたいです。

この力は「チームの勝利」を目的に置いていると、まあ育ちにくい育ちにくい。

理由は、「個人戦術力を高められる方法=トライアンドエラー」だからです。

ハンドボールは「ミス」が命取りになるスポーツです。ミスを減らしていけばゲームを有利に進めることが出来ます。しかし、ミスをしないプレーから成長は生まれないでしょう。

僕自身、ミスを恐れながらハンドボールをしていた時期が一番「ヘタクソ」でしたからね。笑

まだまだ現実的ではありませんが、様々な人が協力しながら一歩ずつ歩んでいけば確実に実現できる未来だと思います。

めちゃくちゃ理想論ですが、あえて眩しいくらいの理想論を語らせてください。

本当に実現できたときの嬉しさはたまらないと思うのです。

今日はこれくらいで!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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本日もお疲れ様でした!

筑波大男子ハンドボール部 森永 浩壽

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Koju Morinaga/ハンドボールコーチ→ハンドボール選手
2022年の今、フルタイムで働きながら日本リーグ参入を目指すハンドボールチーム"富山ドリームス"の選手として活動しています。ここでのサポートは自身の競技力の向上(主に食費です...)と、富山県内の地域との交流に使わせていただきます。