「リメンバーミー」お別れだけど

見よう見ようと思ってみてこなかった作品をついに見た。
このタイミングでディズニー+に加入したことがきっかけで。

音楽を禁止された一族に生まれたミゲルだが、無類の音楽好きで
いつも隠れて屋根裏部屋で大好きなデラクレスの音楽を聴いている
とある出来事がきっかけで死者の国へ送り込まれる。
元の世界の戻るには、「家族の許し」が必要だった・・・。


この映画は、
①死ぬということ
②家族
この2点について考えさせられる映画だと感じた。

①の死ぬということについて、物語は死の国をメインに進むわけだが、死んでないミゲルはとても浮いた存在になっている。皮膚がついていることが異様な世界に一人、スキン人間がいるからね。
この映画では、死は2度あることが伝えられていた。
1度目は肉体的に死んだときで、2度目は生きている人に忘れ去られたとき
結構死生観がはっきりしているので、自分が軸としている宗教や信念がある人には受け入れがたい要素もあるんじゃないかと思うが、そのようなものを持たない私でも
なるほど、1度目の死は、生きている側にとっては死に続けているわけだ。生きている人に忘れ去られたとき、やっと死に止むことができるのだなあと、納得してその考えを受け入れることができた。

②の家族について、
死の国に迷い込んだミゲルが元の世界に戻る方法が、家族に許しをもらうことだったのだが、ミゲルは死の国に迷い込んだ早々、死んだ曽おばあちゃんと再会して早々に許しを受け元の世界に戻るのだが、数秒で禁止事項を破り出戻りになる。許しの条件は「音楽を禁止すること」だったからだ。
だから、ミゲルはその条件では生きている国に帰らないのだ。相当な信念か、情熱で生きているミゲルをうらやましいと思った。
それと同時に、「家族から許しをもらわないとあの世から帰れない世界線」という設定に違和感を感じたのだが、そういう物語なのでまあいいかという感情で見ていた。
物語が進むにつれ、「家族」のつながり、絆がどんどん重要な物語のファクターになっていくので、どんどん違和感が高まっていく・・・
と思いきや、小さなころから社会生活で刷り込まれた家族の「大切さ」「絆」「力を合わせる」などなどの洗脳はやはり強いということを突き付けられた。ミゲルが困難に家族と一緒に立ち向かい、失敗したり乗り越えたり、絆を深めたりしていく描写を見ていると、自然に涙が出てきて止まらなくなっていたのだ。
そして最後はボロ泣きしてしまった。恐ろしかった。

刷り込みによって感動させられたのもそうだが、声優の歌声もすごかったので、それで作品に引き込まれたのも、ボロ泣きの原因に違いない。
日本語吹き替えで見たのだが、ミゲル役の声優をしている石橋陽彩さんの歌声も素晴らしかったんだ思う。リメンバーミーを歌ているときの声もカッコよかったしすごかったし、最初の「ウンポコロコ」の歌もめっちゃよかった。なんだろうか、声変わりする前の子供の歌声って感動を誘うものがあるよ絶対・・・。

まあ最初は斜に構えてみた作品だったが、最後はドはまりしてしまったということです。Disney+で作中に出てきたトラックでコンサートした映像もあったので、それも見てまた泣いてしまったよ。。。いろんな国で吹き替えている声優さんの声も素晴らしかったよ。

最後は歌の感想で終わってしまったが、これは泣きたいときに何も考えずに、見ればいい作品だと思う。




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