行政の隠蔽手段としての「個人情報」:湖南市のケース
要点:湖南市は「個人情報だから」などと事実でないことを理由に情報を隠すことがあるので、職員が情報を出そうとしない場合には常にそれを疑ったほうがよいのではないかと、一定の根拠をもって主張します。
※2021年10月30日追記:「隠蔽」という言葉が強すぎる、という印象を抱く方は、どうかこれは「正当でない理由で非公表とすること」という意味だとお考えいただければと思います。
わたくし、2020年度の、滋賀県湖南市の障がい者の支援に関する計画の策定委員になっておりました。公募委員でした。
その中で、意味がわからないことがたくさんありまして、情報公開を求めたりしていたのです。
その1つは、2021年5月24日の、以下のような情報公開請求です。(画像は一部加工しています、以下同じ)
湖南市の「障害者基本計画」が策定された日がわかる資料を求めたのです。何も難しくない請求ですよね。。
この請求に対して、6月7日付で「部分公開」が決定された旨、通知されました。以下の画像のごとく(1ページ目のみ)。
非公開になったのは、要するに「個人情報」とのこと。
で、公開されたのが以下の文書。その場で職員さんに聞くと、非公開なのは「計画そのもの」とのこと。
なんじゃそら。。。計画に個人情報なんて書いてないですやん。。
おかしいやん、と思いまして、9月8日に審査請求しました。以下のようなものです。要するに、「部分公開にするには理由はおかしいですやん」と申しております。
で、10月18日付でまた市長から通知が来ました。以下の画像のものです。
要するに、「確かに部分公開にする理由、ないね」と言われました。
つまり、、、
最初、湖南市は「個人情報だから」などと、事実でないことを理由に情報を隠したんですね。それを市長が認めた、というお話です。
なので、湖南市職員が情報を隠すときは常に、言うことを疑ったほうがよいのではないかと考えます。
よくあるんです。情報を求めると、「個人情報」を盾にして拒まれることが。
でもそれって、ただのテンプレート化した理由付けでしかない場合があるってことですね。何も考えずにオウム返しのように「コジンジョウホウデスノデ」と言っている、というイメージを持ってしまいました。
余談:障がい者関係の施策に注力なさっていた市議さん(植中都さん)が、10月の市議選に出なかったのが、なんとなく…私、気になります!!!