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キャリアデザインの蟻地獄を超えて。キャリアの成功循環モデルという仮説
キャリアはむりにデザインしなくていいんじゃないかな、と最近は思ってます。
「自分がやりたいことはなんだ?」ってひたすら問い続けた20代。言い換えれば、「キャリアをデザインせねば!」と意気込んでいた10年でした。
この期間は、誰よりも生き方について自問自答してきた自信がある。でも、もがいてももがいてもやりたいことはさっぱり見つからなかった。それどころかどんどん深みにはまっていって、蟻地獄みたい。ぐるぐる。
そんな蟻地獄みたいな状況から、最近やっと抜け出せた感覚があります。
それは、やりたいことが見つかったからじゃなく、
「やりたいことを”やってもいいよ”と後押ししてくれる人や、”やらかしたら餃子食おうぜ”と支えてくれる人がまわりにいるから」
に他なりません。
元MITのダニエル・キム教授が唱えた、
「組織の“結果の質”を高めるためには、まずは組織に所属するメンバー相互の“関係の質”を高めるべき」
っていう組織の成功循環モデルがあります。僕はこれ、個人のキャリアデザインに応用した「キャリアの成功循環モデル」もあるんじゃないか、って仮説を持っていて。
つまり、
「キャリアの“結果の質”を高めるためには、まずは自分と関わる“関係の質”を高めるべき」
だと言えるんじゃないかと。
たとえば、自己肯定感が低くて悩んでいるなら、たくさん褒めてくれる人と会うようにする。
アウトドアに関わる仕事がしたいなら、そういう仕事をしている人が参加するイベントに顔を出してみる。
NPOで働きたいなら、まずは一人、実際にNPOで働いている人とランチに行ってみる。
そうやって関係性を築いていくと、自然と「あ、自分はこういうキャリアを歩みたいんだな」とか、「やっぱ意外と違うかも」っていう事が自然と見えてくるんじゃないかなーなんて。
言い換えれば(言い換えが好きなのでお許しを)、自分のキャリアというものは意図して設計するというよりも、関係性という土壌を耕すことによって、自然と芽が出て育っていくことがあるんじゃないかと。
僕はこれを、「キャリアデザイン(career design=キャリアを設計する)」ではなく「キャリアカルティべーション(career cultivation=キャリアを耕す)」と呼びたい。
もちろん、「キャリアデザイン」と「キャリアカルティべーション」はどちらかが正しい、というものではありません。キャリアを設計するという側面が大切な時もあります、やっぱり。
でも、「設計せねば!」とガチガチにしばられちゃって苦しい人のなかには、関係性を耕すという発想をとることによって人生の可能性が開ける場合もあると思うんです。僕がそうだったように。
前置きが長くなりました(前置きだったのかよ!)。年明けにグリーンズの学校のクラスで、「キャリアデザインの教室」を開講します。
え!散々書いてきて結局キャリアデザインなの!?と思うかもしれませんが、お察しください(笑)だって「キャリアカルティべートの教室」じゃピンとこないしねぇ。でもなかみは「関係性をつくることによってキャリアを耕していく」プログラムになってますのでご安心を。
具体的には、「コーチ」「ロールモデル」「カウンセラー」そして「仲間」といった関係性の環をつくっていくなかで、自分のキャリアを考えてみる。そんなクラスです。
うん、ピンとこないですよね(笑)でもなんとなく気になるぞ、と言う方は、ぜひ僕にご連絡ください。
いまキャリアに悩んでいる方に、少しでも届きますように。
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