Upworkで稼げるのか?最先端の労働の形を模索してみた
2020年、外国人観光客に特化して行っていた事業が崩壊しました。
差別化とリスク分散のバランスを完全に欠いた結果ですね。
まだ人生半分あるのでここから意識改革するしかないです。
まだ立ち直れてはいませんが、そうも言っていられないので日々仕事につながる種を探し続けています。
世界最大クラウドソーシングサイト Upwork に登録してみた
指標のために、当方のスペックです。
学歴: アメリカのコミュニティカレッジが最終学歴
英語力: TOEIC 965点、英語発音指導士、10年以上ほぼ毎日外国人と直接関わる現場で英語使用
職歴: コミュニケーション力があればなんとかなる営業職 - インバウンド観光関連で自ら起業 - 失敗 - コロナで全て崩壊。翻訳歴あり(企業のプレスリリースやYouTube字幕作成)
その他: 日本の専門学校とアメリカでスペイン語を専攻、スペイン、メキシコ滞在歴もあり、スペイン語もある程度話せます。
Upwork は日本でいうところのクラウドワークス、ランサーズ。創業時の "Elancer" から合併で名前が変わっていますが、20年以上このウェブサービスを行っている老舗です。
ちょっとした仕事を探している人と、ちょっとしたことを高クオリティ、低価格でやってほしい人や企業を結ぶグローバル人材マッチングサービスです。
私は、海外の方とコミュニケーションをすることを仕事にしていたので、これといって スキル と呼べるものを持っていません。
「翻訳」だけですかね、ひっかかりそうなのは。
日本語-英語の翻訳、または英語さえできればなんとかなりそうな簡単な案件を探してみることにしました。
どんな案件があるの?
IT系がやはり一番案件が多いようですが、ここはさすが世界最大手、いろんなのがあります。
●コロナが終わったら仕事で日本にいくので一緒に岐阜県に案内役としてついてきて欲しい。
●SNSの評価(暴力、アダルト 、差別発言)
●IT系製品、ツール、アプリなどの日本語訳
●動画コンテンツのための日本語ナレーションをやって欲しい などなど
地球規模でアルバイトや副業をしている人は多い世の中になっているようで、どんな案件でも誰かが飛びついている印象です。
20件くらい私も申し込んでみましたが、実績がないと全く相手にもされず、ゼロの日が続きました。
Upworkって稼げるの?
もちろんそれぞれ結果は異なると思いますが、ぼくの実力だとあまり稼げないことが3ヶ月くらい試してわかってきました。実績を溜めていくことにも時間がかかりますし、僕のケースだと、当面は月に1〜2万稼げればいいという範囲から出られそうにありません。
でも、続けていくことができれば、将来
「老後の暇つぶし兼少しの収入」
を与えてくれるかもしれない。とは思うようになってきました。
長期の仕事もあるようですが、ほとんどは単発、給料としては時給換算で500円いくかな。。。 という相場です。それでも、もしインドの田舎に住んでいて、時給500円の仕事をオンラインでできれば、それなりのものになるかも知れませんし、時給500円の例が安いのか高いのかはこちらでは判断がつかないところです。
IT系で、レアで高度なスキルを持っていたりするとまた違うのかも知れませんが、そんな人はそもそもUpworkで仕事を探さなくても、伸びているIT企業の中でちゃんと雇用されていますよね。
Upworkで取れた仕事
始めてから3ヶ月ほどで、これまで4万円ほど稼ぎました。その内訳です。
一つ目: SNSの評価でした。SNSでやりとりされる文章が不適切なレベルを超えているかどうか、ということをひたすら判断していきます。多少ルールがあるのでそれを知らないとできなかったりもするので、ギグワークとはいえ手間がかかります。で、最終的に得たのは2000円ほど。3時間以上、準備を入れるともう少しかかっていると思いますので、時給500円切りましたね。
二つ目: アメリカの医療器具メーカーの日本で販売強化するための、代理店向けビデオの字幕翻訳
医療用語の知識ゼロなのですが、字幕翻訳(srtファイル)をやってことがあったので、とりあえず受けてしまいました。締め切りがキツく、徹夜の作業になりました。。。。めちゃめちゃ大変でしたが、トータル35時間ほどかかって300ドルほどいただけました。
三つ目: 海外YouTuberの日本語字幕作成
日本をターゲットにしているので、字幕というよりちゃんとしたテロップをつける仕事です。動画は当方もYouTubeにいくつかアップしたり、自分でもレッスン動画を取ったりしたこともあったので少し触れます。テロップ作りならいけるか、と応募して採用されました。これは8時間ほどかかって72ドルいただいたので、ギグワークとしては悪くないレベルです。1本だけの契約だったのですが、気に入ってもらえて2本目の仕事ももらいました。
四つ目: ゲーム関連の製品翻訳 英語から日本語
突然メッセージが届く。
「今空いてる?」
「2時間でこれ訳して欲しい。30ドル」
おー何これ。。とおもいましたがとりあえずやってみることに。
こんな風に知らない人が知らない人に仕事お願いして数時間後に3000円ほどもらえる。という世界の仕事のスタイルに戸惑いましたが、いい勉強になりました。
結論
登録して3ヶ月ほどしかたっていないので結論と言うには早すぎますが、現状わかったことをまとめます。
●英語で海外の人や企業とやりとりをするので、会話力はなくても大丈夫ですが、メッセージやメールのやりとりをスムーズに行う能力は必須 (慣れていないと、おそらくプロフィールを作っていくところで挫折するかも)
●英語ができるからといって仕事があるわけではない。(あっても、日本の物価に合わせると内職的な時給のものがほとんど。)
●↑とはいえ、やっぱり英語ができると、こういうところで少なからず世界と繋がることができたり、お小遣い稼ぎができたりはする
●仕事の数自体はめちゃめちゃある。
●IT、ゲームクリエーター、商品マーケティング用短編動画、動画のナレーションなど、今世界でお金になるスキルとはなんなのか、が垣間見れるのはいいところ
●なんとか一つ目の仕事を取るところまで頑張ることができれば、おそらく次も何かしらの仕事はある (やるかやらないかは別にして)
●Upwork で世界中の誰かに安く手伝ってもらう。仕事を得るサービスとしてではなく、仕事の依頼主になることができれば、このサイトの価値はうなぎ登り間違いなし。
あ、あと、スペイン語ができる日本人に向けた仕事には全く出会っていません。スペイン語めちゃめちゃ面白くて大好きで一生懸命勉強したんですけどね、若い頃。かんたんにお金に替わる言語ではないです、日本人にとっては。趣味として、心の支えとして頭にしまっておきます。
皆さん、第2言語を選ぶ際は慎重に。