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何度目かの「レザーグリップ脱却への挑戦」の記録

最初はシンセティックの元グリップは「コストカット」と言われていて、ツアーモデルは「当然、レザーグリップ」という感じだったけど、いつしかシンセティックで育った若者が主流になれば、

レザーグリップって、なにそれ?

となるのは仕方がない。

今となっては、ほとんどのラケット、おそらく、RFのProと、ピュアストライクのツアー(97インチのやつ)以外で、限定版を除き、レザーグリップが最初からついているものってあったっけ?くらいのレアモノになってしまった。

パーツとしてもスポーツショップに売ってないことも増え、テニスの専門店にいかないと買えなくなってきた。

そして、レザーグリップを知らない世代が増えると共に、というか、軽いラケットを使う人が主流になってきたと共に、テニスも変わってきたように思う。

ということで、僕も時代の流れに乗り、何度目かの「レザーグリップ脱却」のチャレンジをしたいと思ったので、メモしておきたい。


今までレザーグリップ脱却に失敗した理由

今まで何度もレザーグリップをやめようと努力した。

ラケットを買うたびに、元からついているグリップのままで、何度かはチャレンジをする。

シンセティックの元ぐりを使っている時の感じは、

  1. モヤモヤした打感で気持ち悪いなあ・・・。

  2. なんか勘で打っている感じがする

というもの。
ずっともやもやした感覚で、情報が手に来ず、ラケットを投げたくなる。

それでも打てないこともないし、最初は「まあ、イケるっしょ」と思う。

そう、練習はいいんだ。
シングルスもまあ大丈夫。
要するに、普通にテニスをするには、何の問題もない。

だけど、ダブルスの試合の時に、

  1. 前衛のときにパッと面を出すときに、グリップがグニャとして、ちょっと遅れる感覚。

  2. あのインパクトの時に、ちょっと外すと、グリップがグニャリとなる感覚。

    1. なんかレザーの時と違って、ワンクッション、さらに来る。

    2. レザーの場合はインパクトだけ。シンセティックの場合はインパクトしてから、一拍おいて、グニャリみたいな・・・。

  3. ボレーの精度が落ちる。角が分かりづらいから。

    1. そもそもサーブのときからして不安。

  4. 小技の精度。

    1. グリップの角がつかみづらいから、チョコンとコンチネンタルでアングルに落とすとかの時に確信が持てない

ということから、どうしてもレザーに戻してしまっていた。

試合の時、「このポイントがほしい!」という時に、「やっぱりレザーグリップじゃないとダメだ!」と思うのだ。

コーチと雑談しているときに、あるコーチが「僕は前はレザーでしたけど、すぐに慣れましたよ。」とか言ってきたのだけど、そういう人は試合に出ていないのよ。

トラウマ:JOPの試合のときに

一体、あの時、何を思ったのか、JOPの試合のときに、前日、「こりゃ、シンセの方がいいじゃん。自由自在じゃん」と練習で思って、そのまま、シンセティックのグリップで試合に臨んだことがあった。

やっぱり、練習と試合は全然違う。
ラケットがどうなっているか分からないし、もう自分の中で、大混乱に陥って、前回勝ち進んでシードもついていたのに、ひどい一回戦負けをしてしまった。

あれ以来、ずっとトラウマになっている。

なのに、レザーグリップをやめようとしている理由

バランスが変わるのがイヤ

シンセティックの元グリップをレザーグリップに変えると、7gくらいウエイトが変わってしまう。つまり、ラケットが重くなってしまう。

グリップの長さや、もともとのグリップの重さ(シンセティックのグリップは結構種類で重さが違う)によって、「どのくらいウエイトが増えるか?」は変わるけど、僕のラケットの場合は7g。

そうすると手元にバランスが来るので、元のバランスからは大きく狂ってしまう。
取り回しは良くなるけれど、スイングウェイトは軽くなってしまうから、やや振りづらくなり、威力は若干減ってしまう。

5gとか10gとかって、そのくらいの単位でシリーズ内で別ラケットが出ているくらいだから、もう別のラケットって言ってもいいくらい変わってしまう。

まあ、今まで、315gとか320gとかのラケットを使っていたので、これはあまり気にならなかったのだけど、重い分、グリップがグニャリとなるのはすごく感じてしまう。

軽いラケットを使うと、今度はこのバランスの変化が威力に直結してしまうようで、試打(シンセティックのグリップ)ではいいのに、レザーグリップに変えると「球が軽くなった」と言われるようになってしまった。

重いのがイヤ

というわけで、軽いラケットの場合は、バランスを整えたい。
そもそもレザーグリップに変えた分だけ重くなってしまうのだけど、バランスを整えるために、ラケットの上のほうにおもりを足すことになる。

でも、これが意外と難しくて、てっぺんに足して重さを合わせると、なんか面がぶれている感じがするし、3時9時のところにおもりを足せば、同じバランスにしようとすると、全体が重すぎてしまう。

最近は、ラケットのカスタマイズの専門店なども活況だけど、なるほど確かに「ただオモリを足せばいい」というものではないようだ。

だが、そもそも、レザーグリップに変えるのが、元凶なのだ。

時代に追いついて、軽い飛ぶラケットにしたいんだ!

いまや世界のトッププロも軽いラケットを使っているという。

もちろん、「それで育ったから」「それでプロまで行っているのだから、変える必要ないだけ」ということなのだと思うけど、そうなると、重いラケットは誰も使わないということになり、もう売っているラケットも重いラケットが絶滅寸前である。

それに年は毎年とる。
ということで、僕も軽い、飛ぶラケットにし、年齢を補うと共に、時代に追いついて、難民にならないようにしたいのだ。

みんなそれで打っているんでしょ?

「ああ、多分、また同じ問題が起きるんだろうな」とは思うけれど、今や、みんなそれで打っているのだから、きっと大丈夫なはずだ。

今度は大丈夫だろうと思っている理由

端的に言って、軽いラケットを試しているから

軽ければ、比較的、グニャリという感覚は少ないようだ。
重いラケットは、もう振り出すときに、グニャるので、遅れてしまったりする。

そうして、今、1ヶ月くらいが経つ。

レザーグリップからシンセティックに変えた時に、今、起きている変化

今、どんな困難に陥ろうとも、シンセティックのまま使用し、1ヶ月くらいが経つ。

というのは嘘で、実は何度か負けて、レザーグリップに変更してしまった。

だが、その比較動画を撮ってみたところ、無意識に、以下のような変化が起きていることが分かったので、まだシンセティックで頑張っている。

  1. 革は手のひら感覚があり過ぎるのか、それに頼るテニスが増えるようだ。

    1. シンセで振っていく場面でも、ブロックを選んだり、小技を選んだりしてしまう。

    2. 今風の振っていくテニスをするには、シンセティックの方が良さそう。

  2. レザーグリップのときの踏み込むリターンが消えた

    1. これが最初に気づいたことで、シンセはダメだなと思ったけど、シンセの場合は、軽いから余裕があって、普通に打っている範囲が広いだけなのだと気づいた。

  3. シンセティックは指が疲れる。

    1. レザーはすぐに握れるけど、シンセは握っても握ってもふわふわしているから、テニスをしたあとに、指が疲れている。

    2. あとセンターを外した時にレザーはグッと握れば強引に持っていけるけど、それがシンセだとより大きな力が必要でめちゃくちゃ握らないと面が負けてしまう。

      1. だからこそ、シンセはブロックやフラットよりも、ブンブン振っていく方がいいのだろうと思う。

  4. 合わせるよりも、振っていかないといけない。

    1. 単純に革は面の向きが分かりやすいから、合わせたり、フラットが打ちやすい。

      1. 面を合わせてコースを変えるなんてこともレザーはやりやすいけど、シンセだとグニャッと面が負けちゃったりする。

      2. 面の向きが分かりやすいから、フラットでも自信を持って打っていける。

    2. シンセは面の向きが分かりづらいから、振っていこうとするようだ。

      1. 面を合わせるとブレるというのもあるのかもしれない。

      2. 合わせるよりも、スピンでコントロールという感じ。

    3. 革はグッと握れるので、強く押し返せる分、ブロックのときの威力は高い

    4. シンセはグッと握っても、やっぱり、外すと少しブレる。だから、ブロックよりも、振って巻いた方が良さそう。

  5. バランスの問題:軽いラケットの場合、影響が大きい気がする

    1. 革は先が軽いから、スライスを選びたくなる。

    2. シンセは逆に角の問題もあって、スピンで打っていきたくなる。

  6. やっぱり、ラケットが軽いと体が自然と動く

    1. ラケットが重いと、すぐに非常時モードになる。普通にステップして打てる範囲が狭いから、飛び込んでみたり、ライジングばかりになったりしていた。

    2. 気づかないうちに遠いボールも追ったりしている。

現在のところ、以上である。


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