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レザーグリップのメリット・デメリット:元グリップをレザーグリップに変更する理由

テニスのラケットの元グリップ(リプレイスメントグリップ)をレザーグリップに変更する人がいる。
僕もその一人。

何度も何度も、元からついているシンセティック製のグリップテープのまま使おうと努力したのだけど、未だにダメで、そのたびに「ダメだった理由」をメモしてきた。

ここでは、そんな

なぜ、レザーグリップに変えるのか?

について、まとめておきたいと思う。


レザーグリップに変更するメリット

1,ラケットのグリップの角がよく分かる=「ラケットの面の向きがよく分かる」から

レザーグリップは、シンセティックのグリップに比べて、硬い。
だから、グリップのカタチが分かりやすい。

グリップのカタチが分かりやすいということは、「今、どんなふうに面が向いているか?」が分かりやすいということ。

シンセティックはプヨプヨしているので、グリップの角が分かりづらい。

これは特にボレーやスライスを多用したりするタッチを重視するタイプの人や、フォアもしくはバックでも薄いグリップの人には大事なことだと思う。

このメリットはレザーグリップに変更する人のほとんどが挙げるもので、「これだけが理由」という人もいる。

角がわかれば、グリップチェンジもしやすい。

2,打球の情報が伝わる

振動止めと同じで、シンセティックだと、衝撃が吸収されるので、打球感がぼんやりする。

レザーグリップだと、これがダイレクトに伝わる。

だから、今、何が起きているのか?が分かりやすい。

シンセティックのまま使うと、なんだか常にモヤモヤしている感じ。

3,振り始めの時に、すぐに振り出せる

特にボレーの時に「また、これか!」と思うのだけど、シンセティックのグリップの場合、プヨプヨしているから、

  1. 握る

  2. 振り出す

の2段階になってしまう。

レザーグリップの場合は、この2つが1つで済む。
つまり、「握る」のところが必要ない。

これが特に相手が強くなると困るポイント。
ダブルスなどで相手の強い球へのハイボレーのときなどにふかす原因となってしまったりする。

4,オフセンターの時、グリップ内部でくるくる回らない

上の3番と、この4番も僕以外では、あまり聞いたことのないメリットなのだけど、僕の場合は顕著なメリット。

怪力ということもあってか、相手の球が強い場合で、オフセンターしてしまった時、そのまま強引に持っていきたい場合がある。

この時、レザーグリップならば、力の逃げ場がないので、うぉーっとそのまま力で持っていき、相手のコートに球が返ってくれる。

だけど、シンセティックの場合、シンセティックのグリップと芯の間に力の逃げ場があるからか、グリップと芯の間でグニャリと回転しているのが分かる。
その結果、ヘロヘロの球になってしまったりする。

「ああ、今、芯まで行ったわ」
と、握り込む手に、ラケットのカーボンの感触が伝わるときも多々ある。

だから、僕の場合、シンセティックの方が握力が必要になるのか、手(指?)が疲れる。

レザーグリップならば、芯まで感じたことはない。

レザーグリップのデメリット

もちろん、いいことばかりではない。
以下のようなデメリットも感じている。

重くなる+バランスが変わる

だいたいシンセティックのグリップと比べて、5g〜10g程度重くなる。

メーカーごとにシンセティックのグリップの重さは違うし、ラケットの中には両手バックを意識して長いグリップのものもあるので、それらによって、「どのくらい重くなるか?」は異なる。

僕にとって、これが大きなネックで、そもそも「310g」とか「320g」とかに設定しているのに、そこから5g〜10g重くなるというのは、結構困る。

ラケットで5gとか10g重くなるということは、かなり違うラケットになってしまうということ。

さらに、グリップ側がそのくらい重くなるということは、ラケットのバランスも当然変わってしまう。
つまり、先が軽くなってしまう。

こうなってしまうと、まあ、結構、メーカーが意図したラケットとは違くなってしまうよねと思う。

マメができる

僕はデメリットだと思っていなかったんだけど、これが嫌だという人がたくさんいるらしい。

数少なくなったレザーグリップのラケットを選んでも、これが嫌で、シンセティックに巻きかえる人もいるらしい。


最後に:「できれば、シンセティックに慣れたい」

僕がテニスを始めた頃は、ほとんどがレザーグリップだった。

ところがしばらくすると、レザーグリップはどんどんと減り始め、ショップの人に聞くと、「コスト削減のためらしい」とのことだった。

その後、またしばらくすると、いつの間にか、レザーグリップは絶滅寸前で、ショップの人に聞くと、「レザーグリップは嫌がられる」とのことだった。

いまや、プロもかなりシンセティックのようだ。

年を取るとラケットは軽くしたいけれど、軽いラケットはほぼ中厚で100インチ、ラウンドだったりするから、薄いラケットを選ぶとほぼ重くなってしまう。

そこからさらにレザーグリップで重くなるというのはちょっとつらくなってきたので、できれば、今後もあきらめず、シンセティックに慣れるべく、機会があれば頑張っていきたい。

というより、レザーじゃなくていいから、「硬いシンセティックグリップ」を出してくれたらいいのに・・・。



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