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シェア読書「なまけ者のさとり方①」

「私たちはみな平等です。そして宇宙とは、私たちのお互い同士の関係です。宇宙はただ一種類の実体からできていて、その一つひとつが生命を持ち、一つひとつが自分の存在の仕方を自分で決めています」
以上のことさえわかれば、誰でもこの本を理解できるのはもちろん、自分で本を書くこともできるでしょう。私のこれからの話はすべて、この最初の文章に基づいています。ですから、途中でわからなくなったら、まずこの最初の文章に戻り、自分でじっくり考えてみてください。
この宇宙はそれが何であるかはともかく、ただ一種類のものからできています。それが何かは、実は定義できません。それにここではせんさくする必要もないのです。宇宙には一種類のものしか存在しないと仮定すると、いったいこの世界をうまく説明できるかどうか見てゆくのが、この本の目的なのです。

そう仮定しての説明が、これまで聞いたどの本よりもわかりやすかったです。このあとの文章がピンときた方は、この本に合ってると言える気がします。

一つひとつの生き物の基本的な営みは、拡張することと収縮することです。広がることと縮むことと言ってもよいでしょう。拡張した生き物は「スペース」となって四方に浸透してゆきます。収縮した生き物は濃縮し、「かたまり」になります。
私たちは個人としてもグループとしても、「スペース」「エネルギー」「かたまり」のうちのどれかになって見えます。そしてそれは、私たちが自分で選んだ拡張と収縮の割合によって決まってきます。
またそのときにどんなバイブレーション(振動波)を私たちが出しているかによっても決まってくるのです。それぞれの生き物は、自らのバイブレーションを自分でコントロールしているのです。

この本では、「スペース」「エネルギー」「かたまり」、拡張と収縮、バイブレーション、の言葉がよく使われています。

完全に拡張した生き物は「スペース」、つまり空間状態となります。拡張していると、どこにでも浸透できますから、私たちは他の拡張している生き物と同じスペースに存在することができます。実際、宇宙にあるすべてのものが一つのスペースになることも可能なのです。

空間はスペース、宇宙もスペース。おなじ言葉を使ってるあたりに、古代の人からのメッセージが含まれてるようで、なんだかうれしい。

この広がりを私たちは意識の広がり、理解の深化、あるいは魂の広がりなどとして体験しますが、その体験をどう呼ぶかは、各人の自由です。完全に広がりきったとき、私たちは完全な意識の拡大、つまり、すべてのものと一体になった感覚を体験します。

広がりつづけることで、ひとつになるっておもしろい。ワンネス的な。

そのレベルに達すると、他のどんなバイブレーションにも他の個体のどのような行動にも、まったく抵抗しなくなります。時間を超えた至福感、意識や知覚、感覚の無限の広がりを味わうのです。
この状態を「スペース」と表現しますが、このスペースは私たちの誰もが到達できる体験なのです。ただ、この地上において、その状態を正確に説明することは難しいのです。なぜなら、この感覚は無限だからです。「スペース」と定義した瞬間、それは限界のあるものになってしまうからです。

定義すること、言葉にすることは、区切ること、分けること。分けるからこそ分かるのだけど、分けられないものは説明できない、といつも思ってます。

今回はこの辺で。

最初の章はほぼ全文載せていますが、この先はぼくがなんとなく抜粋したものを載せていこうと思っています。

よかったら、またお付き合いくださいませ。

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池湧社さんのサイトはこちら↓

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世間的になんとなく言いづらいことや、わざわざみんなに言う必要もないこと。 ぼくの好きなこと、もの、ところ。 ぼくの苦手なこと、もの、とこ…

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