長いお別れ→再会の日
大工道具を探そうと物置を物色していたら、
んっ?あれはもしやと記憶の奥底にあった
懐かし道具を発見しちまった。
ヒント1:基本円形のテーブルです。
ヒント2:短い脚部は収納式で、普段は折りたたみ
壁などに立て掛けておくことができます。
お若い方にはわからないかもしれませぬな。
これちゃぶ台と呼ばれ大正時代に考案された
和室用のテーブルなんです。
それにしても結構な重さです。
こうなるとちゃぶ台返しにも覚悟と体力が必要ですね。
エッちゃぶ台返しがわからない?ではご説明を。
伝説の荒技ちゃぶ台返しは筋トレ必須の高難度
昭和の時代スポ根漫画(死語?かな)の金字塔「巨人の星」。
この伝説的アニメの中で主人公飛雄馬の父一徹が
怒り一閃ちゃぶ台をひっくり返すシーンが有名となりました。
これをきっかけにちゃぶ台返しという言葉が
世の中に浸透していったのです。
実際はそれ以前にも出てきた飯が不味かったらテーブルを
ひっくり返せ(池波正太郎先生)。
と乱暴な言動を推奨する傾向があったようです。
ジェンダーレスという発想すらなかった時代だったのですね。
さて今回ちゃぶ台に再会して感じたことですが、
じつはこの技、意外とむずかしい。
座ったポジションから一気にとなると
アームカール片手10kg程度ではとてもとても。
怒りを表現するにもそれなりの覚悟と体力が必要ですね。
ちゃぶ台の記憶 遠い日の家族の時間
とちゃぶ台関連の説明はこんな感じで、
それにしても小学生時代以来のご対面です。
まずきれいにしてあげなくちゃね。
埃まるけ(中部地方じゃこういうね)のブツを前にまずひと仕事。
汚れてる、重い、階段が狭いと、文句たらたら。
それでもお宝発見の喜びも手伝って、どうにか玄関先まで。
外水道直結のホースから水ジャージャー、洗剤ゴシゴシの洗いまくり
陰干しなんてかったるいこといわないでさぁといつもの調子で。
ベランダ日光浴です。
太陽のお手伝いもあって乾いたブツをお部屋に搬入。
改めてよく見れば、天板の傷のいくつかには明らかに思い当たることも。
父のこと、母のこと、幼かったボクのしでかしたいくつもの失敗とか。
そうでしたそうでした。思い出しちゃいましたよ。
昔は父親の帰りを待ってみんなでちゃぶ台を囲んで食事というのがルールでしたよね。
ちなみに漢字では卓袱台と書きます。
う〜ん。でもこれどうやって使おうか。
今、このちゃぶ台を置くべき和室がないんだよな。