怪しさ誘うマチ歩きが好きだ
10年と少し前までは機会さえあれば、
趣味「街歩き」と答えるほど街歩きが好きだった。
特に、路地裏とか横丁、しかも暗さと狭さの中に漂う怪しげなムード
とくれば、ついつい「いっちゃおセンサー」が発動してしまうのだ。
わかるでしょ。その感じ。
なんだろうな。成熟した街が持つ表情というか、
人間が集まって暮らす空間が生み出した澱のような。
不思議にくつろげて、適度に緊張があって。
大げさで前時代的な表現に頼れば魔窟の魅力、
見ちゃいけないものを垣間見るような心地よさかな。
それは都市を形作る上で、大切なピースの一つだとも僕は思っている。
行政やデベロッパーがしたり顔で開陳する計画都市構想を
裏切るような街っ子たちからの素敵な一撃。
健全な?市民なら誘われて当然‥‥ですよね。
残念ながら今、住んでいる札幌にはその気配が薄い。
そんなことをいうと「すすきの」にはあるぞ。
なんて言われてしまいそうだが、ちょっと違うんだよ。
混沌の具合というか積み重ねてきた背景?人の営み?
うん、違うんだよな。
そういえばセゾングループの街づくりプロジェクトとして
一時期、注目を集めた尼崎のつかしんは今どうなっているんだろう。
意図的に配置された飲み屋横丁はまだ健在なのかな?
たぶんもうなくなってるよねきっと。
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