J1→J2

北海道コンサドーレ札幌の降格が確定した。

来年はどこへ行こうか…などと考えるこの季節に水戸ちゃん、山形、徳島、、、などといわゆる"J2常連メンバー"のことを考えなければならないということに残念な気持ちを覚える。

そう、無意識ではあったが当然のように来年も応援する前提でいる。
冷静に考えればなかなかなものだと思う。

こうなる未来は見えていた。
そもそも今年は初めから「今年はヤバいぞ」というのを感じていたから。
そして、5連敗の後に8連敗を喫してしまいその頃から覚悟はできていた。
ただ、実際に決まるとやはり悲しいものである。

今年はACL2の関係もあり第37節で札幌と広島の試合だけは日曜日開催となっていた。
ラスト2試合以降は全試合同時刻一斉開催が慣例となっていたJリーグにおいてはレアなケースだ。
「降格決定はスタジアムで味わうもの」というのが当然というか当たり前だよね?というような考えだったがそれが叶わなかった。
わたしは呉のフェリー乗り場にいた。
そこにはテレビがありNHKで全国中継だった日立台での試合が映されていた。
神戸がPKを獲得した瞬間は嬉しかった。希望が見えた。
しかし大迫が枠外に外す、その瞬間多少の歓声に溢れる待合室。(当然だが広島県なので神戸には負けて欲しいと感じている広島県民が多かった)
結局はその後に神戸は追いつくのだが、同点でも良いと考えていたのか神戸はコーナフラッグ付近でボールキープ。そのまま同点でタイムアップ。降格が確定。

いざ決まればどういう感情になるのかと思っていたが、この瞬間は特になにも感じなかったのが正直なところ。
時間になり船に乗り、波に揺られ、広島港へいく船内では少しずつ降格という意味を分かっていたがそれでもまぁそんなもの。
いちばん心にグッと来たのは翌日の試合後だった。

9月以降のリーグ戦は全ての試合に通った。
この痺れるような終盤の経験は数年後に必ず生きると確信していたし、その状況で札幌のために少しでもチカラになれば良いという気持ちだ。
ただ、それと同時に「良い時も悪い時も全てをみんなと共有したい」という思いもあった。
それは簡単に言えば残留だろうと降格だろうと自分の目で見届けたかったということ。
これもまた数年後に必ず生きる。思い出にもなる。数十年後に飲みの場の話のネタになるかもしれない。
悔しかったらみんなで泣けば良い。嬉しくてもみんなで泣いていただろう。
ただ、その瞬間をスタジアムで過ごすことができなかったのが本当に本当に悔しい。たくさんの仲間たちと過ごしたかった。

降格が決まった中で迎えた広島戦は言ってしまえばいわゆる「消化試合」でしかない。
なんとも言えない気持ちで向かったがそこにはいつもの人たちがいて、列をなして開場を待ちわびるたくさんのサポーター
コールリーダーの安中さんの有難いお話は約束事なので内容は伏せるが、自分の中では終戦宣言に聞こえた。広島という地でこの例えが適切なのかどうかは分からないが玉音放送のような。そんな感じ。
試合はクソ!でもやっぱりこれが生きがい。
この情熱は揺るがない
まさにその通りだった。

この言い方は自称進学校のようで好きではないが、ドームでの最終節である12月8日の柏戦は2025明治安田J2リーグ第0節といえるかもしれない。
こういう状況だからこそ、すこしでも多くの人がドームに行ってサポートをするべきだと思う。

またここから、はじめていこう。
生きている間にタイトルを獲れることを夢見て。
J2!!SAPPORO!!


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