イヤホンレビュー / bang & olufsen Beplay EX
今回はBluetoothイヤホンのレビュー記事です。
普段VTUBER関連の記事がメインなので不自然な感じですが、元々オーディオ好きで7年前位にイヤホンのレビューブログを書いていました。
2020年頃からは徐々にBluetoothのイヤホンの性能も上がってきて、イヤホンは有線から無線が主流になりました。ケーブルが無いというだけでこんなに快適さは変わるのかというくらいケーブルの有無でストレス差は大きく、有線イヤホンを使用する人は今ではかなり減少した印象です。
僕はと言えば元が音質にこだわるそっち系の人だったので、Bluetoothイヤホンを購入しても音質に満足できず、中々有線イヤホンから完全に移行できない期間がありました。
ですが今回購入したBluetoothイヤホンで、「これは高額な有線イヤホンに音質で全く引けを取らない」と思えたのでその紹介と、予算4万(結構高めですが)での選択肢として使用用途を考慮してAIRPODS Pro等とを比較してみます。
■bang & olufsen beoplay EX
上記で購入したのはbang & olufsenというメーカーの beoplay ex というイヤホンです。
実はbang & olufsenのBluetoothイヤホンはこの2世代前から購入し使用していました。
・bang & olufsen Beplay E8 3rd-Gen
こちらが2世代前のものです。
・bang & olufsen Beplay EQ
こちらが前世代のものです。
その他にもゼンハイザーやNoble AudioやAPPLEのAir Pods Proなども購入しましたがbang & olufsenの音のバランスの良さが好きで、Bluetoothイヤホンに関してはBeplay EQを一番長く使用していました。(購入する際は秋葉原にあるEイヤホンというイヤホン専門店で色々なものを視聴してから購入という感じです。)ですがEQでもやはり有線イヤホンの音質には差を開けられていてEQ6割、有線4割という感じの使用具合でした。
■音の違い等
音質に関しては究極の所では”個人の好み”以上のものは無いと思います。
その上で僕個人の主観と好みで使用していた各社の違い等を簡単に書いていきます。
・APPLE Air Pods Pro
ノイズキャンセリングは段違いで優秀です。これとSONYのWF1000XM4がノイズキャンセリングのレベルではトップクラスではないかと思います。付け心地に関しても良く、IPHONEなどのAPPLE製品との接続もスムーズでストレスが無く、音質も僕の様にマニアックにこだわらないのであればこれが最適解の一つと言えるのかなと思います。
音質にうるさい人の場合は解像度の低さというか、ヴェールを一枚被せたような籠った感じに満足できないかもしれません。このあたりの表現はオーディアオタクであれば通じますが、そうでない人には「何を言っとるんだ」と思う部分かもしれません。
・Noble Audio Falcom Pro
ノイズキャンセリングはありませんが元の遮音性が高めなので、クラシック系のインストを聴く人でなければそこまで問題ではないかと思います。古くからハイエンドイヤホンを出しているメーカーだけあって、音の解像度や分離感も良く「あ、良い音質だな」と感じる音だと思います。
ただし僕の場合、いわゆるドンシャリ寄りの音質チューニングになっている部分で徐々に使用頻度が減っていきました。
ちなみに後継機のFOKUSPROは低音の主張が強すぎて合わず、視聴のみで購入はしませんでした。
・bang & olufsen Beplay E8 EQ EX
E8に関してはFalconと同じくノイズキャンセリングはありませんが、遮音性は高めなので同様です。
低音は弱めですが全体のバランスは非常に整っており、上手に調整されていて綺麗な音だなと感じる事ができます。とにかくバランスが良くクリアで解像感も高いのが特徴です。これを聴いて以降はbang & olufsenばかりをBluetoothイヤホンでは使用するようになりました。
EQはE8になかったノイズキャンセリングが搭載され、電車などでの移動時もある程度騒音を気にせずにクラシック等のインスト系音楽も聴く事が可能です。ただしAir Pods Proと比較するとノイズキャンセリングの効果は半分程度のレベルです。
これは好みの部分になりますが、ノイズキャンセリングの効果を強くすると元の音源の音質に影響を与えるのでbang & olufsenは音質に与える影響の許容範囲のレベルのノイズキャンセリングに抑えるという方針です。Noble Audioはノイズキャンセリング非搭載なのはその方針の為かと思います。
E8の時に弱かった低音部分は若干強くなり、ノイズキャンセリングの恩恵もあり低音の問題は8割くらいクリアされたかな、という進化具合でした。
ただ、前述している通り有線イヤホンと比較するとまだ大きな差はあるなという印象でした。
EXは一言で言うとEQで感じていた有線イヤホンとの差を感じさせないレベルまで音質が向上したという感じです。EQの音質的な「こうあって欲しい」という部分を全て2段階超えてきたなという感想です。
ドライバーの大きさそのものが大きくなった影響とチューニングの結果だと思いますが有線イヤホンの3万円~6万円くらいまでのものであれば大きな差は個人的には無いのではないかと思います。
有線イヤホンに関してはWESTONEのUM Pro50 RedesignとFINALのB1とB3を使用しています。プレイヤーはDX150にAMP9を付けたものです。自宅ではヘッドフォンという感じです。
EXに関してはこれらのイヤホンと比較して音質的に同等かそれ以上の評価を個人的には持っています。解像度という点だけで見ればB3の方が若干上回るかなという感じですが、音場の広さとバランスなど全体で見るとEXの方が僕の評価としては高いという感じです。
ノイズキャンセリングの効果に関してはEQより若干キャンセリングの効果は抑えられて設定されています。EQの音質に満足していて、ノイズキャンセリングの効果を重視する人の場合はEXを購入すると後悔するかもしれません。
bang & olufsen Beplay EXは個人的には現時点でのBluetoothイヤホンとして最上位の音質と言えます。明確に同価格帯付近の有線イヤホンに勝っているとは言えませんが、同等前後の音質は得られているのではないかと初めて感じられるものでした。値段は4万とイヤホンにしては高いですが、Air Pods Proを検討製品に入れている人であれば予算範囲内に入って来るかと思います。