やりたくない仕事にしがみついていると、人生損する理由
現在、国家資格キャリアコンサルタント養成講座を受講中のキャリコン見習です。学んだ知識をアウトプットする為に記事にしていくシリーズです。
本日はドナルド・E・スーパー(Super,D.E.)さんのキャリア理論から「自己概念」について。スーパーの理論は最も包括的なキャリア理論と言われています。つまりは、多くの人に当てはめることができる理論だということ。私自身も勉強していて「わかる!あるある!」と色々な過去のシーンを思い出していました。
仕事選びは自己実現の手段のひとつ
スーパーは「仕事選びは、自分がどういう人間になりたいのか、を表現するひとつの手段である」と述べています。それは、自分がどうなりたいかを実現する為に仕事選びが重要だということですよね。更には「仕事の満足度が自己実現の程度と比例する」とも述べています。自己実現の為には、適切な仕事選びが不可欠であり、やりたくない仕事ばかり続けているといつまでも自己実現できないということですね。
キーワードは「自己概念」
仕事選びのタイミングで「自分はどういう人間なのか」を知っておく必要があります。「自分はどういう人間なのか」というものを「自己概念」と呼んでいます。もう少し具体的に言うと、自己概念は「自分自身をどのように見ているか」「自分はどうありたいと思っているか」「他人は自分をどう見ているか」という、色々な視点の”自分という概念”を統合した、自己イメージのようなものであるとされています。
自己概念には「肯定的な自己概念」と「否定的な自己概念」があります。肯定的な自己概念は、積極的な行動を促したり、未知の課題や挑戦に対して自信を持って飛び込むエネルギーを与えてくれたりします。否定的な自己概念は、自信や自尊感情を低下させ、変化を受け入れることができなかったり、未知なものや挑戦に対して怖れを抱かせたりします。適切な仕事選びにおいては、この肯定的な自己概念の形成が重要になってくるのです。
では、その肯定的な自己概念とはどう形成されてゆくのか。ひとつは、自分から自分への評価・概念を肯定的なものにすること(主観的自己)。もうひとつは、他者からの肯定的なフィードバックを受けること(客観的自己)。現実と乖離するような偽りの評価をするというわけではなく、今あるものを肯定的に見れるようにしていくことが必要なようです。
自己概念が確立してないダメ就職生あるある
私自身も、就職活動の時は自己概念が確立していなかった為、仕事選びにつまずいたように思います。「この仕事かっこよさそう」とか「親や友人が知っている名前の企業がいい」とか、外側に基準を置いてしまい、「自分がどうなりたいのか」「自分のことをどう思っているのか」などに向き合ってなかったように思います。結果、なかなか内定は出ず大苦戦。せっかく入った企業も3年で辞めるという事態に。仕事選びにおいて、自己概念の形成が大事なスタートであることが良く分かりました。
まとめ
「仕事選びは自己実現のひとつの手段」です。自分が本当に何を求めているかを知り、そこから仕事を選んでいくことが、人生の満足度を上げる為に重要です。また、スーパーは「一生を通じて独自の自己概念を形成し、発展させていく」とも言っています。一生続くなら、いつから始めたって遅くありません。今一度、自分の仕事について考えてみてもいいかもしれないですね。