海外旅行でのスリ対策
こんにちは。
今回は、海外旅行における懸念事項の一つ、スリについてその傾向と対策に関して、書いていきたいと思います。
イタリア、スペイン、フランスなどスリの多いとされている国に旅行した時の自分の行った対策も交えて話していきます。
スリはどこにいるのか
まずはどういったところで、注意する必要があるのか。
率直に言うと、どこにでもいます(笑)
海外に行って安心できるところはないと思って過ごすことを忘れてはなりません。
ですが、特に注意すべきは、駅です。
普通私たちは、海外に行くと空港に行きます。空港にもスリはいると思いますが、海外に着いたばかりでまだ緊張感や警戒心がありますので、スリ被害に遭うことは少ないでしょう。しかし、ひとたび市内に向かう電車や地下鉄に乗ってしまうと海外に来た高揚感から、緊張感や警戒心を失ってしまいます。海外のだいたいの駅は、日本と違って改札のないところが多いです。したがって、どんな人でも、プラットホームに入ることができてしまいます。もっと言えば停車中の電車の車内にも。もちろん駅の表示は日本語ではありませんし、来たことのない場所ですので、注意は自然とスリのことからは逸れてしまいます。また観光に便利な駅は、旅行者や地元の人でごった返していることが多いです。よって観光の際にも、駅では注意しましょう。
すられやすいポイントは3つ。
1.切符を買うとき
まず買い方がわかないし、財布を出しますよね。狙われる可能性が高いです。
2.エスカレーターに止まって乗っているとき
背中を人に向けて止まっているって危ない状況です。
3.満員電車に乗っているとき
これはもう危ないのはお分かりでしょう。
次に多いと考えるのは、観光地。
ここでも、チケットを買うときは財布を出しますし、そもそも観光しに来ているので、観光の方に気を取られてしまいがちです。
スリの手口
僕はいつもこの後に書く対策をしているので、まだスリにはあったことはありませんが、自分のスリにあいそうになった経験談と友達の経験談を記載しておきます。
まず僕がすられそうになった話から。
場所は、スリが多いことで有名なバルセロナ。日本から着いたその日のこと。ホテルに着き、バルで一杯飲もうと思って、地下鉄に乗ろうと思い立ち、駅へ。有人の窓口はないため、自動券売機でチケットを購入しようとしていると、1人のおばさんが近づいてきて、買い方を教えてやると言ってきたのです。その時ちょうど財布を入れていたバッグの口は開けっぱなしで、おばさんの方を向いてしまいました。英語で喋りかけられると、聞き取りに頭を使うのですぐにはバッグが開けっぱなしなことに気づきませんでした。しゃべりかけてきてさらに近づいてきたので、ようやくスリという概念を思い出し、バッグのファスナーを閉めました。もしかしたらスリじゃなかったかも知れませんでしたが、スペインで体験した話でした。
友達の話によると、満員電車かと思って乗っていたら、グルになったスリ集団が周りを囲んでいただけで、周りの人が電車を降りたら比較的空いていて財布がなくなっていたり、エスカレーターでショルダーバッグを後ろに回してしまい、気づいたらバッグのファスナーが空いていて盗まれていたり。あとは、レストランでバッグを床に置いていたらなくなっていたり。
スリ対策
ここからは、普段僕がしているスリ対策をお教えします。
1.事前準備
まず、海外に持っていくもので取られたくないものは持っていくのは極力やめましょう。おしゃれにブランド物を身に纏ってもいいですが、もろ旅行者とバレます。物は必要最小限、安物で行くのが好ましいです。
次に、観光や移動の下調べを十二分に行なっておくこと。自動券売機の使い方や、乗り換えの仕方、乗り換える駅名、電車の方面。知っていてスタスタと目的地に進めば、スリも狙いをつけないと思います。僕はここに一番力を使っています。下調べをしていけば、効率的に観光できるので一石二鳥ですよね。
2.持ち物の管理
海外旅行では、キャリーケース1つとショルダーバッグ1つをいつも持っていきます。できるだけ荷物は減らし、身軽な方が良いです。
持ち物の管理で大切なのは、便利さと安全さのバランス感覚ではないでしょうか。安全さに重きを置きすぎては、出しにくかったり、手間が多くてイライラします。逆に日本でのように財布もスマホもポケットに入れているとスリにあいます。
財布、スマホ、パスポートは全部ショルダーバッグに入れています。基本として、ショルダーバッグは常に前がけにしましょう。
パスポートはそこまで出す機会が多くない(町中で必要なときは大抵コピーで済む)ので、チェーンの付いたパスポートケースを、バッグの中に結んでいます。財布はよく使うのでそのまま入れています。財布もチェーンがついているので、使わなそうな時だけバッグの中に結んでいます。
スマホは一応手首に巻くストラップをつけていますが、よく使うのでそのままバッグに入れています。
ここで一番重要なのは、大切な物は自分の腹側(バッグの後ろの方)に入れておくことです。バッグの前からスリにアプローチされても大丈夫なように、です。万が一ショルダーバッグを後ろがけしてしまっても、少し取られにくいはずですし手がバッグに入ったら、自分の体に圧がかかったりするはずです。逆に前の方には、観光地のパンフレットなど最悪取られても良いもの、すぐ買えるものを入れておきましょう。
3.現地での行動
まずきょろきょろしたり、後ろを確認するようにしましょう。エスカレーターで後ろを時々確認するのも大切です。複数人でいる場合も一番後ろの人は特に注意するようにしてください。こいつ少し防犯の意識あるなとスリに思わせれば、ターゲットになりません。
次に自分の死角に人が来ないようにすること。特に電車待ちのホームでは、壁に背を向けて後ろに誰も立たないようにしましょう。また電車を待っていた位置とは少し違う車両から乗車するのもいいです。
また、必要なければ混雑しているところに行かないことも大切です。満員電車なら次の電車に乗ってみましょう。案外空いていることもありますし、さっき混んでいなかった車両から乗ったりできます。
スマホを使う時も引ったくられないように周りをよく見て、心配ならば、手首に巻くストラップを使いましょう。複数人なら友達に見張ってもらいながらスマホを使うのもいいかもしれません。
レストランでは、ショルダーバッグの紐を自分の足に絡ませたり、テーブルの足に絡ませておくのも良いでしょう。スリだけではなく、置き引きも蔓延していますので。
おわりに
こんなにたくさん書いてなんですが、絶対に取られてはいけない物は命だけです。他のものは取り返しがつきますので、あまりビクビクせずに観光を楽しむのが良いと思います。皆様の安全で楽しい旅行にこの記事が貢献できましたら幸いです。よろしければサポートしていただければ励みになります。