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ほしいもの、ほしいもの…。あ…楽天ポイントカードがほしい。

 「最近服を買わなくなったねぇ」と、miiさんに言われた。確かに最近買ってない。もちろんバシッと目があって気に入ったら買うと思うのだが、結局自分たちで作ったものを気に入っているのでよく着ているし、なんだかそれが満たされたりもしてとても満足しているのだ。夢は全身一式自作の服なんて思っていたらそれはすっかり叶っていてやっぱり最高だなと思う。それでなんだかふと思った。僕は今何がほしいのだろう。ほしいもの、ほしいもの…。あ…楽天ポイントカードがほしい。そうなのだ。僕の生活圏では今楽天ポイントカードはお持ちですか?が溢れている。そういえば駅前のスーパーで以前配っていたのにもらわなかった。くっそう、くっそう。それで月日は経過して、楽天ポイントカードお持ちですか?と聞かれても持ってないですとか、手をありませんと振ってみたり。うーん。僕は今楽天ポイントカードがほしい。

 さて、ネットで調べてみると楽天ポイントカードはお近くの配布している店舗でもらってくださいとのことだった。それかアプリ登録。うーん。アプリ登録がしたいわけでもないのだ。僕はあの佐藤可士和デザインの真っ赤な楽天ポイントカードがほしいのだ!(なぜそこまでの情熱を持ったのか謎である)

 思い返すとポイントってなんだか好きなのである。あとスタンプカードとか。ちなみにラジオ体操のスタンプとかまったく興味がなかった。そこにある実質的な現金化とコーヒー一杯無料が何よりもの醍醐味なのだ。(家の近くのファミマでコーヒーを一杯買うと1ポイント。10ポイント貯まると一杯無料)そんなことでちまちましちゃってかっこ悪いなんてい言わないでほしい。僕だってそんなことわかっている。そんな小銭程度のポイント貯めてどうするってのよ。男ならもっと大盤振る舞いしなさいよ。そんな男らしさに脅迫される。男も色々大変なのだ。男性だからっていう視線が痛いほど辛い時や傷つく時、怒りがこみ上げてくる時だってあるのだ。だからこそ声を大にして言いたい。僕はポイントを貯めるのが好きなのだ!小銭がないときにちょっと使えるあのすっきり感がたまらなく嬉しいのだ!どうだ!ポイントって素晴らしいだろう!

 さて、とくに楽天ポイントカード目当てではなかったのだが買い出しに出かける。まずはお肉屋さんでコロッケを買う。朝ごはんはコロッケパンにするのだ。そして駅前のスーパーへ。パンとおやつに麦チョコ。なんだか今日は時間帯が良いのか店内が空いているしなんだか穏やか。そしてサービスカウンターに3名の店員さんが。手厚い。ただドキドキしてくる。「楽天ポイントカードってもらえますか?」そう聞いた時どんな顔をされるのだろう。こいつポイントちまちま貯めようとしてやーんのなんて思われるかもしれない。それか「いえいえこちらで取り扱いはございません。だってここは東急ですから」なんて言われてしまったら。だけどここで楽天ポイントを貯めることができるのだ。もしかしたらもらえるかも…。行ったり来たり後ずさりしつつ様子を伺いながらサービスカウンターへ。

「あのぉ、楽天ポイントカードってもらえますか?」

「はい(ガサゴソ)こちらどうぞ」

「あ、ありがとうございます」

 僕は若干にやけた。もらえた。すんごく簡単にもらえた。ものの数秒でもらえた。なんだ簡単なことじゃないかともらったポイントカードと資料をカバンにしまう。エスカレーターを降りているとふと思う。僕は他にも持っていないポイントカードがある。WAON、dカード、nanaco…。そんなにいろんなポイントカードあったら財布かさばってちぎれちゃうよなぁ。

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