酒造りで一番地味で面倒で重要な「記帳義務」とうまく付き合うには
今月もなんとかnoteを書く気になりました
先日インターナショナルビアカップ2024というビールの国際コンペが北海道であったんですが、
弊社のスモークゴーゼがコンテンポラリーゴーゼのケグ部門で金賞、
ついでにカテゴリーチャンピオンまで頂けてラッキーでした
審査会関係者各位ありがとうございました!
コンペでのエントリーについても、
またそのうち書きたいと思います
スタッフの退職なんかがあって今月もバタバタしているんですが、
久々に事務作業とひたすら向き合ってます
ちょうどいい機会なので、
ビール製造の帳簿でも整理しようか~
と軽い気持ちで向き合ったら沼った感じですねw
お酒の記帳義務
酒類の販売、製造のいずれにもついて回るタスクが
記帳義務です
事業をやってる以上、
売上や経費の記録は会計帳簿をつけるのは会社法で当たり前です
それとはまた別で、
酒税法によって決められた帳簿の記帳義務というのがあるんですね
酒造りというと、
クリエイティブでアクティブで何やら面白そうな仕事ばっかりか?
と思うかもしれませんが、
この帳簿の記帳という事務作業が
とんでもなくやっかいで面倒でヘビーで重要な業務、第一位です
酒造免許を取る前の方はイメージしにくいかと思いますが、
出来れば知っておいてもらえればと思います
記帳義務とは言っても、
毎年税務署に帳簿を全部提出するというものではありません
数年に一回くらいの頻度で、
酒類指導官が税務調査にやってくるタイミングで全部チェックしてもらうだけなんですが、
確認するのに普通に1か月くらいやり取りすることもありますw
最近は新規の醸造所は特に
免許取得から1年くらいで最初の指導に来てくれるようですね
コロナで一時的に立ち入り調査はストップしてましたが、
最近周りでも税務調査がやってくる話を耳にするようになりました
酒税はその昔、国税No.1
そもそも、記帳がなんでこんなに重要なのか
それはもちろん、酒税をきちんと納めるために必要だからです
国税である酒税は、
今では国税の2%、1.2兆円くらいのボリュームですが、
もともとは国税で1番、全体の3割以上を占める重要な税収源でした
帳簿をしっかり記帳することで、
適正で健全な税金を納められるというわけですが、
お酒は水物
形の定まらないものなので、
全ての過程を数字で管理する必要があるというわけです
なので膨大な量の記録と向き合うことになるんですが、
要は、
溜めるな
ってことですね
帳簿の基本のキ
記帳義務で基本的に用意しなければならない帳簿は以下の通り
原料受払簿
仕込発酵簿
試験残しビール廃棄簿
容器別受払簿
詰口簿
製品受払簿
上記以外にも、
指導官から用意してねって言われればいくらでも増えていきますが、
基本の基本はこんな感じです
税務調査、記帳で指導されるポイント
内容については細かく説明するとキリがないですが
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