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保育士よちよち日記(著:大原綾希子)の読書感想

マンション管理員オロオロ日記がおもしろかったので、保育士の日記シリーズも読んでみました。

保育園に子どもをあずける親として、保育士さんの気持ちが知りたかったのです。


印象に残ったワード



絵本棚を見ればその保育園がわかる



大好きな絵本も保育士さんも独り占めにできるのが絵本の時間です。保育士さんのあぐらに座って絵本を読んでもらうのは大切な時間ですね。

でも、その絵本がボロボロだったらどうでしょうか?ボロボロなのは仕方ないけど補修してありますか?

絵本はおいしいらしい

補修用のテープではなく黄ばんだセロハンテープでベタベタになっていませんか?(予算不足)

絵本を見ればその保育園がわかります。保育園見学の時はチェックしたいところですね。


保育の世界に効率はない



消毒作業やオムツの交換手順など「もっと効率よくできるのに」と思っても改善されることは少ないようです。

  • 前からこのやり方なんで

  • みんなやってるんで

保育の世界に効率はないようです…


我が子を可愛いと思えない保育士がいると思うと恐ろしい



作者は、問題のある子どもに強く叱ってしまったことがありました。

しかし、「我が子を可愛いと思えない保育士がいると思うと恐ろしい」と後になって気づいたのです。

その気持ち、とてもよくわかります。

わたしは保育士さんに媚び(こび)てます。理由は子どもに仕返しがいかないようにするためです。

子どもがヤンチャな上に親もクレイジーだったら保育士さんはどう思うでしょうか?

保育士さんも人間です。子どもも親もクソだったらクソみたいな対応したくなりますよね。

そうならないように、我が家では次のことに気をつけています。

  • 時間を守る

  • 提出物は早めに出す、期限を守る

  • 持ち物にわかりやすく名前を書く

あら、人として当たり前のことですね…


我が子を守るのは親の本能



作者が親としての話です。

作者が自分の子どもを保育園に迎えに行くと、子どものほっぺたに裂傷があったのです。

他の子に顔をつかまれてしまい、爪が伸びていたため切れてしまったとの説明です。

爪を見ると親の管理(余裕)がわかるかも

そこで作者は「なぜすぐ病院に連れて行かなかったのか!」と憤慨したのです。

しかし裂傷といっても、かすり傷程度です。なぜあんなに怒ったのか考えてみたところ

「本当は自分の手元で守ってあげたいのにそれができない。自分の不甲斐なさから怒ってしまったのかも。」

と振り返っています。

親としてこの気持ちは本っ当にわかるのですが…その怒りの矛先となる保育士さんはたまらないですよね、そんなの知らねぇよ!ですよね。

「あんたがかわいい子どもを保育園なんかに預けなければこんなことにはならんけど?」

わたしが保育士だったら腹の底で、いや喉元でこんなことを思うでしょう。

わたしは24時間毎日を子どもと過ごすなんてできません。大変すぎて発狂します。

保育士さんが預かってくれるおかげで子どもを愛することができるのです。

認めたくないでしょうけど、そういう本音を忘れてはいけません。


まとめ



保育士よちよち日記の一部を紹介しました。

ほかにも保育士さんの実情や気持ちがたくさん書かれています。

ネットに書かれているような愚痴だけの内容ではありません。保育士さんの葛藤や子どもへの愛情があるからこその内容です。

これから保育園にお世話になる人、今もお世話になっている人に読んでもらいたい一冊です。

保育士さん、日本を支えているのはあなたたちですよ。(マジで)いつもありがとうございます。

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