勝てるワークを記録していきます[後半戦]
勝てるデザインの巻末にあるワークを完遂しましたので、ワーク08〜15をこのnoteに記録していきます!
自己紹介や概要も含み、前半戦はこちらです。
ではまた長いnoteになりますが、勝てるワーク08〜15です
自分のフェチ(視覚的、感覚的にゾクゾクするもの)を書き出し、自分フェチの雑誌の表紙のアートディレクションを企画、デザインするワークです。
またこれまでにやったことないモノを作るわけですが、「マニアックな雑誌よりマニアックに、とにかく楽しんで作るだけ」とのことなので、制作前から楽しみでした。
自分フェチをなるべくたくさん書き出す
書き出したフェチはこちらです。
・ミニチュア
・食品サンプル
・食べ物系の写真やイラストがプリントされた文具など
・ショッキングピンク
・薄いピンク
・ゴールド
・お洒落なお菓子パッケージ
・お洒落で凝った紙アイテム
・タイポグラフィが美しいチラシなど
・バラ園
・上品な食器
・上品な盛り付けをされたフレンチ
・ジェットコースター
・スワロフスキー
・大理石柄
私は昔からミニチュアや食品サンプルに目がないのです。それに加えて高級感のあるものも好きです。
食品系のデザインでゾクゾクっとくるような好きなやつをピンしました!食品をモチーフにしたものも好きですし、食品の写真が綺麗に載っているデザインも好きです!
具体的なフェチを選ぶ
上記のフェチ一覧から、今回の企画や表紙に反映させるフェチを選びました。
・ミニチュア
今回イメージしているミニチュアは、例えば、たけのこの里のパッケージがミニチュアになってそれがメモ帳にもなっているとか、ドーナッツ型の付箋とかそいういう感じです。
・食べ物系の写真やイラストがプリントされた文具など
(今回はスイーツに限定)
・お洒落で凝った紙アイテム
今回はこの3つでいきます!!
雑誌の企画書を作る(言語化する)
■コンセプト
スイーツをモチーフにした雑貨や文具、紙アイテムを紹介する雑誌
■ターゲット
食べ物モチーフやミニチュアが大好きな人
■ネーミング
使える飾れる甘い世界
■特集記事
小さいサイズが可愛い!こんなものまで紙アイテムに。
■装丁
本そのものがスイーツモチーフになっているので、スイーツモチーフが大好きな人は絶対買いたくなる
マニアックな雑誌よりマニアックに、楽しんで作るだけ(他人がどう反応するか?を想像しながら)
できたのがこちらです!
外カバーに入れた状態
雑誌の表紙
一言で言いますと、「THE 私好み」です。
たくさんの書き出したフェチから3つのフェチに絞り込んで作ってたつもりでしたが、気づいたら半分以上のフェチに当てはまった表紙になってました。
詳細を解説していきます。
まるでチョコのパッケージのような外カバー付きの豪華な雑誌です。
ピンクゴールドの文字とアーモンドのイラストは活版印刷で高級感アップです。
背景は私の大好きなピンクをメインに描きました(またAdobe frescoです)。今回は個人的なワークなので、あるチョコレートブランドさんのパッケージを参考に作ってみました。
雑誌本体の表紙は全面板チョコで、左下の生クリームにはいちごの実写がプリントされた付箋が刺さっています。
いちごの写真はたまたま先週いちご狩りへ行ったのでカメラに収めてました!
タイトルへは日本語は入れず、フェチを保つためにイタリア語のみにしました。イタリア語フェチでもないし、イタリア語は分かりませんが、もともとクラシック音楽ばかりやっていたので音楽用語としてかなり馴染みがあるということと、オシャレな名前を考えるときは必ずイタリア語を候補に入れるマイポリシーみたいなのがあるので表紙へイタリア語を入れました。
Può essere utilizzato e decorato(筆記体のところ)
使える飾れる
DOLCE MOND
甘い世界
CARINERIA 100%
可愛さ100% (よくチョコのパッケージにカカオ○%ってあるから入れてみた)
CANCELLERIA CON MOTIVO DOLCI
スイーツモチーフの文房具
今見ると、ビジュアルばっかり気にしてタイトル周りの情報整理が中途半端な気がしますが、楽しんで作れたのでヨシとします!
このワークを終えて
こんなに自由で思うがままにデザインを作る機会はないのでとても楽しかったです。
あと、Adobe frescoをこんなに活用したのは初めてです。インストールはしてあったけれど、それを実際にデザインに使ったことがなかったので良い経験となりました。
あとは、板チョコを作るときにIllustratorの「シェイプ形成ツール」というものを初めて使いました。そんなツールがあることすら知らなかったので新発見です!あとは活版印刷風の文字を作るのも新感覚でしたね。
そして、自分のフェチを突き詰めてビジュアル化したことに対して、自分の好みが具体的に分かったので何だかスッキリしました笑
デザインのトレースはお手本を見ながらやるのが主流だと思いますが、このワークは「観察タイム」→「お手本を隠す」→「再現する」の繰り返しです。なので結構頭を使いました。
こちらがもとのチラシ(お手本)と、そして右側が私がトレースしたものです。
要素が少ないからすぐ終わるかな〜と思ったのですが、割と細かいところまでテクスチャだったり手書きのラフ感を調整してあるチラシだったので時間がかかりました。
お手本とトレースを重ねると、まあまあ違います笑
色も若干違いますし、真っ白かと思い込んでいたところは実はそうではなかったり、周りのフレームの大きさと真ん中の大きな丸の大きさ、中央のタイポグラフィーの大きさや形など、整えるのに時間がかかりました。
このワークを終えて
トレースはいくつもやったことがありますが、お手本を見ながらやってばかりだったので、かなり刺激的でした。
めちゃくちゃ神経使いますが、このトレース方法はかなり有効だと感じました。一度自分の頭の中に記憶させるという工程が発生するので、自分のデザインの引き出しが増えますし、バランスの取り方も見ながらやるのとは違い、ちゃんと頭で考えながら調整することになるので、いつの間にか完成していたということにはなりません。
今後トレースをするときはこの方法でやろうと思います!
このワークは過去の自分とクリエイティブの接点についてnoteを書くというものです。
なのでnoteを単体で書きました。
過去を振り返ると、私はやっぱりもの作りが好きなんだな、という認識が改めてできました。もし興味があれば読んでみてください。
このワークは、書籍「勝てるデザイン」を売るための駅内広告を10案以上作るというものです。すぐに作れそうなアイデアはボツで、「これどうやって作るの?」という案を出していくワークです。
広告の要点を把握し、どこで誰が何を伝えるかを書き出す
今回考える広告は、「勝てるデザイン」を広く伝えるのが目的というのがワークの課題です。
私なりに色々考えたのですが、広告自体をインパクトのあるものにして印象が残るものにし、広く伝えるのも大事ですが、その広告を見た人が「勝てるデザイン」の購入前も購入後も何らかのメリットがあれば良いな〜と思いました。
私は本を読むことが多いですが、一度読むと内容のほとんどを忘れてしまいます。読んでいるときは「あ〜なるほど!」と感動していたとしても、その後実際の行動に移すとか、頭の中の記憶に残り続けることなんて、本当に少ないです。
せっかく読んだのなら、今後の自分の仕事や生活に活かしたいものです。
なので今回考える広告は、本の本来の役割が果たせるように、広告を見た人が勝てるデザインに一歩でも近づけるように、何なら広告を見た瞬間から勝てるデザインへのワークがスタートしているようなイメージで広告を考えれたらな〜と思いました。
まとめると、
・広告自体が勝てるデザインへの道のりの第一歩になっている
・本に書かれている内容について読者が今後の仕事などに活かせるように、広告をきっかけに本の内容が実践できるようになっている
をもとに広告の案を作っていこうと思います!
(全然現実味のない広告ばかり考えてたので、訳分かんない案かもしれないです…)
手書きのラフを描く
01 客観視ゲーム!!
良いものを作るためには、いかにお客さん目線になれるか、いかに自分のデザインを客観視できるか、と本に書いてありました。
でも、客観視してブラッシュアップした自信のあるデザインもいろんな人が見ると大量のフィードバックがくるかもしれません。そのフィードバックをいかに少なくできるかというゲームです。
02 あなたの作ったデザインをTシャツにプリントして街を歩けますか?
勝てるワークに、そのデザインをTシャツにして外を歩けるか?というツッコミが出てきます。ならば、勝てるデザインを読破して、Tシャツにできるくらい自信のあるデザインを作り、それをSNSで共有し合うという機会を作るという感じです。
03 必殺技をつかう
デザインの引き出しを増やすことはデザイナーとしての成長に繋がります。それをこの本ではデザインの必殺技と呼んでおり、自分なりに考えた必殺技を誰かの必殺技と対決させるという広告です。
04 色彩センスがない人へ。
色彩感覚を磨く巻末ワークをサイネージ上で通りすがりの人に完成させてもらい、もしセンスが悪いと判断されれば、勝てるデザイン本のクーポンがもれなくプレゼントされる。
05 車両内をダサいデザインで埋め尽くす
デザイン初心者やまだ経験の浅いデザイナーがやりがちなダサいデザインで車両内を埋め尽くし、「あなたのデザインは勝てるデザインですか?」のキャッチコピーを入れる。
06 勝てるデザインは前田さんの名言集 その1
「勝てるデザイン」は前田さんの名言集だな〜と思って私は読んでました。気になる言葉のページに付箋を貼っていますが、本が付箋だらけです笑
こういう心に響く言葉が1つでも本に載っていると知れば、私はその本が欲しくなります。なのでその名言自体を広告に使った案を2つ考えました。
その1では、電車内の椅子に前田さんの名言が書いてあるという広告ですが、ただ書いてあるだけではひねりがないな〜と思って、状況によって見えなくなる場所にあえて載せることにしました。
07 勝てるデザインは前田さんの名言集 その2
駅ホームの階段を誰かが踏むと、階段の側面に名言が一瞬現れるという広告です。(だんだん案が浮かばなくなってきました…)
08 超巨大な勝てるデザイン本を駅構内へ設置
ついに、私なりに考えたコンセプトを無視した案になってきました。意味付けが全然できていません。でもこんな広告もありだと思います。
09 デザインの言語化し放題!!
広告になっているかどうか分からなくなってきましたが、勝てるワークにある「デザインを1000例あつめる(大量のデザインを浴びる)」と何種類かのワークに出てくる「デザインの言語化」を組み合わせた体験ができる車両を作り、勝てるデザインの認知度をあげるというイメージです。
10 みんなで作る広告
「デザインを1000例集めろ!」という巻末ワークがあります。巻末ワークはよほどのことがない限り、やり始めるきっかけがないと思っています。
「勝てるデザイン」購入済みの人にとっては、そのワークをやり始めれるよう少しでも背中押せるように、
まだ購入していない人には広告という役割を果たせれればな〜と思って考えたものです。
このワークを終えて
案を10個考えるのはなかなか苦しかったです。しかもすぐに作れそうなアイデアはボツなので、普通の案ではない案を考えるのは斬新でしたが難しかったです。後半に思い付いた案は全くしっくりきていません笑
勝てるワークは案を複数個以上出さなければならないものがいくつもあり、これまで「渾身の一案」でしかデザインの勝負が出来てなかった私にとってはかなり良い刺激です。このワークをやって、デザイン以外のところへも常にアンテナを張っておくに越したことはないんだな、と感じました。
あとは、手書きのラフ案を描いたことがなく、「手書き」に今まで壁を感じていたのですが、その壁が少しなくなりました。
ダサいを知ることで、自分の作るデザインで、ダサさを回避できるようになる、というワークです。
Pinterestを使って自分が思う「ダサい」Tシャツを大量に集める
とりあえず、集めてみました。
もともとTシャツに興味がないので、ワーク5でセンスの良いTシャツを集めるのも苦労しましたが、ダサいTシャツを集めるのはもっと大変でした。
ダサいって何なんだろう、、と最初の方はピンが全然増えませんでしたが、最後の方は何とかサクサクとピン出来るようになりました。ただ、ダサいと感じるデザインばかりみていると、ものすごく気分が悪くなっていたというか、楽しいとは逆のことをしている感覚だったので、もうやりたくないですね笑
様々な「ダサい」を言語化する
300デザインくらいのダサいと感じるTシャツをピンしましたが、私がダサいと感じるデザインの傾向はある程度偏ってると感じました。
では、いくつかの私の思う「ダサい」を言語化していきます。
ダサいグラデーション
広い白背景に中途半端に配置された文字。。レイアウトも微妙ですが、さらに文字にグラデーションがかかってて、白の余白の寂しさをより強調している気がします・・
柄がデカい
ヒョウ柄をTシャツに使うこと自体、私としては微妙ですが、柄がきめ細やかならまだしも、これだけデカいとザツさを感じます。。
全面プリント
余白なく写真で埋め尽くされているTシャツは、もはや何が良いのか全くわかりません笑
見てて息が詰まるデザインです。。
レイアウトがしっくりこない
Tシャツに対して車のサイズが小さすぎて余白が目立ち、何を意図したレイアウトなのかが読み取れません。首周りのカラーも何だか中途半端なカラーチョイスだな、と感じました。
無料素材にありそうな柄をそのまま使っている
Tシャツにプリントされたデザインのクオリティ=Tシャツのデザインクオリティだと改めて実感するデザインです。
よく分からない太めの縁取り
イラストに黒や目立つ色の太い線で縁取りしてあるものがありますが、ダサさ増し増しです。太い線の使い所が微妙だと、絵のクオリティが下がる気がします。
絶妙な色使い
明るめのブルー、濃い赤(しかも反射が表現してあって立体的)、この2つの色のトーンに合っていないちょっと暗めの地球(しかも背景の立体的なハートとの相性が悪い)。
全体のバランスが微妙だと感じました。。
安っぽい光彩
黒背景で光彩が目立つ中、光彩の面積も広すぎて、安っぽい印象です。しかも中の文字にまで光彩がかかってて、ここはさらに無意味な気がします。。
Wordのシェイプで作れそうなデザイン
ハートとその周りのギザギザがWordでも作れちゃうんじゃないかみたいな連想をしてしまいました。そういうものにはクオリティの高さは感じられないです。。
柄が子供っぽい
なんか、幼児のおもちゃのような連想をさせるデザインです。大人が子供っぽいデザインを着用しているとダサく感じます。。
ダサいTシャツのデザインを完成させる
ダサいとは言え、一応整っているデザインの中のダサさという感じで作成しました。先ほど言語化したダサさをそのまま表現し、10案作りました。
01 ダサいグラデーション
02 柄がデカい
03 全面プリント
04 レイアウトがしっくりこない
05 無料素材にありそうな柄をそのまま使っている
06 よく分からない太めの縁取り
07 絶妙な色使い
08 安っぽい光彩
09 Wordのシェイプで作れそうなデザイン
10 柄が子供っぽい
このワークを終えて
ダサいTシャツデザインを集めているときは本当に気分が悪かったです笑 しかもPinterestに履歴が残るので、しばらくホーム画面はダサTが並んでました…
ダサいTシャツを考えるのもなかなか斬新な体験でした。ダサくても良いならば、仕事でデザイン考える時よりも肩の力が抜けて、案外楽しかったかもしれません。しかも、これまで無料素材などを頼ってばかりで、素材を使わずに全部自分で描いたり作ったりという経験がほぼなかったので、自分で本当にゼロから作るということに対してのハードルが、作るデザインはダサかろうが、ワークを進めていく中でどんどん下がっていってる気がします。
このワークは、自分のこれまでの制作物の中から自信作3つを選び、自分に鬼フィードバックをして、自分の限界を引き上げるワークです。
01 ロゴデザイン
1つ目の制作物は友人の音楽教室用に作ったロゴです。これまでいくつかロゴを作った中で一番、依頼者から喜んでもらえたロゴだと思います。
このロゴはデータの日付を見ると、約2年半前に作ったみたいです。ということは、私がデザインを始めて1年半くらいの時に作ったということになります。(経験浅かったわりにはよく出来ているので今も驚いてます…)
制作時の要望として、
・落ち着いたピンクが良い
・モチーフにはウサギと三連符を入れてほしい
・音楽教室というよりはカフェっぽいロゴが良い
でした。
これを何とか形にして、私も納得がいくものが出来て、友人にも物凄く喜んでもらえたのを覚えています。
さて、鬼フィードバックですが、改めて眺めてみて気になるところは、シンボルマークとロゴタイプのバランスでしょうか。ちょっと試してみても良いかもしれません。
シンボルマークとロゴタイプのバランスを検証
今ならこのバランスも試すかな、というものがこちらです。あと、ロゴタイプのところがシンボルマークの手書き感に対して何も手を加えていなかったので、ちょっとテクスチャを加えてみました。(jpgだと分からないレベルかもしれません)
ちなみに、このロゴを作ったときにロゴタイプを大きめにしたのは、名刺などに載せることを考慮してサイズ感を検証した結果だったという記憶です。ロゴは大きく載せる時、小さく載せる時があってどちらにとってもベストなバランスにするのは難しいといつも感じています。
控えめですが、ロゴはこれで完了です。
02 Webデザイン
続いて、01のロゴの友人から音楽教室のWebデザインの依頼も受けました。その時に制作したものを振り返ってみます。
デザインは上記リンクから見てください!
このデザインはデータを見ると1年半くらい前に作ったようです。
Webデザインの流行の移り変わりは本当に早いです。今作るなら、最近よく見るあのレイアウトとあのあしらいと…と考えてしまいますが、そういった視点なしで考えてみます。
妥協していたフォントに着目
Webデザインだと、Webフォントからしかフォントが選べません。このデザインに使用しているのはGoogleフォントのNoto Serif JPとNoto Sans JPです。コーディングしていただいた会社さんから私が普段Webで使用しているAdobe FontやLETSフォントはNGもしくは画像対応になるというお話でしたので、SEO観点から考えて画像は考えておらず、また契約状況でフォントの表示に影響が出てほしくなかったのでGoogleフォントのみという選択肢でした。
このWebデザインのタイトルなどに使用しているNoto Serif JP(明朝体)のところは特に気になっていないですが、本文に使用しているNoto Sans JP(ゴシック体)は他のフォントを試してみても良いかもしれません。
1年半前に比べてGoogleフォントの日本語のバリエーションがかなり豊富になりました。今回の検証も同じようにGoogleフォントだけで試そうと思いますので新しく導入されたフォントも含めて検証してみます。
日本語フォントで絞り込んだ結果、57種類のフォントがヒットしました。(※見る時期で数が変わると思います。)本当に増えました。前はもっともっと少なかったと思います。
01 タイトルと本文両方をNoto Serif JPにしてみる
もしかしたら本文も明朝体でも良かったのでは…と今では感じます。制作したときにゴシック体を選んだのは、可読性があると直感的に思ったからだという記憶です。見た目や世界観を優先するのか、読みやすさ重視なのかは制作するWebサイトによると思いますが、今だったらもっと見た目×読みやすさのバランスを上手くコントロール出来ていたかもしれません。
02 タイトルと本文をShippori Minchoにしてみる
しっぽり明朝はここ1年くらいでGoogleフォントに追加された気がします。Noto Serif JPとは違い、上品さが増すフォントですね!ただ、読みやすさでいくとNoto Serif JPだと思います。その塩梅がやっぱり難しいです。
03 タイトルと本文をZen Old Minchoにしてみる
上品さもあり、可愛さもありという印象ですね。このフォントも最近追加された中の1つだと思います。もし今デザインを作るならこのZen Old Minchoを選ぶかもしれません。私的にはちょうど良い塩梅です。
ここまでで思ったことですが、結構前に作ったこの2つのデザインは今見てもとても気に入っているということです。
デザイナーとしての歴を積めば積むほど私自身成長していることと、そしてデザインの流行の移り変わりが早い中、過去に作ったデザインに対して改善したい点や古めかしさなどを感じることが多い中、この2つのデザインは私はそれを感じません。
このデザインを作らせていただいた友人は、高校生の時から一番仲良くしている友人です。性格や好みのデザインを知り尽くしている状態でこのWebデザインを作りました。
なので、全く知らない顧客のWebデザインを作るのとは違い、無意識にその友人に合ったデザインにたどり着けてたのではないかな、と思います。
その友人が持っている雰囲気や性格、好みは流行には全く関係なく過去も未来もそんな変わらないものです。それを理解していたから今見返しても納得のいくものが作れてたのかもしれません。
勝てるワークの中に「無限ヒアリングで本質をつかめ!」や「うすっぺらい作品から打破せよ!」で自分の本質を理解するものがありました。
自分の好みや考えは、他人のものより理解しているわけで、自分自身が気に入る、納得のいくデザインが出来上がるに決まっています。
つまり、デザインを作るときは他人である依頼者のことをどれだけ理解できるか、どれだけ深掘りしていけるかが本当に重要なのだと気づきました。
この友人へのデザインは相手のことを深く知っているから、お互い納得のいくものが出来たわけで、鬼フィードバックするにしてもあまり何も出てきません。こうやって相手の芯を理解して、不動のコンセプトや世界観を作れるようになることは大切なことだと気づきました。
「無限ヒアリングで本質をつかめ!」のワークのように、今後仕事などでデザイン作っていく際は、相手の本質により近づけるような制作ができれば良いなと思いました。
プラス情報として、このWebサイトはリニューアルでしたが、デザインや構成を一新してからお問合せがめちゃくちゃ増えたそうです。それはその人柄や本質をデザインで伝えることが出来ている証拠なのかなとも感じました。
この気づきにたどり着いたのは今ですが、このWebデザインをさせてくれた友人には感謝です。
03 Webデザイン その2
せっかくなのでここ半年内で制作したデザインを鬼フィードバックしようと思います。ただ、職場での案件なのでここでは文章だけの紹介となります。
鬼フィードバックするデザインは、コーポレイトサイトのトップページとします。
…
……と思ってデザインを眺めているのですが、最近作ったデザインの中で一番気に入っているデザインを選んだせいか、指摘するべき箇所が全く見つけられません笑
もうちょっとジロジロ眺めてみます。
そういえばこのサイト、右端にボタンが追従しているのですが、そのボタンをもっと目立たせて欲しいとお客さんに指摘され、ただ指摘されたタイミングではコーディングが完了している状態だったから大きく変更ができなかったんです。このボタンをもっと目立たせてみます。
あとは、「SERVICE 01」「SERVICE 02」とあしらいがあるのですが、「SERVICE」と数字のバランスが若干心地よくないのでちょっと整えてみます。
いや〜でもそんなもんです。今現在とあまり変わらない実力で、最善を尽くして作っているのでこれ以上見つけられません笑
この3つ目の実績の鬼フィードバックで思ったことは、もっと目立つ追従ボタンにするにはどうすれば良いか、すぐ思いついたので、数ヶ月の間にデザインの引き出しが増えているということ、そして「SERVICE」と数字のバランスも整えたら、なんで最初からこのバランスにしなかったんだろう、と思うくらい心地よいバランスにすぐ直せました。
客観的に見れるようにすることは大事ですね、でも不思議なことに、そのデザインを作っているときは気づかないんです。気づけるように、今後は意識していきたいです。
このワークを終えて
このワークの本来の目的は達成できていない気がしますが、デザインを作るときは他人である依頼者のことをどれだけ理解できるか、どれだけ深掘りしていけるかが本当に重要という気づきがあったということが自分の中で大きい収穫でした。これまでのワークの「無限ヒアリングで本質をつかめ!」や「うすっぺらい作品から打破せよ!」をやったからこその発見です。
この気づきプラス、あとは作品を客観的に見れるようになれれば最強な気がします!勝てるデザインに近づけれるようにもっと頑張っていきたいです。
このワークはSNSでぶっとんだ名刺を作らせてもらえる人を募集して、完成したらSNSで公開するというワークです。
勝てるデザイン養成ギプスの応募に間に合うかどうか迷いながらワークを進めていた3月中旬に思っていたことは、ぶっとんだ名刺を作らせてもらえる人をSNSで募集したところで、ギプスの応募に間に合わなかったらせっかくギプスの応援兼ねて応募してくれた方に申し訳ないな…という気持ちでした。
ということで今回はSNS募集に踏み込めず、身近な人の名刺を作ることにしました。
身近な人だと甘えが出てしまって、このワークの本来の目的が達成出来ないかもしれないですが、名刺のデザイン経験がそんなにないということと、印刷加工も視野に入れて作成するのは初めてだったので、はじめの一歩としてはちょうど良い経験になるかな!と思って進めていきました。
ヒアリングする
今回作成するのは、シンガーソングライターとして活動している方の名刺です。音響やコンサート企画の仕事をメインにやっていてその名刺はあるのですが、自身のアーティストとしての名刺は作っていないということだったので、ちょうど良い!と思って作らせてもらいました。
■どんな感じで活動しているのか
・ギター1本でみなさんに音楽を届けます
・ライブハウスや各種イベントで演奏している
■どんな曲を演奏しているのか
ライブハウスではほぼオリジナル曲を演奏していて、各種イベントではテーマを決めてみんなが知っていそうな曲を演奏している。
■ギターを始めるきっかけとなったアーティスト
サイモン & ガーファンクル
ギターが上手くてギターの手本となった
■いつギターを始めたのか
中学2年生の時からやってて、バンドは大学生からやっていた
とそんな感じで主要な情報はこんなもんで、他にも色々聞きました。
その人らしさがある「ぶっとんだ案」を出してプレゼンする
とりあえずラフ案をいくつか出しました。※ラフ案なので物凄いザツなデザインですスミマセン
コンサートのお客さんともコミュニケーションが取れそうな名刺も案に入れてみましたが、即答で「ギター1本で」の案を選んでいただきました。
印刷に出して完成させる
選んでいただいた案の名刺デザインをブラッシュアップして、印刷に出しました!紙の色や厚みは要望を伝えて印刷業者さんにおすすめを提示してもらって決めました。
完成したのがこちらです。
うん、なかなか良いんじゃないでしょうか。結果的にぶっとんでない名刺になりましたが、ギターの写真は普段演奏で使っているギターの写真を撮影したものを名刺に入れました。なのできっと愛着湧いてもらえるハズ…!
表面はギターのツヤッとした感じを出したかったので、クリア箔を入れてもらいました。
おまけ
私自身はSNSでぶっとんだ名刺を作りたい人の募集はしませんでしたが、逆に募集してた方にメッセージ送って応募させてもらいました!名刺を作ってもらう側もとても勉強になると思ったからです。今の仕事をしている中で、自分自身が何かデザインを作ってもらう経験なんて全くありません。なので、ヒアリングされる側の気持ちや、そのヒアリング内容からどのような提案を出していただけるかなど、普段と逆の立場を経験することで、気づきがたくさん得られると思いました。
作っていただいた方のnoteがこちらです!同じように勝てるデザイン養成ギプスにチャレンジしていた方なので、いくつかのワークも一緒に記録されています。
ZOOMでお話しして進めていったのですが、第一印象から「めっちゃ相手のこと考えれる方だな〜!」と思いました。デザイナーとしての実務経験も私より年数が少ない方でしたが、名刺の案出しの数と内容には驚きました。私のことをちゃんと考えた案の数々に、もうすぐ実務経験まる4年経つ私からは焦りの汗がふき出してきました笑
でも、案ってこういうふうに、こんな視点で出していくんだな〜ととても勉強させられました。
今回は一緒に制作していくような形で進めていったので私もとても楽しむことが出来ましたし、仕事以外のデザイナーさんと繋がれたことがとても嬉しくて良い刺激となりました!
(最初のZOOMは話が盛り上がり過ぎて夜中の2時まで話しちゃいました)
きゅうさんありがと〜!
このワークを終えて
とても学びの多いワークでした。作る側と作ってもらった側両方の経験ができたことは大きいですし、案をいくつも出してもらったり、出したりと、ものすごく得るものが多かったです。
あと、印刷に関してこんなに考えたのは初めてです。今回は色々試してみたくて、ギター名刺のクリア箔もそうですが、白インクなのか紙の地の色を見せた方が良いのかとか、活版印刷やシルバーインクでの印刷など、あとはきゅうさんに作っていただいた名刺も完全透明の名刺だったりと、本当に楽しかったです。
実は、きゅうさんに私の名刺を作っていただいたとき、私も何案か考えていてその案の1つを印刷してみました。栞モチーフの名刺です。
裏はデボス加工のシルバーインクで名前やアドレスなどを印刷しました。
これは完全に遊び半分で作ったので、活躍する場面が思い浮かばないですが印刷して色々試せたので良かったです!
いよいよ最後のワークです!!!!!
このワークは、これまでで一番の思い出(感情が動いた時)を書き出して、それをビジュアルアート表現し、作品にリアリティを吹き込む力が得られるというものです。
心が動いたことを書き出す(喜怒哀楽)
私は28歳くらいまでピアノと共に人生を歩んできたというくらい、ずっとピアノをやっていました。小学生〜28歳の間で何回、人前で演奏したかは本当に数えきれないくらいの経験をしてきましたが、何度本番を経験しても本番のあがり症は全然克服できませんでした。
本番緊張しない秘訣は、やっぱりたくさん練習をして自分の演奏に自信をつけることです。自信を持って本番も清々しい気持ちで演奏できた時は達成感や満足感、楽しさで気持ちが埋め尽くされます。
その中で一番記憶に新しいのが、浜松でのサックス4人の方々との演奏会です。まるっと1本、私たちだけの演奏会だったので休憩時間を含み約1時間半を自分達の演奏で埋め尽くさなければならないので、この演奏会へ向けての練習はかなりハードでした。
私の中で難易度が結構高めでしたが、みっちり練習したおかげか本番は自分の力の8〜9割くらい発揮できて、なんとも言えない嬉しい気持ちでいっぱいになった記憶です。
いつも演奏会なんて聴きに来ない母親にも来てもらいましたし、おばや、当時まだ付き合ってた今の旦那さんにも聴きに来てもらったというのも嬉しかったのかもしれません。
心にゴリっと染みついた理不尽さを感じた体験があります。ここに詳細は書きませんが、いつ思い出しても気分の良くない体験です。
でも理不尽に感じるということは、自分に自信がないからだと思っているので、もっと自信をつけるために頑張り続けるしかないのです。
これもあまり思い出したくないですが、最近ぼったくりにあいまして、立ち直るまで結構時間がかかりました。。。ぼったくりと分かってても断る勇気が出ないので結局ぼったくられちゃうのです。
今まで旅行に行った中で一番楽しかったのが、現職場での社員旅行でした!行った場所が良かったというよりは、一緒に行ったメンバーが良かったのだと思います。行ったのは3年くらい前なので、記憶がだんだん薄れていってますが、旅行から帰ってきてから3週間くらいは「楽しかった〜」という余韻から抜け出せない自分がいました。
なんでしょうか、大きな声で言えないですが、旦那さんと行った新婚旅行とかよりも、はるかに楽しかったです笑
最も心が揺れ動いたことを選ぶ
この4つの中だったら「喜」の浜松での演奏会ですかね。
「怒」もまあまあ心揺れ動いてますが、せっかくなので今回は楽しんでビジュアル表現できるものをと思って選びました。
最適なビジュアル表現を選んで、その時のことを思い浮かべながら作る
今回は絵の具で絵を描くことにしました!
演奏会ではお花やお菓子などクローク(差し入れや贈り物)をもらえることが多いのですが、浜松の演奏会ではクロークの中に真っ赤なバラが入った花束がありました。
↓その時の写真
これは、小中学生の時にピアノを教えてもらってた先生からいただいたものです。
その時の演奏会の曲の中にカルメンのメドレーがあったと思いますが、真っ赤なバラはなんだかカルメンのイメージにぴったりです。
感情をビジュアル表現するって難しくて、何を描いたら良いか分かりませんでしたが、色々考えているうちに、真っ赤なバラの入った花束を描くのが最適な表現なんじゃないかな〜と思いました。
「真っ赤」はその時の演奏した曲や感情、周りからの応援の色にぴったりですし、細部まで演奏の完成度を上げようと弾き込んだ思い出は、花びらを絵の具で細かく表現していくこととリンクできるかな〜と感じました。
で、最初は上の花束の写真を見ながら花束の絵を描き始めましたが、なんせ絵の具で絵を描くのは小学生以来な気が…全然実力が伴わなくてこれでは何ヶ月かかるか分からない…!!と思い、今回はバラ1本を絵の具で描きました。
絵の具の扱い方がよく分からず、筆も思うように使えず、小学校の図画工作の延長線上みたいな絵で本当に恥ずかしいのですが、なんとかバラ1本描き切りました。
普段、IllustratorなどPCでデザインを作っている私にとっては、command +zで戻れない、一回描いたら移動できない、鉛筆で下書き描いたけど絵の具で塗ったら見えやんくなるしどうしたら良いんか、レイヤーって便利だな、、とか色んな衝撃を受けながら描きました。
完成度はどうあれ、この絵を描き終えて達成感が得られました。普段絵は全く描かないですが、私なりに丁寧には描いたつもりです。ほんのちょびっとですが、当時の「喜」の感情とリンクできたかもしれません。
このワークを終えて
感情を乗せるのはもしかしたら「怒」の感情の方がやりがいがあり、このワークの本来の目的に合うものが出来上がってたかもしれません。なのでまたやる機会があれば次は「怒」を表現してみようかな。。
でも、今回ビジュアル表現した「喜」もなかなかやりがいがあるものでした。そもそも絵の具で絵を描くというのは私の中で無謀でしたが、勝てるワークを進めれば進めるほど「絵を描く」に対してのハードルがどんどん下がっています。この先デザインをしていく中で、新しい表現にどんどんチャレンジしていきたいと思っているので、絵を描くことは自分自身が気づいている自分ができる表現をどんどん広げていってるんじゃないかと思いました。
長かったです!笑
もともとは勝てるデザイン養成ギプスへ応募したくて始めたのですが、仕事が忙しすぎて3月末までという期限に終えることができず、現在4/23です。
でもほぼ2ヶ月の間で全てのワークが出来たのでなかなかの達成感です!
ワークをやっていて思ったことは、とにかく学べることが多すぎる!ということです。その学びや気づきは各ワークの「このワークを終えて」に書いていますが、ワークごとの気づきに加えていくつかのワークを通しての気づきもあり、全部やったことにも意味があるのだな〜と感じました。
デザインの勉強って本当に難しいです。実践あるのみとはいえ、ものすごい体力と精神力がいるのではっきり言ってキツイです笑
でもデザイナーとして仕事を始めてから年数が経つにつれて、当たり前ですがどんどん出来ることが増えていくのは本当に嬉しいことです。
今後はどうやって自分のデザインスキルを高めていこう、制作物の可能性をどうやって広げていこうと常々考えていますが、なかなか目の前が明るくならず、前がよく見えない夜道を走り抜けている状態がずっと続いています。
でも今回ワークをやったことによって、今まで気づかなかったことに気付いたり、思いつかなかったことを思いついたりと、私にとってはかなり大きな刺激となりました。
これからもデザインの学びはずっと続きますが、めげずに頑張っていこうと思います。
勝てるワークの記録を読んでいただき、ありがとうございました。