留学生活編「大連遼寧師範大学留学生寮での洗濯 」 29番
洗濯機の中に溜まりだし、音がしだしたので、もう少しじっとその場で見ていたら、急に薄暗いそのキッチンの部屋の天井に、付いている豆電球に近い大きさの電球の光が消えたのです。
そして、自分の後ろに人の気配を感じたので、不安な気持ちで振り向くと、そこには大きながっしりとした背の高い年配の制服を着た男の人が1人立っているのです。
咄嗟に私は、中国語で「你好ニィーハオ」と言うと、その男の人は、低い声で同じく「你好ニィーハオ」と言って、黙って行ってしまいました。その制服の男の人は、このホテル兼宿舎のガードマンで1階のロビーの長椅子に横になり仮眠して、5階のキッチン兼用の部屋で、顔洗い髪をセットしたりしているのです。
その後、帰国するまでに3回位、朝5時30分頃に会いましたが、必ず、私がいても構わず電気を消して出て行かれました。
私は、電気を付け洗濯機の様子を確認して、また、電気を消してその場を立ち去り部屋へ戻りました。それから、6時30分まで中国語の勉強をして、私は、もう洗濯終わっているだろうと思い洗濯場へ行き、洗濯機の蓋を開け中の洗濯物をジャスコの袋に入れて、部屋まで持ち帰りました。
そして、日本で家内が買ってくれた、ブルーの表面つるつるの選択紐を、この501号室に滞在した過去の留学生が、残して置いたいくつかのフックを確認して、ブルーの選択紐の片方を、バスルームの小さな洗面台の横の壁に付いているフック2個に掛けて、ブルーの洗濯紐のもう片一方を部屋に入って、左側のテレビがある後ろの壁の上の方にある、やや大き目のフック1個に掛けて、斜めに下から1メートル35センチ位の高さの所に伸ばして繋げて、洗濯物の中から一番軽いハンカチとか靴下やタオルを干しました。
また、部屋へ入って、左側の一番奥に右に開く扉のある奥行き、40センチ巾75センチ高さ170センチ位の洋服箪笥1個の中にある、衣文賭け8個位と自分で中国の便利店で、10月31日に購入した衣文賭け10個の合計で何とか4日分を衣文掛けにセットしたのはいいのですが、干す所が無く、前の留学生の方たちが残してくれた壁のフックに数本掛けて、残りを洋服ダンスの中へ掛けて干しました。
窓が半分の半分しか開かず、干す所も無く、仕方なく留学生全員部屋干しして洗濯物乾かしました。
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