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留学生活編「初めて見た中国大学の寮の部屋の中は、、、、、。」8番

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中国人の呉さんと別れ、1人寮の部屋に自分だけが残ってしまいました。もう誰も話す相手もいない。さあ~どうしょう?情けないのですが寂しくてすぐに携帯で日本の家内へ電話を掛けました。

元気な家内の声に「どうしたの」と言われ、もう涙が出ていました。何しろ心寂しくて溜まりませんでした。この時ほど、家内が異様に恋しくて溜まらない自分だけがそこに大きく存在していました。1人になると私は、501号室の狭い部屋の中を見回しました。

まずトイレと風呂を見るとトイレは水洗の様式これは普通かな~でもトイレットペーパーはもちろんありません。日本から20個鞄に積めて持ってきましたのでそれをセットしましたが、セットする金具は、今にも取れそうな様子で壁に辛うじてついていると言う簡単なものでした。

トイレットペーパーはトイレの中に流す事ができないため、便器の横に置いてある小さな丸い直径20センチ、高さ30センチ程の薄クリーム色のプラスチックの蓋付きのゴミ箱1個の中へ入れるのです。

風呂は白い浴槽が置いてあるのですが中を見ると所々錆びていて、とても入る気にはなれず2ケ月間、一度も入りませんでした。

シャワーを出してみると水の出方が四方八方に飛び散るような出方をする一点集中型とは行かないものでした。

その他に足マット1枚と小さな壁に直接付いている丸い陶器の洗面とその上にある大きな鏡これは全身が写る位の大きな鏡でした。また、タオル置き場は壁についていて、触ると取れて落ちそうな鉄製の棚でした。

それから驚いたことにトイレの換気扇の音が無茶苦茶大きくて「ゴーゴー」という道路で穴を開ける削岩機であけるような音なのです。

窓は寒冷地らしく二重窓で片方が開かない、重くて、上手くかみ合っていないような、突然、開くような窓です。電話機は赤い古い型ものが1つ机の上に置いてあるのですが使い方が解らずに一度も使わずに終わりました。

さらに部屋の明かりは天井に1つ丸い照明器具があるのですが、点灯してもとても暗くいや薄暗い感じで寂しい雰囲気を醸し出すにはいい感じの暗さです。(すぐにスタンドを買いに行きました。)

机の横には、1つ小さい冷蔵庫があり高さ60センチ横50センチ奥行き50センチ位で一応使用できそうです。その冷蔵庫の上にポットがあり、ポットはコルクで栓をするタイプで共同のキッチンで湯沸かし器から出る熱湯を入れるものでした。

すぐにキッチンへ行き、ポットへ熱湯を入れながら、そこに置いてある共同の全自動の古い今にも壊れそうな洗濯機1台と見た事のないような形をした汚い、汚れた黒いちょっと大きい掃除機1台を確認しました。しかし、何かもう不安が1つ増えたような気がしました。

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