工事原価管理システムについて 2
建設業に限らず、どの業種もPDCAサイクルを回して、業務の改善をしていく必要があります。
Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Action(改善)のようにです。
そしてどの業種でも同じですが、失敗したプロジェクト(工事)の場合には、どこが悪かったのかを明確にする必要があります。
たとえば工事が当初の実行予算通りにいかなかったとします。
普通に考えれば、実行予算通りに工事を進められなかった現場監督に問題があるようです。
しかし、現場監督に言わせれば、見積時に設計部が見積もった積算(見積原価)が甘くて、実行予算を作成するときには、利益を出すため、あの実行予算で無理矢理進めるしかなかった、ということもありえます。
単純に原価管理だけを見ていれば、現場監督の責任になってしまいますが、実際には見積時に設計部が積算した見積原価が甘すぎて、適正価格で工事を受注できなかった、というのが真の原因であることも多いのです。
続く
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