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建設業のIT化について6

こんにちは!BHです。
建設業のIT化について考える記事は今回で最後です。前回まで、IT化をしたい経営層の皆様に向けて建設業のIT化について書いてきました。建設業界ではない方も、もしかしたら同じような状況であればお役にたつかもしれません。IT化を阻むのはいったい何なのかを解き明かし、IT化をすべき理由とメリットを解説しておりますのでご一読ください。

今回は 「6. 補足・マッキンゼーのレポート」についてです。
米マッキンゼー社が、2020年6月
「The next normal in construction」を無料公開した記事を参照・引用致します。

前回の記事はコチラ↓

目次

1.こんなことを言っていませんか?

2.建設業IT化の現状

3.建設業界がIT化すべき理由

4.建設業界がIT化するメリット

5.建設業界が工事原価管理システムを導入するメリット

6.補足・マッキンゼーのレポート


6.マッキンゼーのレポート

【1】米マッキンゼーが予測する9つの変化について

(1)工業製品的なアプローチ
建築物は標準化された「製品」として提供されるようになる。安全で安定した環境の工場で製造した部材を建設現場に輸送して組み立てるようになる

(2)専門化(得意な分野)
利幅の確保や差別化のために、企業は高層住宅、病院といった自社が優位性を発揮できるセグメントに特化し始める

(3)サプライチェーンの統合と制御
企業は垂直統合や戦略的提携などによって、サプライチェーンの統合に動く。BIMなどのデジタルツールの活用がそれを支える

(4)業界の統廃合(建築物の標準化)
専門特化やイノベーションへの投資に対するニーズが高まるほか、建築物の標準化が進むことで企業規模が重要になる

(5)顧客中心主義とブランド構築  (ブランディング)
建築物の製品化や企業の専問特化に伴って、顧客などを引き付けるためのブランディングが重要になる

(6)技術と設備への投資(自動化)
建築物の製品化に伴って、工場や生産設備への投資が重要性を増す。モジュール化をしていない現場でも、自動化のための設備やドローンなどへの投資が必要になる

(7)専門的人材への投資  (デジタル人材の獲得)
デジタル化やバリューチェーンの制御、専門特化などを進めるには人材への投資が欠かせない。特にデジタル人材を獲得するには、将来のビジネスモデルを示して彼らを引き付ける必要がある

(8)国際化 (コロナの影響でいったんストップ)
標準化が進むと、競争で優位に立つために規模が重要となる。このため、企業はグローバル化を志向するようになる。ただし、新型コロナウイルスの影響で、グローバル化の歩みが遅くなる可能性がある

(9)持続可能性(サステナビリティ)
気候変動がもたらすリスクなどに対応するために、持続可能性がますます重要になる。資材調達時に環境への影響を考慮する、電動式の機械を使用するといった対応が様々な場面で求められる

【2】マッキンゼーの指摘する改善点
一品生産のワークフロー

工業製品のようなワークフロー

建物などの部材を工業製品のように標準化・モジュール化して工場生産し、計画的な生産・物流体制によって効率的なワークフローにする必要がある。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などのデジタル技術によってより効率的な設計や施工、運用が行えるようになった。

【3】経営者へのヒアリング
建設業の経営者に対し、コロナ後に建設業の変革が進むかどうかをヒアリングした。
結果
6割以上の回答者が
「建設業の変革は加速する、非常に加速する」と回答

さて、コロナが収束に向かっている今、業界は変革を加速しているでしょうか。
BHは建設業のIT化を応援します。


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