宇宙から地球生命第一号のスナップショットを撮る
年明けの地震を受けて、人工衛星を運用している企業群が、迅速に能登半島の撮像を公開しています。
改めて災害における宇宙技術の必要性を感じます。
このように画像を提供する「観測衛星」の用途として、他にも地球保全や安全保障などが代表的なテーマです。
最近、その衛星が撮った画像で思わぬ発見をした記事が紹介されています。
ようは、
地球の最古の生命跡のある湖を衛星から発見した、
という話です。
その生命体が誕生したのは実に35億年以上前で、地球が誕生して約10億年後です。
ストロマトライトと言われ、主にシアノバクテリアの死骸からできた岩石のことを指します。
シアノバクテリアは、地球の生命史において重要な役割を持ちます。詳細については過去の記事を引用しておきます。
話を戻すと、下記がその湖の写真です。
従来、この生物の痕跡が見つかっているのはオーストラリアなどきわめて限られた場所で、なぜこのような高地で保存し続けられたのかは不明です。
生憎この土地は、リチウムなどレアメタルの資源開発として予定されているようで、この状態を保存できる時間も限られています。
現在の主な資源である石油も、同じように微生物や植物から形成されたとする説が主流です。
既に石油枯渇危機については以前より声が上がっており、石油諸国も脱石油を踏まえた動きが起こっています。
特にスマート機器の需要が伸びているため、リチウムなどの鉱物獲得競争が激化しています。
毎年がユーラシア・グループが提示しているグローバルリスクの2024年版がつい最近出ました。
こちらで和訳版を見ることができますが、下記に列挙しておきます。
いずれもうなづいてしまいそうですが、組織・個人としてもある程度こういったリスクを踏まえた行動をとらないといけないですね。
ちなみに、上記はあくまで今年一年という短期的なリスクですが、もう少し先を踏まえたリスク展望は世界経済フォーラムのモノが有名です。こちらも2024年版が最近出たので載せておきます。
緑の項目が「環境」を指しており、やはり長期の視点では地球環境が大きな課題として世界のリーダーたちからは認識されています。
冒頭の話に戻りますが、こういった地球規模の課題解決には、宇宙の技術がうまく使われていくことを1宇宙ファンとして心より願っています。