プロレスイベントALL TOGETHERから、日本のエンターテイメントの問題点を考える
はい、どーも、りゅうパパです。
今日は日本のプロレス界の現状から、日本のエンターテイメント文化について考えたいと思います。
客入りの悪かったプロレス界のオールスター戦
GW最終日の5月6日、新日、ノア、全日、DTTなどが参加したプロレス界のオールスター戦・ALL TOGETHERが開催されました。
この大会、日本武道館で開催されたのに、観客は約4,500人。会場のキャパの半分ぐらいしか埋まらなかったそうです。そんなこともあって、大会終了後に、ファンの間で(悪い意味で)話題になりました。私も友人から、会場がガラガラだったとLINEがありました。
大会に出場したプロレスラー・タイチも、試合後のインタビューで客入りの悪さに不満を述べ、注目を浴びました。
理由は幾つか考えられて…同日に東京ドームで井上尚弥の試合があったとか、チャリティーイベントだったため、広告費を使った露出が少なったとか、色々と言われています。
最近のプロレスって…
私は元々プロレスファンなので、今のプロレスもたまに観れば、楽しく観戦しています。今さら、今のプロレスにはXXがないとか、昔のプロレスが良かったなんて、言うつもりはないです。
ただ、最近の日本のプロレスは、世界最高峰のアメリカのプロレス団体・WWEを参考に、エンターテイメント色を強めているなって感じます。
その背景には、90、00年代の格闘技ブームに押され、日本のプロレスがエンターテイメント色を強めることに舵を取り直した過去があります。
その後の10年代は、その方針のもと、新日本プロレスで言うと経営がV字回復し、新しい女性ファンも開拓しました。
ただ、それがマンネリ化したのか、今回のプロレス界のオールスター戦・ALL TOGETHERのように、最近は、観客動員数では苦戦しているようです。
自分は、上述のとおり、今のプロレスにはXXがない!とか、言うつもりはないですが、何か日本と海外(特にアメリカ)のエンターテイメントのあり方の違いが原因ではないかと思うわけです。
映画界から見る日本とアメリカの違い
上は日本国内の2023年の映画興行収入ランキングです。
パッと見ていただければお分かりになると思いますが、日本国内の年間ランキングでは、非常にアニメ・漫画原作の映画が多く占めています。
勿論、海外でも日本のアニメ・漫画の人気は非常に高いですが、この日本国内の映画ランキングは海外の状況とは大きく異なり、異質です。
こちらの私のnoteでも過去に書いていますが、2023年で言えば、映画『アクロス・ザ・スパイダーバース』も『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』も『長ぐつをはいたネコと9つの命』のような海外の超良作アニメ映画も、日本ではベスト30にさえランクインしないのが現在の日本映画文化なんです。
アニメ映画『ヒックとドラゴン』が様々な映画賞を受賞しようが、日本では知名度が低いのが、残念ながら現実です。
そんなわけで、日本のエンターテイメントはガラパゴス化しており、海外のエンターテイメント文化をそのまま真似ても、成功しない可能性が高いです。
なんなら、拒絶される可能性さえあるかもしれません。
ちなみに、現在大人気のUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)も開業当初は赤字経営が続き、海外映画中心のパークから、日本独自の漫画・ゲームをどんどん取り入れるようになってから、V字回復しております。
まとめ
と言うわけで…日本のプロレス界は、90、00年代の格闘技ブームに対抗するため、世界最高峰のプロレス団体WWEを参考にエンターテイメント色を強めてきましたが、、最近はその人気にも陰りが見えてきた気がします。
日本の映画興行収入ランキングを見れば分かると思いますが、日本のエンターテイメントは独特な文化なわけで、海外だけを参考にせず、独自な進化ができるかが成功の鍵になるのでは?と思う今日この頃です。
それでは、また。