2024年の振り返りと2025年の展望
2024年が終わります。
2024年を振り返り、2025年の展望を書いてみます。
・2024年の製品
既存製品のナレッジイネーブルメントはSeanEllisTest(ユーザー満足度調査)の「このプロダクトがなくなったら大変残念」の比率が50%近くと、非常に高い水準まで向上してきました。(製品が市場に適応している=PMFしているとされる水準は40%)
そして、ナレッジAIをリリースし、AIを中心に位置づけたプロダクト開発へと移行してきています。
生成AIの進化は目覚ましいものがありますが、まだまだ営業部門では使いこなせていないのが現実です。
ナレッジAIではその鍵になるのがUXだと考えています。ナレッジAIの「UX×AI」による「営業が使いやすいAI」の顧客からの反応はナレッジワークのアップデート史上、最も大きなものになったと感じています。
来年はナレッジワークを「セールスイネーブルメントクラウド」から「セールスイネーブルメントAI」へと位置づけを変え、AIという観点からプロダクト開発そしてプロモーションに大胆な投資をしたいと考えています。
・2024年の顧客
プレスリリースを出させて頂いたみずほ銀行様・NEC様・オムロン様・エヌエヌ生命様をはじめとする様々な大手企業様への導入が決まりました。
恐らくここまでのスピードで大手企業様に導入が進んだ国産のスタートアップはなかなかなかったでしょう。
コミュニティイベント「NEW SALES PREMIERE」も成功し、大手企業様の営業変革の中心にナレッジワークがいることを示せた年だったと思います。
ナレッジワークは本当に素敵なお客様やコミュニティメンバーに恵まれており、そうした皆様の期待に応えるということがナレッジワーク全員のモチベーションの源泉です。
・2024年の組織
人員は150人近くまで増加しました。また執行役員レイヤーとして、Vp of RevenueのTaguさん、Vp of Designはkotarokさん、Vp of MediaのJさんがジョインしてくれました。
ミッションへの共感、スタイルの体現という意味でとても素敵なメンバーたちと働けています。
また、開発人員は全社員の50%以上を占めており、SaaS企業の中でも開発投資をかなり重視した組織編成を保てています。開発したくてもソフトウェアエンジニアやプロダクトデザイナーの人員が足りなくてできないという会社は意外に多い気がしますが、その点では困ったことがありません。
ただし、エンタープライズセールスやプロダクトマネジメントなどの事業上のコアとなるケイパビリティがまだまだ足りていません。
特にエンタープライズセールスは来年は外資系企業やスタートアップ企業で結果を出してきた人材を早期に5名程度、執行役員や専門役員として迎えたい。年収はOTE抜きで1,600万円-2,400万円程度出しますし、SOも営業担当や営業マネージャーとしてはなかなか出さないくらい配ります。ここの採用の成否が会社の命運を握ると考えています。
・2024年の成長
去年は想定よりも事業が成長した年でしたが、今年は想定よりも事業を成長させられませんでした。
勿論、それなりの成長はしています。ただ、自分たちの目指しているものとは乖離がありました。
セールス&マーケティング、CS、プロダクトマネジメントやプロダクトマーケティングなど、様々な面で自分たちが描いた理想にかなり及びませんでした。
先日、社外役員の福山太郎さんに社内でセッション頂いた際に「ナレッジワークは絶好のポジションにつけている」「良い会社になるか、偉大な会社になるかの分岐点に立っている」「みんなが笑顔でも、船が沈んでいったら意味がない」という強いメッセージを頂きました。
大胆な成長、大胆な投資をしていく経営を続けていくという意味では、来年は正念場です。
・2025年のテーマ
2025年の全社のテーマを「PERFORMANCE FOCUS」と定めました。
会社としても個人としても成果に向き合う1年にしたい。
ナレッジワークのメンバーたちは優しい人が多いですが、成果にはお互いに厳しく向き合わなければいけない。
この前、「あんな風にみんなの前で誰かを褒めると、褒められない人のモチベーション下がっちゃうんじゃないかと心配になっちゃいます」と社内でコメントをもらいました。
正直、そんなコメントが出る時点で緩すぎる、ぬるすぎると思います。
成果を出している人もいれば、出していない人もいる。そうした現実から目を背けてはぐらかすことはプロフェッショナルな姿勢ではありません。
真のイネーブルメントとは成果をはぐらかしてみんなで仲良く仕組みを作ることではなく、一人ひとりの成果に向き合い、どうすれば成果を生み出せるかを考え抜き、やり抜くことです。
コミュニケーション自体は前向きで温かいものであってほしいと思いますが、生み出すべき成果やそれに至っていない現実にはシビアに向き合いたい。
まずは僕自身がもっともっと自分の生み出す成果に向き合いたいと思います。
①既存プロダクトであるナレッジイネーブルメントを「対応する業務プロセスの拡張」「AIやデータの観点からのアップデート」により激しくグロースさせる
② 新規プロダクトであるラーニングイネーブルメントのグロース、ワークイネーブルメント・ピープルイネーブルメントを立ち上げを実現する
自分の人生をかけて、この二つを成功させます。
あと、シンプルに、もっともっと働く。
お客様、株主投資家、パートナーの皆様、2025年のナレッジワークの進化にご期待下さい。
ナレッジワークの皆さん。2025年、大きな成果を出してリベンジしましょう。
今年一年、本当にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。