人と分かり合うこと
この前、適性検査のMBTIをやった。
人のパーソナリティを16タイプに分類するものだ。
僕はENTPというタイプだった。
一言で言うと、「発明家」。
ENTPには色々な呼び方があるが、この「発明家」というのが一番気にいったので、自分を「発明家」タイプと呼ぶことにしている(笑)
ENTPを分解すると
・E: 外向型(←I:内向型)
・N:直観型(←S:感覚型)
・T:思考型(←F:感情型)
・P:知覚型(←J:判断型)
という感じだった。
あぁ、めちゃくちゃ思い当たるなぁという感じだった。
例えば、ダンスの練習をした後に
「よく頑張ったね、お疲れ様!」と言うし、言われたいのがF型であり、
「ここは良かったけど、次はもっとこうした方がいいね!」と言うし、言われたいのがT型らしい。
例えば、友達から「憂鬱だから髪切った」とメッセージが来たら、
「どうして憂鬱なの?」と聞くのがF型であり、
「どんな髪型になったの?」と聞くのがT型らしい。
思い当たる節しかない(笑)
MBTIではタイプとタイプの相性にも触れている。
創業以来、ナレッジワークのマネジメントを一緒にやっているCTO のMayahさんはINTJ「建築家」だった。
なんかイメージにピッタリだ。
調べてみるとENTP「発明家」とINTJ「建築家」はなかなか相性がいいらしい。
良かった、良かった。
色々な人に「MBTI」をオススメしてやってみてもらった。
その流れで前職時代に10年近く僕のマネジメントサポートをやってくれていたメンバーにも連絡してみて、MBTIをやってみてもらった。
そのメンバーとは前職時代、二人三脚で組織を作り上げてきた。苦しいことも楽しいことも分かち合ってきた仲間だ。僕は彼女に随分と助けられて、感謝してもしきれない。
結果、彼女のタイプはISFJ「擁護者」だった。
うん、これもまたイメージにピッタリだ。
で、調べてみたら、僕のタイプであるENTP「発明家」との相性は…
最悪だった(笑)
ENTP「発明家」とISFJ「擁護者」はすべての要素が真逆であり、それがマイナスに働くとのことだった。
マジか…。
でも…
更によく調べてみると…
ENTP「発明家」とISFJ「擁護者」の相性は最高だ、というサイトもあった。
すべての要素が真逆だからこそ、お互いに補い合って最高の関係になれる、と書いてあった。
どっちなんだ?(笑)
そのメンバーとの関係を振り返ってみた。
最初からすごく良好な関係というわけではなかったことを思い出した。
当時、毎月末に「モチベーショングラフ」という自分の1ヶ月のモチベーション状態をチーム内で共有する時間を持っていたのだが、一緒に仕事を始めた最初の月は、そのメンバーの「モチベーショングラフ」は地を這うようなグラフだった(笑)
「何を話しているのかが分からない」みたいなことを言っていたような記憶がある。
でもそこから、組織内の不和に一緒に向き合ったり、業績不振を立て直したり、若手社員の成長を共に喜んだり、目標達成して歓喜したり…
そういう色々な出来事を経て、少しずつお互いを分かり合い、どうすれば相手の良さを活かせるかを学んでいった気がする。
そのメンバーにENTPとISFJの相性に関するテキストを送ったら、ここのくだりがウケますね、って返事が来たけど、最後の方はまさにこんな感じだった気がする。
(こうやった改めて読むとENTPが助けられてばかりだ(笑))
彼女とは根本的な価値観(人としてのあり方のようなもの)は似ていたと思うが、一つ一つの事象の捉え方や考え方は全く異なっていた。
しかし、だからこそ最終的にはとても良いコンビネーションで組織を、チームを、マネジメントしていけたと思う。
そのメンバーとの、この一連の流れで、僕はとても深い学びを得た。
それは「自分と合わないなと思う人でも分かり合えばとても良い関係を築ける」ということだ。
いや、むしろ「自分と合わないなと思うような人こそ、お互いの良さを活かし合うことができる」ということを学んだ。
言葉にすればあまりに陳腐だが、自分の経験と内省により、深く深く心に刻まれたように思う。
人間という熟語が表す通り、世の中の様々な問題、特に組織やチームの問題は「人」そのものではなく、「人と人との間」、つまりは人間の関係性によって生じている。
企業においては、生まれ育った環境も、見てきたものも聞いてきたものも全く違う人間が一緒に働くことになる。
それは想像以上に難しいことだ。
しかし、考え方や捉え方が違う人間同士も、お互いを理解し、活かし合うことを諦めなければ、いつか必ずその違いがシナジーになる時が来ると思う。
これからナレッジワーク はとても沢山の人たちが入社してくるが、このことを忘れずに、一人ひとりのメンバーたちと向き合っていきたいと思う。
あと、前職で一緒に働いていたそのメンバーがこの4月にナレッジワークに入社してくれることになった。
3年以上ぶりに共に仕事をすることが、正直とても楽しみだ。
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