2023年の始まり
新しい年を迎えるので、今の心象風景(=ポエム)を書き記しておこうと思う。
後から読み返すと、きっと恥ずかしいけど懐かしい気持ちになれると思うので。
今振り返ると2022年は非常に印象深い年だった。
何より、4月に創業から2年間ステルス(非公開)で開発を進めてきたセールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」をリリースできた。
そこからの9ヶ月は名だたる大手企業様への導入が次々に決まった。
リリースは現段階においては考えていたあらゆる想定の中で最もうまくいったと思う。
思えば2年間、どんなプロダクトをやっているかも明かさず、コーポレートサイトに住所も電話番号も載せず、黙々とやってきた。
創業メンバーたちと秘密基地で爆弾を作っているような感じだったかもしれない。
焦る気持ちを抑え、とにかく目の前のユーザーとプロダクトに集中する日々だった。
リリースしてからその余韻に浸る間もなかったが、2年間のリリースプロジェクトが大きな手応えと共に終えられたことは誇りに思っていいと思う。
長かったような気もするし、短かった気もするが、プロダクトづくりに没頭する日々は起業しなければ絶対に手に入れられなかった。
今年はビジネスチームの立ち上げも大きなトピックだった。
4月のリリース以降、4月に入社したばかりのセールス2名が全社のほぼすべての受注目標を背負うというなかなかの垂直立ち上げだった。
ただ、リリース以降すべてのクォーターで受注目標を達成するというこの上ない立ち上がりになった。
僕も久々に現場の指揮官的にビジネスチームに関わったが、日々かなりの速さで繰り出される微に入り細に入りの指示によくついてきてくれたと思う。
さすがにこういう動き方は誰かに任せていきたいかもしれない(笑)
また、創業してから自分にとって有意義なのは素晴らしいプロフェッショナルたちがジョインしてくれてそこから学んでいけること。
日本を代表すると言っても過言ではないエンジニアリング、デザイン、エンタープライズセールス、インサイドセールス、カスタマーサクセスなどのプロフェッショナルたちから学べる日々はかけがえがなかった。
これからジョインしてくれるメンバーたちからも様々なことを学んでいきたい。
これから始まる2023年は第2のステージに突入する感覚を持っている。
これまで作った基盤を基に飛躍する1年にできるといいな。
勝手に頭の中で日本の労働市場をダイナミックに変革するような構想があるのだが、まだその10分の1も着手できていない。
ここまでは狭く深く掘るような仕事だったかもしれないけど、広げていくような挑戦もしていければ良いと思う。
正直、それはかなり楽しみだ。
あとは組織づくり。
スタートアップの組織づくりは30人から100人へと拡大するフェーズが最も不安定。
今ちょうどフルタイムの正社員が40人強だが、年末には80人弱くらいになる予定だ。
前職時代に「50人・100人の壁」というテーマで散々話したが、まさにそれを乗り越えていかないといけない。
いずれにしろ、きっと良いことも良くないことも起こるだろう。
「曲がりくねった道を行く。きっと想像した以上に騒がしい未来が待ってる」という曲の歌詞もあったが、良いこと良くないことの両方が人生だと思って、味わっていきたいと思う。
まだ何も成し遂げていないし、目指すところはまだまだ先なんだけど、売上が上がろうが、利益が出ようが、上場しようが常にそこがスタート地点だと言わなければいけないのが経営。
ゴール地点がないのならば、せめてそのプロセスをしっかりと楽しんでいきたい。