歴史が物語を生む。物語が仕事に意味を与える。
ナレッジワークは2023年4月1日に創業3周年を迎えました。
創業からの周年の写真を見ていたんですが、随分人数が増えたな、と思いました。
ナレッジワークの創業3周年を記念して、ナレッジワークの2022年に密着取材を頂いて、編集制作頂いたドキュメンタリームービー「Documentary of Knowledge Work 2022 : Beginning of the story」を公開させて頂きました。
ナレッジワークではこれから毎年その年の活動を記録し、周年記念としてドキュメンタリームービーを公開していきます。
本記事では何故、そのような取り組みに至ったかを紹介したいと思います。
●エンゲージメントの高い会社に存在する「ヒストリアン」という職種
前職時代の私の専門分野はエンゲージメント、組織における意欲や共感の向上がテーマでした。
毎年、エンゲージメントの取り組みが活発な米国にも視察や調査に行っていました。
その際に知ったのは、一部の米国でエンゲージメントの高い会社にはヒストリアンという職種があるということです。
ヒストリアンとは直訳すると「歴史家」です。
新規入社者などに会社の歴史を説明する仕事を指すようです。
●歴史が物語をつくる
そのような職種を配置していることにはエンゲージメントの観点から2つの理由があります。
一つは過去の体験の違いを埋めることです。
創業してから時間が経つに連れ、創業からいる人、1年後に入った人、2年後に入った人…の考え方や見方がズレてきたりします。
それは入社のタイミングによって、その会社における体験にズレが生じ、それが意見に違いを生むからです。
例を出すと、創業からいる人は「会社の仕組みも随分整ってきたな」と感じるが、最近入った人は「大企業に比べると整ってないな」と感じるかもしれない。
創業からの歴史を共有することで、そうした感じ方や見方のギャップを埋めることができます。
もう一つは過去から未来への意味づけができることです。
現代では多くの人がただお金のために働いているわけではありません。
働くことに何かしらの意味を求めています。
では、意味は何から生まれるか。
僕は物語だと思っています。
歴史を知ることで、過去から現在、そして未来へと続く物語を知ることで、そこに自分なりの意味を見出せるのです。
●ドキュメンタリームービーでコーポレートヒストリーを残す
そんなことから何かしらの形でナレッジワークの歴史をコーポレートヒストリーとして残していきたいなと創業の頃から思っていました。
僕たちが選んだ手法は「ドキュメンタリームービー」です。
社史のように文章で残す手法もあるのですが、僕が記したかったのは単なる事実ではなく、ナレッジワークで働いているメンバーたちの熱量や息遣いだったので、ドキュメンタリームービーという手法を選びました。
外部の制作会社であるまなざす社に依頼し、2022年の年初から様々な場面で密着して撮影して頂きました。編集に関しても基本的にはお任せして制作頂きました。
YouTubeにて「Documentary of Knowledge Work 2022 : Beginning of the story」を公開しておりますので、ご覧頂けますと幸いです。(50分ほどのムービーになっています!)
●ひとりひとりを物語の主役に
僕は京セラ稲盛さんの著書「アメーバ経営」の副題にある「ひとりひとりが主役」という言葉が好きです。
組織運営における最大の命題は「いかに一人一人のメンバーを傍観者や評論家にせずに、当事者として関わってもらうか?」だと思います。
「アメーバ経営」では管理会計を用いてそれを実現しています。
ナレッジワークでも様々な手法を用いて、メンバーひとりひとりを主役にできたらと思っています。
その一つとして、社員のバックグラウンドや入社動機、今後の展望などを語ってもらい、記事にするメンバーストーリーを公開しました。
ナレッジワークという物語において、ひとりひとりが主役になっていくきっかけになることを心から祈っています。