《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.30
課題3:社会貢献したくなるコピー
・微力でも集まれば ”きょうりょく” になる。
いろいろ掛かっているコトバが連続しているコピー。中年のおじさんと会話しているようなのだが、書いたのは専門学校生。若いのになかなかのおじさんっぷりだ。(笑
しかし、何ですね。
新型コロナウイルスが蔓延し、オリンピックで花道を飾りたかったからいろいろと対応が遅れて大変な状態になった、なんてことを言う人もいるようですが、そんなつぶやきも後の祭り。もう、前向きな気持ちのもと、感染を防いだり、他人や大切な家族に感染させない理性ある行動が必要になっています。非常事態宣言でストレスも高度に推移していると思いますが、今を耐えることと楽しむこと、両方を満たす方法を探しながら、第一波の終息のためにぜひ取組んでいきましょう。
何でこんなことを言うかといえば『微力』というキーワードに感化されました。10行にも満たない、まさに微力な呼びかけではありますが、こういう発言が増えていけば、個人主義的、利己主義的な行動をやめてもらうための気づきにつながるのではないかと。この呼びかけも社会貢献になるのかな? という思いを実践してみました。
そう、『微力』が韻を踏みながらウネリとなり『きょうりょく』になる可能性を示唆しています。
そして、この『きょうりょく』は強力と協力の掛けコトバ。これぞ、ザ・おっさんの駄洒落です。(苦笑)
強いて言うなら掛けすぎ…。韻を踏んでリズムよく掛かってくる『微力』『きょうりょく』があるのに、肝心の一番強調したいキーワード『きょうりょく』が二つの意味に分裂してしまっている。おっさんの駄洒落が寒いのは、こういうところなんじゃないのか! という氷点下に陥ってしまっているのが、とっても凍えさせてくれますね。(カチコチ
あと「”」のカッコ。同じ方向むいちゃだめでしょ…。これも寒さを増していますね。(カチンコチン
でも、この作者はよくがんばって考えてくれていると思います。その挑戦者の姿勢はファイナリストにふさわしい。ぜひ、次回は複数の書き方から比較検討し、コトバの整理をした作品で応募してもらえればと思います。
駄洒落が出ておしまいでは、ファイナリストの先に進むのは難しい。SCCの恩人でもある故 眞木準さんのように『駄洒落じゃなくてお洒落』を目指して、創作に励んでいきましょう。
そうそう。
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