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第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会

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SCCが開校する「コピーの学校」。その教頭として「第10回SCCしずおかコピー大賞」のファイナリスト作品で反省会をしています。 全60作品を教頭はどう考えるのか!? 独断と偏見、…
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2020年3月の記事一覧

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.22

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・小さなヒーローが増えれば、  スーパーヒーローはいらなくなる。嫌いじゃないです。こういうコピー。 やっぱり、若い方が書いたコピーだった。でも、意外にも作者は女の子。ジェンダーの差別的に聞こえてしまうかもと思いながらも、中高年が持っている記憶から浮かぶのは、男の子。夕方にやっていた少年時代のヒーロー物番組と、なりきり度がハンパないヒーロー遊び。怪人役のときは、相当テンション低くなったな〜。(笑) 月光仮面のマントとサングラス、ライダーベ

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.23

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・「ぜんいん」の中に、「ぜんい」はある。 しまった。一週間が、あっという間に過ぎていった。 先週はペースを掴みつつありましたが、また間が空いてしまいました。ただし、私の記事は、週に1回のペースの方が読者のペースに合っているようで、記事へのアクセスも安定してくる。この辺りが、悩ましいところでもありますが・・・。 『社会貢献したくなるコピー』の3回目にして、同じ名字の方のコピーです。しずおかコピー大賞の常連でもあり、協賛賞を安定して持ってい

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.24

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・ちょっといいこと、ちょっといいひと。 今日、このコピーを改めて目にしたとき、お腹が痛くなった。これ、選ばれていたのか・・・、コトバにつまった。 選んだ審査員は、何に魅かれたのだろうか。まあ、コピーっぽいコピーではある。でも、あくまでも私個人としては、感想を書きたくても書きようがないのだ。 審査員にはコピーライター以外の方も参加している。そういう方の琴線に引っかかったのかな? と想像する。 このコピーをそのまま検索エンジンかけると、(

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.25

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・ちょっと動いた、私も、社会も。 この課題の「ちょっと」シリーズ、制したのはこちらのコピー『ちょっと動いた、私も、社会も。』でした。(まあ、そりゃそうか。) 日本人は、控えめだ。それは昔の話! と言いたくなるくらい、youtubeやinstagramなどのSNSで、自身の顔やパーソナリティを打ち出した主張が賑わっている。それをコンテンツと言い換えることもできるが、あまりに膨大すぎて是か非かを検証することはできない。 話を戻して、控えめな

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.26

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・親切なんか、いくらでもやり返せ。 女性と男性の垣根が、コトバにもあったのは昔の話。JR東日本の『行くぜ、東北。』(https://tohoku-tourism.jp/)は、若い女性たちに投げかけられたコピー。『〜するぜ!』という言い方は、もう男性だけのものではない。だからこそ、マスコミに席を置く作者が書いた『親切なんか、いくらでもやり返せ。』というコトバの響きに、静岡も遅ればせながら、ノーボーダーな時代に追いついたことを想像させた。 一

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.27

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・子どもは、かたたたき券。   大人は、社会貢献。お父さんの誕生日に発行される、子どもからの肩叩き券。うちの子は、なぜか有料の肩叩き券を渡してくる・・・。そこには、感謝の気持ちが有りや、無きや。(泣 個人のことは放っておくとして、子どもにとっての社会貢献は、家事の手伝いがはじめの一歩になるのかな? と想像した。 赤ん坊から幼児の間、お手伝いなんか、ほぼできない。じぶんのことをできるようになるのが先決なのだ。両親に面倒を見てもらいながら、

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.28

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・バレてもいい裏の顔。 顔って何だろう。パーツとしての顔もあれば、地位や権力を顔と表現することもある。「顔を上げる」と言ったときは、動作を伝えるだけでなく、気持ちの前向きさを表現するときだってある。 そんな『顔』というコトバが横たわる一文には、情緒的な価値の匂いが立ち込めている。 『バレてもいい』というのは、曝け出すときにも使うが、この場合は「誰かに感ずかれても恥ずかしくない」という程度の話だろう。大げさな入り方の割に腰は砕けた気もする