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さて、年内に片付けないといけないことは、まだ残っておりますが、今年もそろそろ終息させねばなりません。
年末が来ると思い出すのが、メガバンクシンクタンク時代に毎年作っていた「とんでも予想」。その際のヘッドだった親分は、現在は日銀政策審議委員という、雲の上の方となられていますが、また、下界に降りてこられたら、「とんでも予測」を一緒に作りたい・・・ふとそう思います。

他方で、今年は、「もしトラ」が「またトラ」になり、もうとんでも予想どころじゃない・・・リアルな問題というのが、多くの企業の方の本音であるでしょう。それでも、とんでも予想、見ておきます。昨年もみましたが、SAXOです。

大胆予測≒とんでも予測ととらえてもよいでしょう。
トランプ2.0とドルがどうなるのか非常に興味深いですし、実際、ドルが基軸通貨であり、世界に必要な量が供給されているからこそ、トランプ米国は自国第一の振る舞いができますが、マスク氏率いる政府効率化省(DOGE)が財政赤字を、本当に劇的に削減するなら、ドル供給に赤信号がつき、ドル以外を世界が模索することになりますので、世界の関心は高いのでしょう。

そしてAI。こちらは、現時点では、破竹の勢いであり、電力ドガ食いをまるで促すかのように、世界の原発を稼働させるところまで来ています。1年後、仕事の仕方が変わる方は、少なからずということでしょう。

少し視点をずらして、地政学リスク、PwCの予測は、とんでもというよりは、現状の色合いが濃い実利的な優れた内容ですが、グルーンバックラッシュには、見方が分かれるかもしれません。

個人的には、原発にはしばらくは安全性に最大限配慮してつないでもらい、やはり、グリーンがメインになると考えています。バックラッシュは、トランプ2.0の米国では確かで、例えばブルーのテキサスなどでは起きています。しかし、レッドのカリフォルニアではそうなのか?、そうではないでしょう。局地的な動きのように思えます。

欧州のBEVも、実用的なPHVが有利にはなるも、そのPHVの実態は限りなくBEV。つまり、ハイブリッドはハイブリッドでも、メインはモーターでエンジンはサブのウェイトが高くなるのではないでしょうか。

それでも、こういう大胆な予測ができるのは、年末の今だけです。1月以降は想定外のことが起きてしまうかもしれません。想定を超える場面もあるでしょう。その際は、焦らず、粛々と想定ラインを切り替えて対応するしかありません。

また、AIは様々な予想を提示してくれるはずです。多くのバージョンを作らせることはできます。ですが、それが当たる可能性が高いのは、構造分析の定義がシャープになっている場合のみです。そこに世界の潮流が重なって、よい回答が得られます。よって、構造を見抜くことが最も肝要だと考えております。そのためには、歴史的検証、ヒストリカルアプローチが現在も有効です。

今年1年皆様、お疲れさまでした。来年も、よい1年に致しましょう。

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