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対米投資はグリーンフィールフィールドでないと厳しさを増すのか

本年もよろしくお願いいたします。
毎年恒例のユーラシアグループのトップリスクですが、

https://www.eurasiagroup.net/siteFiles/Media/files/TopRisks2025JPN(1).pdf

上位は、ほぼトランプ2.0が独占といったところで、続いて、ロシア、イラン情勢、つまりは、ウクライナ・中東情勢ですが、昨年よりも、停戦に前向きな動きになることが期待されます。

また、原油価格は、中国の需要減、同時に、産油国の供給増により需給緩和が予想され、これは、産油国にはアゲインスト、消費国にはフォロー、日本の金利引き上げで、円安が少なからず修正されれば、受益はありそうです。ですが、貿易構造上(貿易赤字継続)からみた通りの円安継続となると、日本だけ原油は高いまま、使途が概ね決まっているものの、名称としては暫定税率となっている部分を取り崩して火事場を凌ぐ状況は続き、財政圧迫となることへの留意は必要になりそうです。

緊迫感のある展開が続きそうですが、その余波を受けて、消費トレンドも、やや手堅いものになると、英ユーロモニターは予想しています。

https://www.euromonitor.com/press/press-releases/november-2024/2025%E5%B9%B4%E3%81%AB%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8

こちらも、ECでの買い物の際には、AIがこれはいかがですか?と提案するのが、いつの間にか当たり前になっていますが、自分1人の判断で買うのか、それとも、AIお勧めが、もはや購買には不可欠となるのか、こちらも注目です。

そして、日本にとっては、経済・政治両面で頼りにしている米国、果たして、トランプ2.0時代にどうなるのか、バイデン政権は、日本の重厚長大産業のM&Aにノーという評価ですが・・・。

鉄は、軍事大国である米国にとって、どこまで重要な産業なのか?なぜ、大手生保のM&Aなら問題はないのか・・・その線引きは、非常に曖昧といえるでしょう。

ただ、トランプ2.0もバイデン政権も、求めているのは基本的には、グリーンフィールドであることは確かです。米国に工場を作り、そこで生産する。求められているのはこれです。じゃあ、米国企業を買収して、再生する・・・これも求められているのかと言われれば、もちそんそうですが、このM&A、いいかえるとブラウンフィールドは、時と場合によって、また、軍事や機微分野に関わると認められるかどうか、その時、その時のムードによって決まるというこ帰結になるのか、非常に気になるところです。

結局、米国とどう向き合うか?それで始まった2025年となりそうですが、交渉の余地は大きく、懐はとても深い国です。

それでも、年初に、米中関係を心配するよりも、まずは足元の日米関係に慎重を期すべしという牽制球が出された意味合いは重たいでしょう。アメリカなら安全と信じ切ってきた感のある日本企業に、焦燥感が出てくることは間違いありません。

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/49b0f4a7f77c0f26.html

雨降って地固まる、個人的にはそのような展開になるのではないかなと期待していますが、まずは、2月とも噂される石破・トランプ会談が、成功裏に終わることが大いに期待されます。よい1年に致しましょう。



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