春期の復習① マクロ経済編 インフレ対策、米利上げに追われた半年、秋期も続く
学生達は夏休みに入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週は、春から書いてきた本稿を項目別にまとめておきたいと思います。
まずはマクロ編。ウクライナ侵攻で加速したインフレ、米利上げで、混乱した金融市場、基本的にはこの2つに収れんされた半年でした。
それでも、少なくともアジアの主要国は、25年前のアジア通貨危機、14年前の世界金融危機、9年前のバーナンキショックの教訓を活かして、乗り切っているように思えます。
日本は、主要な新興国以上に通貨が下落し、国際競争力の基礎力が問われる展開になりましたが、それでも、経済は相対的には相当に安定しています。
他方で、日本は、まだ鎖国モード感が強いですが、アジアをみれば、南から開国モードが続き、昨年に比べるとかなり明るいムードもあります。
その分、巣籠り特需で潤ったICT関連は、調整は入りそうです。半導体不足が一転・・・の兆候が一部でみられるのは留意が必要になりそうです。
さらに、一部の経済規模の限られた南アジアの新興国は、政治混乱も加わって経済が破綻しており、市場はその連鎖に身構えています。大国は、連鎖破綻に政党に手を貸すのか、夏を経て、秋期も、この流れは尾を引いていきそうです。
米中2大リスク インフレとゼロコロナ、短期解消の目途は立たないが潮目は探れるのか
アジア通貨危機から25年 今は昔の話か否か(3)
アジア通貨危機から25年 今は昔の話か否か(2)
アジア通貨危機から25年 今は昔の話か否か(1)
甚大な米利上げのインパクト どこから資金が消えていくのか 新興市場・仮想通貨は厳しい局面
アジア新興国通貨安を心配している場合じゃなくなったのか?
巣籠り消費は終わるのか?続くのか?
韓国銀行(中銀)総裁の危機感は他山の石となるか
IMFの経済見通しからアジアだけ切り出してみると
アジアに迫るインフレは何をもたらすのか
ASEANの空中と陸上の変化に注目したい、LCCが復活し、電気自動車の萌芽
GDP発表がアジアで一番早い国•••フォーと言えば
アジアは南からのコロナ明けか
インフレヘッジ ロシア事情は?
2つの出口戦略(アジアの金融と政情)