見出し画像

お金は借金から誕生する!

お金はどこからやてくるんでしょうか?

これ僕もずっと不思議に思っていたことなんです。
印刷されているのは知っていましたけど
印刷されても、それを飛行機で
空からバラまいたりしませんよね。

画像1

アメリカの広大な畑に農薬を撒くように
バラまいたら大変なことになりそうです。

そもそもお金とは物質なのか?を考えてみましょう。

お金というと千円、5千円、1万円など
いわゆる現金紙幣という物質を思い浮かべる人が
多数派ではないですか。

お金とは物質、モノなのか?

先に答えを言ってしまいますが
お金とは実は物質ではないんです。
お金を物質、つまりモノと考えた時代は確かに存在しました。
現代もそう考える人は多いでしょう。

話は中世ヨーロッパまで遡ります。
中世ヨーロッパでは、金貨や銀貨がお金でした。
金貨や銀貨がお金であるということは
その量に限界があるんですね。

金や銀という貴金属の採掘量が限界値です。
採掘されなければ、お金を作ることはできませんからね。

これを金属主義といいます。
僕らが教わってきたお金の誕生ストーリーは
物々交換から始まりませんか?

つまり、人々が生活する上で自分の持っているモノと
他人が持っているモノを交換していた
そしてその不便さを解決するために
お金が誕生したというお話です。

Aさんはリンゴを作っている
Bさんはビールを作っている
Cさんはパンを作っている

その3人がお互いに
自分の持っているモノを交換し合うとします。

Aさんはビールが飲みたくてBさんに
リンゴとの交換を持ちかけます。

ところが、Bさんの家には以前交換したリンゴが余っています。
はいここで、交渉決裂です。(笑)

Bさんはリンゴより家族の朝食ためのパンが欲しいんです。
BさんがCさんのところへ
ビールとパンの交換の交渉にいきます。

ところが、Cさんも以前交換したビールが十分にあります。
はいここでも、交渉決裂!

これは不便ですよね、ということでお金の誕生です。
と、少し乱暴ですが
まあザックリ言うとこんなストーリーですよね。

人類の多くが信じてきたこのストーリー
ここだけの話 ウソです。(ここだけって^^;)

この間違いは、実は少なくとも18世紀には
すでに始まっていました。

経済学を学んだ方は知っていると思いますが
アダム・スミスです、彼が間違いの広めました。

アダム・スミスといえば18世紀の
イギリスの経済学者ですが
彼は「国富論」の中で

自分の生産したもの以外に、
他人が各自の生産物と交換するのを断らないと思える商品
ある程度持っておく方法をとったはずである。

このように書いています。

”交換するのを断らないと思える商品”
商品貨幣論なんですね。

この交換用の商品として
エチオピアでは「塩」
インド沿岸の一部では「貝殻」
ニューファウンドランド島では「鱈の干物」
バージニアでは「タバコ」
西インド諸島のイギリスの植民地の一部では「砂糖」が
使われており、生皮やなめし皮が使われている国もあるとも
書かれています。

もっともらしいですよね。
これによって人類は数百年間違え続けてきて
今なお信じている人が多数派というワケです。
ちょっと恐ろしい話ですね。

では、今はどんな貨幣論なのか?
現代は信用貨幣論です。

商品貨幣論はお金はモノです。
対して信用貨幣論はモノではありません。
「情報」です、お金とは情報なんです。

お金は情報と言われても
???となりますよね。

では、どんな情報がお金なのかを
みていきましょう!

いきなり答えから言っちゃいますが
債務」と「債権」の記録なんです。
例えば、あなたが持っている1万円札
よ〜く見てください。

「日本銀行券」と書いてありませんか?
それは日本銀行が発行した
日本銀行公式の借用証書であるということです。

1万円を持っている、あなたに対して
日本銀行は1万円の債務を負っているということです。

逆にあなたは、日本銀行に1万円の債権を持っているんです。

でもそれじゃあ、その1万円は最初はどこから来るの?
と思いませんか。
俺が 私が 自分で稼いだんだよぉ〜
とは言わないでくださいね。

ここで言っているのは、あなたが手にする前に
僕らが生活するこの社会に、その1万円が
どこから来たのかということです。

順を追って見ていきましょう!

画像2

一番最初のお金は、政府が発行する国債です。

政府が国債を発行する
   ↓
市中銀行がそれを買う
   ↓
政府の日銀当座預金にその金額分の数字が増える
   ↓
政府は公共事業などを行う
   ↓
公共事業を請け負った企業への支払いとして
政府は日銀当座預金を担保に
政府小切手を振り出す
   ↓
政府小切手を受け取った企業は
取引のある市中銀行にそれを持ち込む
   ↓
企業の市中銀行口座に数字が増える
   ↓
【市中銀行は政府小切手を日銀に持ち込む】

ザックリとした流れはこうです。
ここまでで、まだ一度も
現金紙幣が登場していないことに注目です。

お金債務債権の記録です。
つまり、情報ですと話しましたが
現金紙幣だけではなく
銀行預金もお金なんですね。
銀行預金って数字、つまりデジタルデータですよね。

ここまでは、単なる数字だけが動いているんです。

この後、企業は市中銀行口座から
取引先への支払い、社員への給与・ボーナスの振り込みをします。

そして社員が自分の口座から
現金紙幣を引き出して
はじめて現金紙幣が登場するんです。

最初に話を戻します。
まず政府は国債を発行しました。
政府は国債という借用証書を発行して
借金をしたんですね。

つまり、お金は借金から始まるんですね。

誰もお金を借りなかったら
借金しなかったらお金は誕生しないんです。

で、市中銀行はなぜ国債を買うんでしょうか?

なぜなら、市中銀行は多額の負債を抱えているからです。
またここで、???となりますよね。

市中銀行が負債を抱えている?

そうなんです。
例えば、あなたが市中銀行に
1千万円預金していたとしましょう。

あなたは銀行に1千万円の資産を
持っていることになりますね。

では、逆に銀行からみると、どうでしょうか?
銀行のバランスシートには
あなたが預けてある1千万円は
負債として計上されています。

つまり、あなたの資産1千万円は
銀行の負債1千万円となっています。

誰かの資産は 誰かの負債
誰かの負債は 誰かの資産
ということなんです。

銀行は多額の負債を抱えている
さっき、そう言ったのはそういうことです。

銀行は一般的にはお金を預かっている
と表現しますよね。
預かった資産(銀行側からすると負債)を
運用しないとイケないんです。

今は金利が低いので
預金していても、それほど利子は付きませんが
お金を預かる銀行は
預金者であるあなたに、利息を支払はなければなりません。

そこで誰かにお金を貸して
利息を取るワケですが
この時、【貸し出すお金はどこにもありません。】
これについては、後ほど。

ただ、20年以上もデフレ不況が続く日本では
民間企業も個人もお金を借りる人が少ないんです。

そこで最も堅い運用先が
政府が発行する国債というわけです。

銀行はお金を貸したがっています。
ということで借り手市場であるため
金利が低い状態にあるのが現在です。

さっきの銀行は誰かにお金を貸して利息を取る
でも【貸し出すお金はどこにもない】
と言いましたが、最後にそれについてお話しますね。

例えば、あなたが新車を買いたいとします。
新車を買うには、あと100万円足りない
そこであなたは銀行に融資を依頼します。

依頼を受けた銀行は、あなたについて
色々なことを調べます。
勤め先は?家は持ち家?などなど

結果、銀行はあなたには返済能力があると認めると
100万円貸してくれますが

現金紙幣100万円を封筒にでも入れ
どうぞ!とはならないですよね。
あなたの銀行口座に振り込まれます。

このとき銀行はこの100万円を
どこから調達するでしょうか?

答えは、どこからも持ってきません。
銀行はあなたに与信を行う
つまり、信用を与えるんです。

与信を行い、あなたの銀行口座に100万という
数字をキーボードで打ち込むんです。
これをストロークマネーといいます。

あなたはこれで100万円の借金ができました。
おめでとう!ってめでたくないですね。
でもでもでも 考えてみてください。

確かに、あなたには100万円の借金ができましたが
同時に銀行預金100万円という資産も増えました。

どうでしょう、借金をするとお金が誕生するんです!

なんとなくでも、分かってもらえましたかぁ?
僕もまだまだ勉強中なので
説明もあまり上手くはありませんし
わからないことも、いっぱいありますから
少しずつ学んでいっています。

そして学んだことを色々な人にシェアして
みんなで国家の仕組みやお金の仕組みなどを知れば、
TVでの報道、政治家や官僚の言っていること

政府の政策の正否も
少しは判断できるようになると思うんです。

これからも分かっている範囲になりますが
シェアさせていただきますね。

では、また!(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?