考察系コンテンツとしてのビックリマンチョコ

小学生の頃、ビックリマンシールを集めていた。ロッテが発売するウエハースチョコ菓子ビックリマンチョコについているシールで、社会現象になったほど売れた(射幸心を煽るとか、食べ物を捨てるとかが多かったが)。チョコレートには1枚のシールがついていて、それをコレクションする。

当時は1つ30円でお腹も収集欲も満たせるので、小学生男子の大半は集めていたのではないだろうか。

僕が注目していたのは、後ろに書かれているストーリーである。

ほとんど意味不明の内容がカード裏面に記載されている。複数のカードを集めることでその意味がわかるようになるのだ。今でいう考察系コンテンツだったのである。

ネットがあれば、考察が深まることもあるだろうが、当時はネットがないので、これはこういうことかと色々と考えた。

このじわじわと欠落を埋める過程が楽しく、豊かな空想世界に耽溺する日々を過ごすことができた。

そして、おどろくべきことに、漫画誌コロコロコミックでストーリーが漫画化される。それがシールの種明かしでもあって、そこで考察が検証されたのだ。

コンテンツとしてもメディアミックスとしてもとても素晴らしいものだった。

シールは弾で分かれていて、新弾は全て新しいキャラというわけではなく、旧弾のキャラの成長した姿や、縁者などが出てくるもので、非常にワクワクした。

これをポケモンカードゲームを体験して、比較して考えてみたのだが、それはまた別な機会に書きたい。

2022年4月7日に書いたものです。

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