みんなおいでよ山崎劇場
時代が俺についてきた
確認したら1年間note放っておいてました。
なんでこんなに間が空いたのか。
偉そうに言えば時代が俺についてきたなって思って。もう俺が言わなくてもこのままじゃダメだってわかったよなみんな、的な。
最近、皓司みたいな人がテレビ出てたよって言われることがよくあって。
まあ言えば、ポツンと一軒家とかなのか?(僕は市街地に住んでるけど)、俳優で狩猟と農業もしてる東出昌大、田舎生活で松山ケンイチ(記事見たら「4年ほど前から」ってあって僕は3年半だから松山先輩ですね、こういうとこ細かいんですよ、「コロナ前だから!掛川に帰郷したの!」って声を大にして言ってます、3.11の時はぼんやりしてたけどね!あと売れてる俳優が同じことし出したら俺の立つ瀬ないじゃんよ、、でも広報活動は有名人がやってくれたほうが良いから助かるよありがとうって気持ちもあるので、できれば会って友達になれたら一番、誰か繋いでください)、あと姉と姪にはこの人って言われてけっこうショックだった。
コロナの影響が長引いたり、ロシアウクライナ戦争とかで、物価が上がったり円の価値が下がったり、海外に依存した日本での生活の来るべき未来が加速して、みんなの意識が変わるのも早まって、僕がわざわざSNSとかで発信する必要ないなって。先に上げた二人の有名な俳優が多くの人に発信してくれてるし、僕は逆に実際に会って一人一人の首根っこ掴んで話していこう舞台俳優として、みたいな。
自分でも今の生活が地になってきて平常運転の日常だし、先陣きってないとわざわざ発信する必要もないなって思うし、大忙しだし。
ただのおじさんかモデルヒューマンか
でもなんで今これを書いてるかっていうと、何かを表現していないと本当にただのおじさんになってしまうって思って。まだ周りの爺婆は「若いのに偉いねえ」って言ってくれるけど、今40歳で、あと10年したらそこら辺界隈として若くもないしほんと早期リタイヤしたおじさんとしか見られなくなる、やば!って思って。
今の生活が地になってるって書いたけど、地になりすぎて、馴染みすぎちゃってって、悪く言えば慣れちゃって、帰郷して3年経って、自然農法、狩猟、養蜂、SPACでの俳優って、試したいことは試せてなんとなくわかったから、ネクストステージに進まないとこのままじゃやばい!って思って、とりあえず金髪にしました。でもただブリーチしただけの金髪だと、それはそれでそういう感じの人ってイメージで括られちゃうと違うので、カラーも入れました。(環境に悪いのはわかってるけど後でこの分のエコ借金は取り返せるって思ってるから良し。)
何が違うって、僕はモデルハウス的なモデルファームのYAMAZAKI PARADISEだし、モデルパークの山崎山で、モデルヒューマンの山崎皓司になって、同志を増やして、日本各地でそれぞれの同志や仲間たちの活動が広がって各々のPARADISEができて日本の自給率が上がらないと世界平和には近づけないんだって思ってて。(固有名詞がわからない人はYouTubeで僕のドキュメンタリー「Koji Return」見てね、2年前だけど)
沖縄でサトウキビ農家をやっているUPLINKの時の先輩も、沖縄で軍用地だけど農地としての利用はグレーゾーンみたいな耕作放棄地をどんどん再生させていて、楽園感がありました。その先輩も同じこと言ってて、そこで一緒にやりたがる人に「ここは俺がやるから、お前もいいなあって思うならここに加わるんじゃなくて別のところでやれよ、ここは俺ができるから」って、まさにそういうこと!って思いました。(今度サトウキビの苗を送ってくれるそうです。掛川市はサトウキビ栽培ができる北限です。)
YAMAZAKI PARADISEも山崎山も仲間を作って共有・共同管理をしたいけど、その仲間は遠くにいる人ではなく、その地域の人たちで、「地域に一つPARADISEを」ってのが目指すところです。
そのため今興味がない人にも届くように間口を広げないといけないから、天然素材の服が着たいけどヒッピー、ヤーマン的なイメージを持たれちゃうと壁ができるし、貧相で憐れまれるのもダメだし、場所がエコビレッジ的なイメージになるのも違うし、でも浮いていかないと引っかからないし、何?って思わせないと取材もされないし、めちゃくちゃ気を遣ってるです。仲間だけで楽しむなら良いんだけど。
まあ一言で言ったらオシャレが大事。オシャレなら多くの人が興味持つし。でもあんまり尖ったオシャレは通じないからなあ、、そもそもオシャレ、おしゃれ、お洒落、どれがオシャレ?ってのが今の僕のレベルです。
オシャレになりたい
で、オシャレになりたい!ってことで服を買いたいんですが、ユニクロ不買運動を始めてから服をどこで買っていいかわからないんです。日本で安いなって思うものは基本海外からの搾取の上で成り立っていると思うので、じゃあちょっと値を上げて無印か?ユニクロよりはウイグルの問題に対して発言してた気がするし、って去年は買ったけどやはり搾取してますよね?内モンゴル出身のアーティスト・ハブリくんも無印のこと言ってました。じゃあ古着だ!ってなったけど出自はアメリカかヨーロッパだよな、そこにお金は流したくない!って気持ちよく買えず、Twitterでふと三宅洋平の三宅商店ならきっと全て考えた上でのものが売っているだろうとページを開くと、こんな感じ。
これは信用できるものだと思うけど、イメージが付きすぎるからダメだってなって、買えなくて、とにかくすでに買って持っているユニクロや無印の服なんかをずーっと着ています。
で快快の衣装の藤谷香子に相談したら、「服どこで買ったらいいかわかんないのわかるー、最近私は友達の作ってる服だよ、チンポムのロンTとか」ってことでした。
僕も久々に買って気に入っている服は、先月初めての沖縄旅行で国際通りのザお土産屋で見つけたオリオンビールのロンTです。
まあ単純にデザインと形が好きだっただけで、元を辿れば出自に地球と人からの搾取はあるだろうけど、別に初めての沖縄旅行だし浮かれて買ってもいいじゃん?何事もバランスは大事だよ。正確には義理のお兄ちゃんが買ってくれたんだけどね。だし、後から聞いたけど、オリオンビールは一番に「私たちは偽ビールは作りません」って宣言した会社らしいよ、お金になろうともそれはやらないってスピリット、やっぱ着て応援したいじゃん?第三のビールって頭痛くなるし体によくなさそうだしそこまで考えてるって素敵じゃん、まあ環境的にはタバコとか第三のビールとか体に悪いものとって人の寿命が縮まるのもいいと個人的には思うけどね、でもそれでみんなから利益を吸収したやつが長生きするのはどうなんだ?なんとなく嫌だな。そういう人は飛行機いっぱい乗るだろうから、人は減っても結局環境に良くないかも、まあ僕も沖縄には飛行機で行ったけど行きたかったんだもん、めちゃくちゃ楽しかったけど、何か?
ってくらい言い訳しないと自分の正当性が保てない状態です。めんどくさいでしょ。
パタゴニアの洗濯ネットとエコ貯金
快快の文美さんがパタゴニアのマイクロプラスチックを出さない洗濯ネットを使ってるって聞いて、本当意識高くてすごい。俺も買おうかなーって思ったけど買わなかった。
パタゴニアという大企業がこういう製品を作って、こういう問題があるんですよって発信することには意味があるし、それを人が使うことも良いことで、さらにパタゴニアはブランドイメージも良くなってうまいなあって思う。草の根的な個人の活動は決して無駄ではないけど、もっと大元が変わらないと焼石に水っていうか。
って思ったのは、先月にクリーニング工場の機械入れ替えの手伝いをしていた際に、業務用のでっかいエアコンの冷媒管を間違えて切って大量のフロンガスがシューっと放出されるのをなすすべもなく眺めていた時(最初は手で無理矢理抑えようとしたけどとても無理な圧力だし凍傷になった)、僕がこれまでしてきた自然農や、タバコの箱と包装プラまで分けて資源ごみに出していたことや、生ごみは可燃ゴミに入れず畑や山に放る、などと、せっせと3年半貯めてきたエコ貯金残高が一瞬で吹っ飛びマイナスになったからです。
フロン回収が面倒だったり、下請け業者が皺寄せ受けすぎてそこまですると儲けが出なくて放出しちゃうってこともあるみたい。
飲食業を手伝う時に出る大量の食べ残しを可燃ゴミに入れる時も感じるけど、まず業者というか企業というか、商品を作っているところからだよな、でもそれを求めているのは消費者か、だから草の根か?
そもそもその仕事に行く前に農作業とかせずに、味噌作りを米と麹と大豆を作るところからせずに、気持ちに余裕を持っていたらあんなミスしなかったかもしれない。
ホームセンターに設置してあるでっかい紙のリサイクルコンテナに、僕が良かれと思って出したちまちましたタバコの箱とかの雑紙が、回収業者さんの余裕を奪い、気持ちもやさぐれさせて、運転が荒くなって燃費が悪くなってマイナスかもしれない。いやマイナスでしょうね。ちまちましたものを集めて収集車に突っ込んでる間も圧縮するおっきい羽みたいなやつ回ってるし。
答えはわからないし、答えは出てても、それを実際に社会実装することは出来ない。みんな考え方違うから各々が気持ちよく生きるしかないんだけど。
化繊でできたワークマンの作業着を着てるけど、洗濯回数を減らすためにヤッケを来てます。ヤッケはダニもつかないし、最高です。夏は暑くて死にそうになるけど。
はい!ついついこういう話が長くなっちゃうんだけど、そう!
「生の俺に会いに来い」
やっぱり僕は俳優であるってことを軸に置かないとブレちゃうし、埋もれちゃうし、自分も楽しめません。
で最近さらに、劇場の舞台上より、この世という舞台に立ちたいって気持ちが強まってるんだけど、その考えに説得力を持たせる俳優としての活動方法が見つからなかったから悶々としていましたが!わかりました。
舞台俳優なので、やっぱり生で同じ場にいないとダメです。
だから生の僕に会いに来て欲しいです。僕も会いに行くし。
SPAC芸術総監督の宮城さんがこの間言ってたんだけど(僕の解釈)「価値観が異なる人同士でも、デジタルではなく生で対峙して、一生懸命何かをしている姿を見たら応援したくなる。お互いの価値を認めるということ。答えは一つじゃない。演劇は世界を平和にすることができる。世界を融和することができる。」って言ってました。ほんと話を聞くと同志だなって思う。だからSPACではやりたいし宮城さんの作品にも出たい。
(今年のGWに開催されるふじのくに⇄せかい演劇祭の宮城さんのメッセージもいいから読んでほしいです)
で、僕も昨日まさに、掛川在住の天然素材を着て畑に赤い鼻緒のせったを履いてくる化粧っ気がなくて「絹のふんどしは膣と肛門からタンパク質を吸収できるから良い、日本人の知恵。」とさらっと発言するような女性とYAMAZAKI PARADISEでたまたまピクニックをしていたんですが、話をしたらとても好きになりました。「僕はこうこうこうで〜意識高い系としてあなたのことを理解できるのですが、世間一般的な感覚を持った人に壁を感じさせたくないので、あなたの存在は知っていたもののそういう発言や格好をしているあなたのことを避けていました。でも今日あなたのことが好きになりました。出会えて良かったです。そして実は今あなたが住んでいる田んぼ/畑/養蜂/狩猟の全てができる裏山付きの古民家を狙っています。これからもよろしくお願いします。」と包み隠さず全て伝えても大丈夫みたいなことがありました。
まさに生ならお互いの価値を認められるし、これまで演劇をしてきたことで、その技術は磨いてきたと自負しています。(この方がファッションとかでこうなっているんではなく天然物の本物だったから認められたってのもあります。)
だから劇場じゃなくても演劇じゃなくても、それと同じ効果というか働きかけができたらそれでいいと思うし、それを俺は演劇と言うし、それが起こる場を劇場と呼ぶ。だから、俺がいる場所が劇場で演劇だ!劇場山崎で山崎劇場だ!
で、しっくりきた今後の活動としては、シンプルです。
今後の活動
山崎山に山崎城を建てて、ちょんまげを着けて殿様として振る舞いながら、定期的にイベント(宴)をやって、地域の仲間(臣下)を募りつつ、山崎グッズを売る。
YAMAZAKI PARADISEでは、泣いた赤鬼として定期的にオープンパラダイスをして山崎グッズを売る。
どちらも最後に「グッズを売る」ってあるのが、最後にはまったピースです。
気持ちの良いお金のもらい方が今は俳優しかなくて、例えば暇な時に手伝う空調の仕事は現場が主にコインランドリーで僕としては洗濯物はお日様で乾かせ派でわざわざガスを使って乾燥するのは無駄なことだと思っているので生活のお金のためにコインランドリー業界に加担するという矛盾があり、大工の技術を学びたいと思って大工さんにかんなの使い方とか教えてもらいながら一緒に作ったのは応援したくないマクドナルドのカウンターだという矛盾を抱え、飲食業は忙しすぎるから、こんなのは人のやる仕事じゃない!って時給制でも手が空いたら「もう帰っていい?」とすぐ帰りたがったり、みたいな。
プライスレスの価格(クズ娘の場合)
よく野菜売れば?って言われるんですが野菜も蜂蜜も肉も、掛けた労力と時間を考えるとプライスレスすぎて売れないんです。はした金にするくらいなら世話になった人友人知人にあげるほうがいい。
はした金じゃなければ売るけど、それがどの程度かというと今年初めて作った本葛粉を例に出すと、
250g=10万円、葛湯1杯4000円
売らないけど買わないでしょ?うちに来れば振る舞います。
だって、山で根が太そうな葛を探して、根っこを掘り出して、
洗って、僕・奥さん・母の3人で臼と杵で叩いて繊維をほぐして、タライの中で冷水でしごいて澱粉質を溶かし出して、根っこを奥さんと二人で布巾で絞って更に澱粉質を取り出して(寒空の中の冷たい作業で喧嘩して)、一日一回母が水を交換して1週間、乾燥させて、初めてできた本葛粉250g。それを自分たちで飲まないで売るとしたらこのくらいは欲しいです。
ちなみにもっと効率良くなって、売ろうってなったら(売らなくても)
商品名は「クズ娘」で、奥さんが売ります。
山崎山をプライベートキャンプ場として貸し出せば?ってのも言われたけど、今キャンプが流行ってて、そこに乗っかって小銭稼ぐのもダサいし面白くないし、管理面倒だし、知らない人まで広げると近隣からの苦情も来ると思う。逆に知り合いだとお金取れないし。
僕がそこにいて場所を開放した時にドネーションを募るっていうのはまあ良いんだけど、土地をタダで提供してくれている人がいる中でトントンくらいまでは許されると思うけど、それ以上は気持ち良くないと思う。
理想は僕がいなくてもオープンなんだけど、勝手に畑に入る人はいないし、いなくても入って良いですよと伝えて入る人は、野菜の柔らかい美味しいとこばっか採っていくから、もうやめてくれってことになったし。
でもグッズなら!って全然新しい考え方じゃないけど気持ちよくお金をもらえるって思ったんです。
そして、話は長くなりますがどんなグッズかということとその経緯を説明します。
グッズ
・シルクスクリーンで、今年僕が作った棍棒•獲った鹿の角・新たに立ち上げる団体「私設共有地」のロゴをプリントしたロンTなど
・僕の場所を訪れた人にその場でシルクスクリーンを使ってつけて欲しい場所にプリントをする
グッズの経緯
着たい服がないけどオシャレ大事ってなった時に企業組合あ・うんの行っている事業=リサイクルショップあ・うんなら、活動を応援したいし気持ち良くお金を払える、何でも屋事業として遺品整理・居宅清掃・家財片付けで出てきたものだからおっけー。
でもそこからオシャレなものを選び出すセンスを僕は今持ち合わせていないので、そこで働いている演劇の仲間2人にお願いしました。今回買ったものの中から一つ紹介。
で、あ•うんの活動を応援したいからコラボしたい。
で、着たい服がなかったから自分で作って着て、広報活動にもなるし、ものがあるとお金をもらいやすいし、価格が決まっていたら活動を応援してくれる人も払いやすいし、お土産的なスーベニアショップ・ミュージアムショップ的な感じもしっくりくる。
でなぜ棍棒かっていうと、今年、YAMAZAKI PARADISEに生えていた適当な雑木を棍棒にしていたんだけど、1歳の鹿は1発で気絶させれたけど、3歳以上の鹿は、僕の技術不足、木が柔らかく軽いってこともあって何発も殴ってしまいお互いに辛かったので、来期に向けてちゃんとしたものを作りました。狩猟をしている掛川市倉真のこんにゃく亭という爺婆の溜まり場を尋ねて、棍棒を作りたい旨を伝えて、
・どの木が適しているか→カシ、中でもシラカシ
・どこに生えているのか→案内してもらい、見分け方を教えてもらう
・どう加工するのか→虫が入るから皮をナタで剥いて、日陰で乾燥させる
これで来年試して少しずつアップデートしていこうと思っています。こういうストーリーも含めて売りたい。
山崎城を建てる経緯(ユーモアとオシャレと原理主義の間で)
そもそも山崎山っていうのは僕の親戚の土地で、昔はおばあちゃんがサツマイモを育てていたという小高い丘の上にある15m四方くらいの広さで、畑の跡地が藪になっていたところを僕が切り開いて作った養蜂をやっている公園的な場所です。
そして僕はYAMAZAKI FRUITS PARADISE(通称フルパラ)というその丘の下の飛地に果樹園を作っています。そしてここは「松浦兵庫頭城跡」という石碑が建っていて、松浦兵庫という殿様の倉真城跡だそうで、「ここを荒らしていると村に祟りがある」と叔父が脅されていたものの管理できていなかった場所を、僕が管理させてもらう代わりに好きにさせてもらっています。
あと更に飛び地に土地だけ親戚のもので、上に立っている小屋は別の人のものというボロボロに荒れた、元豚小屋からの地域の人のカラオケ小屋だったものがあります。
まず城(という名の東屋)を建てるために天下統一をしないといけなくて、この三つの親戚の土地が面している土地の地権者が9人いて、ほぼ全ての場所が耕作放棄地になっています。そこで僕が人伝に全ての地権者を把握して、管理をさせてもらう代わりにここを一大レジャーランド(という名の地域の人の遊び場)にしたいというストーリーを伝えて、汗水流す姿を見せることで、許可をいただきました。
一番土地のことを把握していた94歳?のOさんが最近ボケたという話を聞いて、息子さんからも「会わない方がいい」って言われて諦めていたんだけど、たまたま会って、軽トラに乗せて連れ回したら(寝っ転がらないとトイレの後にズボンも上げられない状態だったので)、山のことに関してはめちゃくちゃしっかりしていて、最後には「また聞きたいことがあったら教えてやらあ!」と威勢がいい感じで帰っていきました。やっぱ人からの噂じゃなくて、ちゃんと会って自分の目で確認しないとダメだなって思いました。
別に地権者は役所に行けばわかるんだけど、細かく分かれすぎていて、特に山の中なんて地図と実際の土地は全くつながらない状態なのでほんと助かりました。
僕が山崎だから山本山的な感じで山崎山って適当につけていたんだけど、天下統一のために話を聞いていくと、なんとその丘のある集落の名前が山崎だと知り縁を感じて更にやる気が出ています。
山崎という集落にある山崎山の当主、山崎皓司頭という役を演じながら誰よりも民の為に汗水垂らして働いて、城をセルフビルドして、天下泰平を願う。
そう、資本主義がいけないんじゃなくて、トップが足るを知らないから良くないんだと最近思いました。僕が手伝う空調屋の社長(高校の同級生)は、私腹を肥やすことなくちゃんと分配するから(働けば働くほど赤字で自分の取り分さえないのに)、仕事内容に魅力は感じていないけど助けたいと思います。
そして働けば働くほど赤字になるというおかしな状態をどうにか脱する手助けをしたいです。
話が逸れたけど、今はこんにゃく亭にいつもいる静岡県手揉み保存会の茶匠であり、元大工のYさんに教えを乞いながら、山に倒れている使えそうな間伐材の杉の丸太を必要な長さに切ってロープで運び出して山崎城の材料を集めているところです。
このYさんは、本当になんでもできる人で、炭窯から自作で炭も作るし、手もみ茶用のほいろも作るし、竹細工、藁細工、農業、林業、土木工事、今みんなが集まっている囲炉裏も自作。ちなみに本葛粉も棍棒もチェーンソーの使い方の刃物の研ぎ方もこの人に教えてもらいました。山崎山の統一をしていくと名前のわからない木がたくさん生えていて、切っていいのかもわからないし利用できるのかどうかもわからないので、一度来てもらって全て名前と利用法を教えてもらいました。
藪を開くことと、Oさん、Yさんに教えてもらった結果、キノコの原木栽培に使えるコナラ・エノキ、鍬など農機具の持ち手とかにするシラカシ、ホウキに使うシュロ、山椒、クチナシ、甘夏、子みかん、榊、栗、柿、梅、桃、枇杷、イヌビワ、クワ、キウイフルーツなどなどたくさんの資源が山にあることがわかりました。知らなかったけどコナラなどの雑木は切って利用しても15年経てばまた同じくらいになるらしい、永久機関じゃんって目から鱗でした。ただこういった木も藪の中で枯れていたり、つる性の植物に締め上げられて枯れかけていたりで、今僕がこうやって手入れをしたり、名前や利用法を把握しておくことで、次の世代に技術も土地も資源も繋ぐことができる。
他の同世代の忙しくてそれどころじゃない人の分も、僕みたいなフリーランスが継承して繋いでいかないとって使命感を感じています。単純に楽しいし。僕ら40〜50代くらいの人間が一番日本で経済的な豊さの恩恵を受けたラッキーな世代だと思うから、その余裕を使って、爺婆たちが時代的に苦労して得た生活の術を、資源や日本の弱体化で経済面で困るであろう若い世代に繋ぐってことが大事だと思っています。
ネットとか本に情報が残っていても、一度途絶えるとそこから実際に使える技術に復活するのってめちゃくちゃ大変だしやる気がないとできないと思う(竹細工を習いだしたものの、いまだに竹を1ミリ以下に均等に割くことができなくて材料が揃えられないってくらい、しならせ具合とか力の入れ加減とか感覚的なものがある)。日本は自然環境的に本当に恵まれているから、きっと日本の人口が減ることで、いつか国内で全てを賄える(賄わないといけない)日が来ると思うし。
すぐこういうこと語り出しちゃうから、ちょんまげ付けてバカな殿様くらいを演じてた方がバランスが良いと思うんですよ、ユーモアとオシャレと原理主義の。
このバランスに関して最後に、沖縄で買ってきたシーサー(あと苗木でオキナワニッケイってシナモン的なのとイッペーっていう黄色い花の咲くのとかも)を山崎山の山崎城入り口に設置したいんだけど、
こういうものって、バランス感覚間違えると、B級グルメ的な自分の好きなもの集めましたっていうB級な雰囲気(愛を込めて)を醸し出しちゃうと思うんです、でも僕は広げないといけないからそれじゃダメで。山崎城も名ばかりの東屋だから書き割りで松とかシャチホコつけようとしてるし。
そこでオシャレな東京の仲間たちの出番!
先月の3/24に大塚のイケてるスポット、バーバーマエのマスターに会うためにたまたま集まった仲間たちの特技を生かしてもらって、地元の仲間(臣下)を集めるための最高のパーティーを開きたい(できれば7月、間に合わなければ11月か12月?)。
ここは名前を知らない人に伝える気がないので悪しからず、企画書がわりに構想を書いてます。
オシャレな東京の仲間たち
・はぎーさん→山崎城の書き割り&棍棒Tのデザイン&その場にいなかったかぎっこさんと共に私設共有地のロゴ作り
・文美さん・坂本くん→舞台美術家として演劇の力を生かす山崎山のデザインアドバイス(文美さんはぶっ飛びすぎてて、掛川の人に伝わらないかもしれないからそこが坂本くんとのバランス)
ふみかちゃん→あ・うんとのコラボ事業、山崎のスタイリスト。
コスモちゃん→写真で記録(DJだと勘違いしててごめんなさい)
サリーちゃん→ジンとシルクプリントの技術相談。
バーバーマエのマスター→木の提供&いつかバーバーマエのイケてる内装を復活させたカラオケ小屋への移築。(これは勝手に思ってるだけで失礼をお許しください)
たまちゃん→パーティーのVJ&良いパーティー感を出すための賑やかし
しんけさん→ジャークチキン屋とストリート感。
アニー→カラオケ番長で爺婆の心を掴む。
モテさん→パーティーを記事にする
小森さん→映画方面からの俺のメジャー化。(「あの子の夢を水に流して」2023年5月20日(土)渋谷のユーロスペースほか全国順次公開、内田慈ちゃん主演で玉置玲央くんも一緒)
遊び来て!みたいなずるい頼み方しちゃったけどまた個々に連絡させてもらいます。でもぜひ一度遊びに来て。とりあえず野菜と米と肉と蜂蜜とお茶とクズ娘は振る舞うから!ここに名前がない人も、7月末までは空いてるのでぜひ!
私設共有地
まず自分が掛川に帰ってきてからやってきたこと、やりたかったことは何なのか考えてみたら、共有地を作るってことだったんですね。
ってのは答えを探して齊藤幸平「人新生の資本論」を読んだ時に「答えはコモン」みたいな感じだったと思うんだけど、色んな事例が載っているけど、じゃあそれを今の日本で実装するには?って考えて今の形になってきたんだと思う。ただ楽しんでやってたらこうなってたってだけかも。
で仲間も欲しいし助成金用に「PRIVATE COMMONS/私設共有地」って団体名つけて「七本の栗の木」ってプロジェクトでアーツカウンシル静岡に申請して、(以下企画書一部)
事業概要
掛川市に私設の共有地を増やすプロジェクト。
このプロジェクトの開会宣言・シンボルとして山崎皓司がこれまでに狩猟で殺した猪の数と同じ7本の栗の木を山に植える。
そして、掛川市民と共に、山に栗の木を植えること、私有地に果樹を植えること、共有の花壇・畑(コミュニティガーデン)を作ることをし、その過程を記録に残し、映像作品として上映会を行うことで、自発的で創造的なまちづくりの普及に努める。掛川市に私設共有地を増やし、それをタグ付け•マッピングすることで可視化し、将来的に掛川市をエディブルシティ(食べられる都市)にすることを目指す。
で、落ちて。
通ったらやってたけど、こじつけたり、自分をマインドコントロールして無理してたし(特にヨーゼフボイスの「死んだウサギに絵を説明する方法」をパクって今年の猟期に「殺した鹿に理由を説明する方法」って動画を撮っていたのとか)、3/4助成の赤字補填の助成金だからそもそも私財を共有するって事業は、規模を大きくすればするだけ赤字が大きくなるだけだから苦しくなるじゃん!どうしたもんか?って気づいて、でもそもそもはこういう活動をすることで舞台でも映像でも俳優としての仕事依頼が増えてそっちでバックが来れば良いなって思ってることだから、でも依頼が来ないと活動が続けられないのでどしどしご依頼はお待ちしていますが、発信しないことには出演依頼は来ないからこれを書いてるんだけど、実際の劇場の舞台より、この世という舞台に興味があるんです、とか書いちゃうと依頼来ないかもね、でもそもそも実際の舞台よりこの世という舞台に云々っていうのも依頼が減ったことに対する負け惜しみというか自己保身かもという可能性も否定できないよってところで、何卒お願いいたします。山崎城から大河ドラマの殿様役まで行くのが僕の今描いているストーリーです。
東京での芸能事務所での活動とかそういうことは結局楽しめなくて努力はできなかった僕だけど、先日久々にSPAC以外の演劇(木ノ下歌舞伎)を穂の国とよはし劇場で観て刺激を受けました。
昔出演した木ノ下歌舞伎を岡田利規演出でかつての共演者やスタッフ達が楽しそうにやっていてお客さんもいっぱいで、僕も東京で続けていたら一緒にあそこで楽しく立てていたのかなあと思うと羨ましくもあり、と言っても後悔はないしあの頃よりいい俳優になれているとも思うんだけど、じゃあそこから離れて自分は今何をしているのかってことに立ち戻ったり、自分が羨ましいなあと思う素直な気持ちにも気付けた。だから全然劇場で演劇やる気あるし、やりたいんですよ。側から見ると大分遠回りに見えるでしょうが、僕としては最短ルートなんです。
余談ですが、同劇場で観たピーピングトムで、出産のうめき声からのロックを歌い上げるところ最高だった!穂の国とよはし劇場、掛川から近いし良いラインナップでありがたい、関わりたい、営業です。
また話が逸れました。
COMMONSって私のものを共有することで生まれるものだから、PRIVATEって付けて、PRIVATE COMMONS ってまさに俺の理念にもぴったりの言葉だ!COMMONSって言いたかったし、かっこいいじゃん!って思ってたんですが、今更COMMONSってダサいか?前に思いついた山崎アートプロジェクトくらいピンときたけど、PRIVATE COMMONS ってユーモアがなくてただダサいか?どうなんだ?かっこいいとも思ってるけど、って勇気を振り絞って東京の仲間たちに聞いたら私設共有地のほうがいいとのことだったのでそうしました。
捨てきれない気持ちは、英語だとPRIVATE COMMONSってなることで解消。
あと「山山」も良かったんだけど、岸田戯曲賞とった作品名であったし、Twitterとかのアカウントにも既にあったからこれは屋号にしようと思います。
あと山崎山の天下統一を考えた時に、いつか本当に日本がどうにも立ち行かなくなった時に巨大資本に土地を奪われることを恐れて、土地を今のうちから購入して統一しておくべきか、借りて皆で共有しておくべきか迷っていたのですが、やはり皆で私有地を共有するほうが殺伐とせず風通しがいいよねって思いました。
なので、みんなと未来を信じて私設共有地で!
同級生に確認
2日間書いて、もうまとめに入ろうと思っていたけど、この状態がいけてるのか何年振りかもわからないくらいの高校時代のお友達5人で集って飲む機会があったので確認しました。
幹事のお友達は、前に恵比寿?で飲んだ時に「東京で子供3人いたら億あっても足りない。」と言っていて、僕がお金よりも人に頼ろうと考え出すきっかけをくれた人です。で、どう?って聞いたら、また「足りないねえ」と言っていました。
掛川の海の方の出身のボス的な感じで、当時めちゃくちゃ腰パンで短ラン、ブラジル人のことをブラ公と呼んで喧嘩していたような漢気に溢れた人です。
で地元の進学校だったので、ありがたいことに仲間たちはみんなエリートになってくれてて、心強いです。そして久々に会っても全然違和感がないし、マウント取ることが一切ないナイスガイ達。
そしてみんな僕のことを、面白がって「オリオンビールのロンTまじ似合っててかっこいいよ!応援するよ!」と言ってくれました。こうは言ってないけど、そう感じました。
でどう応援してもらうかは、
銀行マン→僕に仕事をくれている社長でありながら分配しすぎて自分が大変なことになっている友達への融資の検討
市役所職員→同志として、引き続き掛川市をよくする
大工の棟梁→山崎城の建城手伝いと、裏千家の茶道をやってるから宴の際は千利休的な役を演じて茶をたててもらう。
東京の友達→東京の球場に呼んでもらってみんなでビール飲む場の幹事。
キウイフルーツカントリージャパンでマネタイズの話
で、更に1日経過して、
・キウイフルーツカントリーjapan農場主の平野耕志さん、
・フラクティという「早く効率的な交通から、優雅で魅力的な交通」をテーマにした地域の交通文化を創出する会社の面々、
・龍谷大学の西川芳昭教授(農業、資源経済学、種の研究者でもあり地域資源・グローカルな地域づくりも研究してるフィールドワーカー)、
・三好崇弘さん(肩書きが大学教授とか色々あってわからないけど、僕の中では青年海外協力隊とかのプロジェクトの方って認識)、
・藤枝市瀬戸ノ谷でむかし田舎 体験水車むら代表の保志弘幸さん
とキウイフルーツカントリーで、BBQをしながらお話をしていました。
言ってしまえば僕は誰にも呼ばれていない部外者なんですがが、自分の作りたい世界のためにビジネスにするってことをちゃんとやっている面々はどんな話をするんだろうって気になって飛び込みました。おもしろかったです。
まとめるの面倒なので出たワードでメモったやつだけ
イギリスのナショナルトラスト、日本ナショナルトラスト(鎌倉、知床)、「種が消えればあなたが消える」(アクティビストスカラーとして書いた)、「人新生の農学原論」、PCMフィッシュ&ボーン、全体最適、内発的発展、地域通貨、千葉のいすみの学校給食は100%有機米、旅=他火(他人の火にあたる)、平和=会いたい人に会いたい時に会える、伽藍が現代は増えている、タイパ=タイムパフォーマンス、普通に考えればモンサントの若い人は遺伝子組み換えで世界を救おうとしてるでしょ、ChatGPTはドラえもん
最終的に「僕の役割は、ユーモアを一番に、ダサくならないように、俳優として行動し続けること」だと思いました。
最後に
近所のスーパーの替え歌