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Uターン日記 2020年12月

1(火)
昨日の夜更かしで遅く起床。
梅ちゃんの小屋掃除。
ダラダラしそうになるが、気を取り直して、狩猟の準備。
罠の数と、点検。計14個あり、一つは最後に獲物を掛けた時のままでバネがぐちゃぐちゃになっていた。
11時からSPACの朔会。
スケジュールの確認と宮城さんからの話。
外部に出演をしていた俳優に、それぞれ何を感じたのか感想を聞いていた。
妖怪の国の与太郎の演出家ジャンが、フランスの劇場を12月付けで退任するらしい。芸術監督に不適任という活動がおきたらしい。ジャンのことは好きなので、コロナ禍の不安から起きたんじゃないかという話をでもあったし、うまいことなってほしい。
ふと、豚コレラで猪が全然だめで、100kgオーバーの強いやつしか生き残ってない感じがすると聞いたのを考えだす。そういう奴も感染しているらしく、肉は異様な匂いがするし、肝臓もズブズブだし、解体した肉がすぐ青っぽく変色するらしい。子を産めず、産んでもすぐ死んでしまい、この地域の猪は絶滅してしまうんだろうなあと思う。そして、感染を免れた猪たちが山を伝ってこの地域に戻ってくるまでに何年掛かるんだろう。
もっと先の未来に訪れると思っていたことが、だいぶ早く訪れた。猪に関しては向こう何年か何十年かわからないが獲れなくなってしまうんだろう。色んなことが手遅れにならないように環境問題を対処していかないと、猪の様にいつのまにかミツバチも居なくなって、いつの間にか水も飲めなくなって、と真綿で締められるように生きづらい世の中になっていくんだと思う。
昼食。
昼食後、昼寝。
思ったより長く寝てしまって、夕方前に起きる。色んな農作業作業が落ち着いてきたということもあり、追われておらずがしがしやる気にならない。
夕食。
夕食後、図書館で借りてきた贈与論の本を読む。論文ということもあり注釈が多く難しい。
「ハイキュー」を観ながら就寝。

2(水)
起床。
母がキムチ鍋を作りたいとのことで、猪のバラ肉を冷凍庫から出す。
ニラ、ネギなど野菜が欲しいとのことなので、山パラのどこに何の野菜があるか案内。
ついでに、姉の友達が大根の葉っぱが欲しいと言っていたので、大根を間引いて渡す。
罠の修理。
10時から床屋の予約をしていたので、カット、パーマ。
帰りに蜂場へ寄る。
給餌用に入れておいた容器と、蜂が溺れない用にリンゴとかに被せてあるネット状の発泡スチロールを入れて置いたが、邪魔だったようでちぎって外に運び出そうとしていた。驚く。
綺麗好きというのもあるだろうし、冬越しに無駄なエネルギーを使わせないように、巣箱を足さず狭めにしておいたので、手狭になって運び出していたのもあると思う。
とりあえず、もう一段継箱をして、巣箱を増やすためのサンプルとして一つ巣箱を持ち帰る。
帰宅して昼食。鍋に使い切らず余ったバラ肉を、母が生姜焼きにしてくれていたが、すっごい固いから!と言われて嫌な気持ちになる。柔らかい=良い、固い=悪いという価値基準だけで判断されると、残念な気持ちになる。美味しかった。
ドンキホーテに母が買った冷蔵庫を、母と受け取りに行く。
100kg近くあり、驚く。男二人ならどうにかできそうだが。これを家の中に母と姉と一緒に入れることができるだろうか。
設置料金は2万円らしい。
家に帰って、軽トラから車庫に降ろすだけで一苦労。先が思いやられるがしょうがない。明日作戦を練って設置しようと思う。
姉がこんなの本当に設置できるのか?何も考えずに安いからって買うからこういうことになる、返品できないの?と母に強くあたる。俺もどうしたものかと思っていたが、俺がいたからこうしたんだろうし、ちょっとできるかわからないけど、なんとかしたい。
巣箱と罠を採寸して、ジャンボエンチョーへ木材を買いに行く。
帰宅して軽い夕食としてサツマイモを食べる。米を70kg収穫するのに比べて、サツマイモ100kg収穫するのはめちゃくちゃ楽だった。あの苦労をして米を食うか、楽してサツマイモを食うか、1番コスパが良くて楽なのはお金を稼いで金で全て買うことなのはわかっている。自給自足も出来るわけがない。ただアーティストとしてこういうことを伝えていかないとすぐに地球は破綻すると思う。
電車で七間町ハプニングの打ち合わせのために静岡へ。
話は色々混乱を極めたが、要は俺がかっちりとしたパフォーマンス作品をやるか、やらないかということが問題だったので、それはやる自信がないからやらず、全体のツアー進行することをパフォーマンスにするということでお互い納得いき、すっきりする。
帰宅、夕食。
アニメを観ながら就寝。

3(木)
起床。
冷蔵庫を母、姉と3人で運ぶ。
なるべく、戸惑って変な喧嘩が起こらない様に、段取りを考える。
父が残した長い脚立があったので、それを外の階段に寝かしてレールにして、その上を毛布を敷いて滑らせる作戦にする。
押し入れから毛布をたくさん出すが、いざ運ぼうというときに、母が全て洗濯物と勘違いして洗濯し始めてしまったところで、早速悪い雰囲気になるが、気を改めて新たな毛布を探して説明。
悪魔のしるしの搬入プロジェクトみたいに、切った垂木を模型に見立てる。
母と姉もテンション高め。
苦労はしたが思っていたより難儀せずに搬入できた。
冷蔵庫の電源を入れ、冷えるまで4時間。その間に、車庫で追加のミツバチ用巣箱と、罠を作る。
昼食。
冷蔵庫が冷えたので中身の移し替え。空いた冷蔵庫を再び3人で搬出。新しいものよりも軽くスムーズに終わる。
ジャンボエンチョーへ行き、ネジを買って、工作室で工具を借りて罠と巣箱の木材を加工。悪魔のしるしの今は亡き危口さんに似た弓桁さんというスタッフさんが居て、ファンでもあるし頼りになるのでほっとする。
この方には初めて罠を作ったときや巣箱を作った際に色々加工の仕方を教えて頂いた。
この方とジャンボエンチョーのお陰で、狩猟も養蜂も始めることができた。ありがとうございます。今度弓桁さんに蜂蜜を持っていこうと思う。
帰宅して、罠と巣箱の仕上げ。夕暮れまでになんとか間に合う。
夕食、風呂。ずっと陽の当たらない車庫で作業していて冷え切ったので熱い風呂にゆっくり浸かる。
色々溜まっていた助成金関係の確認や事務作業をする。明日は久しぶりに妖怪の国の与太郎の現場に顔を出そうと思っているので、色んなことを済ませて、なるべく雑念が入らず集中できる環境作りをする。
今に行くと姉が、姪のリズム発表会でビデオを撮影するためデータの整理をしている。
今朝の冷蔵庫運びで、母に文句言わずに、そういうところが人徳あるっていうか、人が良いというかと言われる。姉が強くいうから自分は雰囲気悪くならない様にというのもあるし、冷蔵庫を買うのは家の仕事だし、俺がいるから頼りにして業者に頼まなかったのもあるしと伝える。
そんな考え方するんだねー、言いすぎたかなあと少し気にしていた。
明日の劇場でのタイムテーブルがメールで送られてくる。契約期間外だが、引継ぎの為にゲネプロあたりの時間で行こうと思っていたが、しっかり楽屋割に名前が入っていたので定時で行くことにする。
色々まだやりたい作業があったが、とりあえず明日はできない。
「ハムレット(訳 小田島雄二)」を読む。以前も一度読んだことはあると思ったが、かなり忘れていた。そして、僕がやるレアティーズが重役だと知る。以前読んだ時より面白く感じる。訳の違いか。
読みながら、今の自分の生活のことを想起したりする。演劇ってなんというか、表現していることをそのまま受け取って心が動くこともあるけど、観ている時にある言葉がふと今の自分状況に届くってこともあるよなあと思う。
旅役者に演技の仕方をハムレットが話すところとかすごいなあと思う。あのセリフがあることで、いつの時代に誰が上演する場合にも演出や演技法に関わってくる。
続いて、SPAC版のハムレットを読む。自分が読んでよかったなあと思ったところは残っていたのでよかった。
そしてレアティーズめちゃくちゃセリフあって、喉を潰さないか、父も妹も殺されて感情的なところとか、めちゃくちゃ優れた人物なところとか、俺で大丈夫か?と不安になるが、これはキャスティングした宮城さんの期待と受け取って俺もここを克服できるように頑張ろうと思う。
就寝。

4(金)
起床、朝食。
巣箱を完成させる。
山パラへ行き、野菜の周りの草刈り。
自生しているゴボウを収穫。一年以上生きていたのかめちゃくちゃ太いやつもあった。
帰宅して昼食。
電車でSPACへ。
久々に皆に会い、元気そうで嬉しくなる。
休憩中、「贈与論」を読んでいて難しくて全然わかんないと話をしていたら、同じ楽屋のSちゃんが、こういう論文的なのは最後を先に読んじゃった方がいいと教えてくれて、最終章の結論から読んでみるとたしかに注釈が少なくて読みやすかった。勉強になる。
音楽監督の Tさんが楽屋に来て、贈与論の話をしていたらミヒャエルエンデも最終的に経済に興味を持って本を出しているという話を聞き、絶版で値上がりしてると聞いたので図書館で探して予約。
無観客配信に向けたドレスリハーサル。皆いい顔をしていていい感じだったと思う。
契約期間外でちょっと予習くらいのつもりできたが、契約期間外だから消毒作業とか片付けはしませんって訳にもいかなくて、というかできなくて、全ての作業を終えてから帰宅。
帰りの電車で、贈与論を読むものの、贈与は必ずお返しをする義務が生じるとか、相手よりも優位に立つ為とか、あまり思っていたことと違うことが書いてあったのでなんか違うかもと思って、ネットで贈与論の概要まとめを見てみると、やはり自分にはしっくりこなかったので読むのをやめる。
その代わりに『人新世の「資本論」』という良さそうな本を見つける。
今僕が求めている資本主義との付き合い方の参考になりそう。図書館で検索するか無さそう。
帰宅して夕食、風呂。
SPAC「ハムレット」を観ながら就寝。かっこいい!そしてこの強度の中に自分が入るという恐ろしさとわくわく。

5(土)
起床。朝食。
山へ採蜜に使った道具を回収しに行く。
途中で、W子さんが畑にいたので、後で届ける予定だった鹿の挽肉を渡す。旦那さんのYじさんが餃子作りにはまっているそうで喜んでくれてよかった。
山に行くと、まだミツバチが道具についた蜂蜜を舐めていたが、もう切りにして回収。この間置いておいた砂糖水はあまり飲んでおらず、溺れて死んでいるミツバチたちが20匹ほど。悪いことをした。
内検すると、巣がまだ伸びていた。継箱をして置いてよかった。
12月なのにまだ花粉を足につけたミツバチが帰ってきている。蜜源が豊かなんだろう。
帰宅して、蜜蝋づくり。
狩猟の止め刺し用の槍を研ぎ直す。なるべく苦しめずに殺したいので切れ味を良くする。
山パラへ行き、落花生とネギの収穫。ナスの間に植えていた落花生は日当たりが悪かったからかここまで収穫せず置いておいたのに実りが少ない。
収穫した落花生を来年の種に回すか、母にあげるか迷ったので母に任せることにする。
帰宅して昼食。
昨日寝てしまって途中までしか観れていないハムレットの動画を観る。
自転車と電車でSPACへ。
リハーサルをして、動画配信公演。
静岡芸術劇場は見やすくて良い劇場だなあと思う。
いつもは観客として来ていたが、劇場の扉を自分で開けて入れるというのは感慨深い。ここで観客の前に立ちたい。それまでは頑張ろうと思う。
観劇。次の袋井公演は自分が入るので、イメージしながら観る。
終演後、片付けをして帰宅。
夕食、風呂、就寝。

6(日)
起床、父親の墓参りに、姪と母と。
帰宅して、山パラでソラマメの苗を植え付け。
去年無肥料で上手く育たなかったタマネギ、ニンニクに油粕で作った液肥を撒く。臭いがすごく、近所迷惑になりそうだなあと思う。
野菜を配ることでこういうことを許容してもらっている感がある。
長姉が久しぶりに来るので、ブロッコリー、ピーマン、赤カブ、ミヤマコカブの収穫。
ブロッコリーにカメムシがけっこうついている。窒素過多だとカメムシが大量発生するらしい。難しい。早く畑のバランスが自然農法に適した状態になって欲しい。
ライ麦の麦踏み。
帰宅して、油粕の匂いがついた服の洗濯。
姪たちが3人来ている。
絵でしりとりをしていて少し加わる。
文化庁継続支援事業の申請準備。
色々あーだこーだ考えながら、書類を書く。もっとよく考えれば上手いこと出来るんだろうけど、今忙しいし、来年の3月までは色んなことが重なっているのでめちゃくちゃになるだろうことを想像してある程度にしておく。
なんだかんだで8時間くらい掛かったがなんとか申請を終える。
夕食と風呂を済ませて、明後日から始まる公演に向けてイメージトレーニング。スピーカーが変わるので大分テンポとか変わるだろうからドキドキする。
小屋入りしてからの時間は少ないので、なるべく俺に掛かる時間を少なくできるようにしておこうと思う。
気持ち的に切羽詰まっているだけでそんなに問題なくできるんじゃないかと思う。
彼女と電話。ほっとする。
アニメを流しながら就寝。

7(月)
起床、朝食。
スライスして乾燥しておいたキクイモをパクダーにする。
N仁がハイエースで迎えに来て、久しぶりの現場仕事。
最近忙しいの?と聞かれて、「まあ忙しいね、週に三、四日働いてる」と答えて、笑われて、まあそうだよなと思う。
でもお金にしていない生業が沢山あるから実際忙しいんだよなーと思う。
工場で材料の準備、積み込みをして富士の現場へ。
昼食、家系ラーメン。
やっぱりこういうのは食べるとだるくなるなあと思う。
16時にダクトを吊り終わって、帰路へ。
帰宅して夕食、風呂。
思っていたより早く帰って来れたので、明日の演劇のことを考える。
就寝。

8(火)
起床、朝食、梅ちゃんの小屋掃除。
演劇の記録映像の確認。
9:30に小屋入り。隣の市なので、家から軽トラで向かう。
楽器のセッティングをして、録音作業。
場当たり稽古。
よく考えれば1ヶ月ぶりに復帰して、場当たり、ゲネプロ。
ちょっと急だったなあと思うが、何とか流れは止めずにやる事は出来たけど、まだ馴染んでいない。
腰が痛い。1ヶ月、農作業とかしてて、いきなり演劇で急に動かしすぎ感がある。
帰宅して夕食。
風呂に入って、「アキラ」を見ながら就寝。

9(水)
起床、朝食。
山パラへ行き、キクイモの収穫。
買い物カゴいっぱいに収穫。
帰宅して、キクイモパウダー作りのため、一つ一つ洗う。
2時間掛かって洗い終える。
昼食。
昼食後、ベランダにブルーシートを広げて、スライサーでキクイモを薄くスライスしながら広げていく。
ブルーシート1.8m×3.6mいっぱいと、干し籠2ついっぱい。
彼女の実家に、キクイモ、キクイモパウダー、ハチミツ、キンカン、冬至用に柚子とカボチャを箱に詰めて、クロネコヤマトへ行き送る。
中身は全て無料だから、掛かったお金は送料だけで1134円。
家を出た大学生とかに親が米とか送る気持ちが理解できた。米とか重いもの送っても、、って思っていたが自分で作ったタダのものなら送料のみで、送るかもなと思う。
帰宅して、軽トラにバケツ、タライ、ジョウロなど水を沢山積んで、雑草堆肥の切り返しと水分補給。
ずっと雨が降らないので、タマネギとニンニクにも水をあげる。今年は大きく育てたい。
帰宅して夕食。
風呂に入る。
明日の劇に備えて、昨日のドレスリハーサルの映像の確認。思っていたより酷くなかったが、まだ噛み合っていない。修正点を挙げる。
届いていた本「人新世の資本論」を読む。
この地球で経済活動上位10%の人が50%の二酸化炭素を排出していて、その人たちが西欧の一般的な生活を送れば地球的にかなりの時間稼ぎになるらしい。そして日本人の大多数がこれに当てはまるらしい。
俺もそうだろう。
まだ途中までしか読んでいないが、明日の演劇へのコンディションも考えると耐えきれず途中でやめる。地球は絶望的な状況で、もうすぐどうしようも後戻りはできないポイントを超えてしまうらしい。
蜂蜜をとって長生きして欲しい病気の人にあげたり、キクイモをパウダーにして糖尿病の人にあげたり、と、こういう事が俺が今している生活の根幹というか芯になる大事なことだと思っていたが、これで良いんだろうか。
身近な病気の人に長生きして欲しい、でもその人達も日本人で、多分その人たちの考え方を変えることはできないし、とっとと死ねばとはとても思えないし長生きして欲しいが、そうするとどんどん地球を圧迫して未来の人たち、自分の子供に辛い思いをさせることになる。
こんな暗い未来に子供を残して良いんだろうか?と考えてしまうが、俺が変えるんだ!くらいの気概がないとダメだ。
お金持ち嫌いってなる。前澤ゆうさく?とか別に好きでも嫌いでも無かったが嫌いになりそう。って言っても俺も金持ち。今年コロナに便乗してお金をたくさんもらった。そしてパソコンを買ったり、アップルに貢献している。リチウムもコンゴ?からの搾取、収奪。もう生活を変えるしかないよー!みんなー!
この本書いた人凄いわ、凄い影響力。マスクじゃなく、この本を全世帯に配った方が良かったな。無力!無力!無力だ!
とりあえず、色々迷っていたが車で移動せずに畑、田んぼ、養蜂、狩猟ができるような場所に住むことにしようと思う。
テンション上がってしまったが、まだ全部は読んでいないから、まず絶望させてからの〜だと思うから置いとこう。
「アキラ」を最後まで見て就寝。

10(木)
起床、朝食。
公演の予習をして劇場へ。
小屋入りして、あまりするつもりが無かったリハーサルを直前までして疲れる。
10:30〜一回目。
大きなミスはすることなく何とかできたという感じで、楽しむことはできなかった。
この公演を観た中学生、ごめん、全力は尽くしたけど納得はできていません。
14:15〜二回目。客入れの時、あまりやることを決めず、その場で起きることを大事にしようとノープランで出ていく。
筋肉!と聞こえたからちょっと力こぶを作ったら拍手が起きる。こんなで拍手くれるなんて、、と思うが、ここまでの下準備をしてくれた他の俳優と、その場で起きていることを観客と共有することは演劇は大事だ、と改めて感じる。
ベルガなり本編スタート。
いままであまり受けたことがなかったシーンが受けた。何でだろう。その場で起きていることを大事にして、置いていかないということ、そこに関してこの回はチューニングが合ったのかもしれない。
終演後、片付けをして帰宅。
二回公演をしたのに16:30に帰宅して、シャワーを浴びて夕食。
母と姉が、鶏肉の値段が上がっているという話をしていて、テレビからは野菜が豊作で捨てているとやっていて、姪はりんごをシャクシャク言わせながら頬張っている。
猪が豚コレラで獲れなくなり、鳥インフルエンザで鶏肉は高くなり、俺たち世代までは充分色々苦労なく食べたけど、姪世代がこんな風にリンゴを食べたりできなくなる未来が迫っていると思うと、切なくなり姪がご飯を頬張っている姿をじっと見つめてしまう。搾取や収奪はやめて、未来のために資源、地球を残さないと!と思う。
彼女が昨日送った諸々を喜んでくれたようでよかった。蜂蜜は前回より濃い気がすると言っていて、確かに今回のはちゃんと蓋掛けされていた完熟ものなので、舌が肥えてるなあと思う。
梅ちゃんの放鳥。
飛んで出てきたが、いつまなら止まらない布団に降り立ち、?、と思う。
なんか体が重そう。体調が悪いのか?
と思ったが、しばらくして飛んで小屋に帰っていった。
明日もちゃんと様子を見ようと思う。
「人新世の資本論」の続きを読む。エコエコ言ってる自分がどんだけ富裕層として搾取収奪をしているのかと自覚させられる。
半分くらいまで読み進んで少し解決策に触れ出してきたので気持ちも明るくなる。
ここまで自ら何かの答えを求めたことは無いんじゃないかというくらい欲しがっている。幸せを求めて地元に帰りフィールドワークをして一年が経ち、自分の周りの人々の未来の幸せを掴めたと思ったのは束の間で、やはり「みなの幸福が成り立たないうちは個人の幸福などありえない」ということがわかった。
約1ヶ月ぶりのポテトタイム。人と話すことで自分の考えがまとまっていくのがわかって楽しかった。
そして快快の新作に向けて冒頭のシーンが思い浮かび、メモする。
明日の公演に向けて、今日の公演記録映像をチェック。スピーカーのK谷さんと合ってきた感じがしていい感じ。
明日に向けてのアイディアも浮かぶ。
体が冷えたので、ゆっくり湯船に浸かる。
温かい湯に浸かりながら、タバコを吸い、そのタバコにはフィルターが付いていて、腕にはCASIOの安物だが腕時計が付いていて、この状況がどれだけ幸せなことなのかということを噛み締める。本を読んでから、自分の今の生活がどれだけ外部から搾取と略奪の上に成り立っているのかということを実感する。
頭が冴えて眠れず、今の日本の状況がおかしいということを部屋にあるたくさんのものを見ることで実感する。これだけのものに囲まれていることは異常だ。地下資源も食料の自給率も低い日本で、これだけ家が建ち、道路が整備され、車が走り、電気が使えて、見渡す限り人工物、外からの資源が無ければ成り立つはずもない。
そもそも日本人で地球上では富裕層だが、自分の似たような生活レベルの人の意識を変えることも必要だが、超富裕層の考えを変えられないと大きな効果は期待できないなあと思い、超富裕層に知り合いたい、それかそこまで伝わるような力が欲しい。
就寝。

11(金)
起床、朝食。
隣町の劇場へ。
10:30〜、出演者として「妖怪の国の与太郎」千秋楽。
共演者のK谷さんに気になっていたことを聞く。この間、本番中にセリフを噛んだ時に、「あー噛んじゃったよ、ややこしくて言えないよ」みたいなことを言って自分でフォローしていて、なかなかそんなことできないからどうしてできるのか聞く。自分で考えたセリフだからだよと言っていた。普段ならできるそういうことを舞台上でできる状態でいるって本当に凄いことだと思う。
そんな話をしていて本番中、K谷さんがめちゃくちゃ噛んでいたが、それに反応できずに流してしまった自分が悔しかった。
その場で起きていることを大事にしようと、昨日やって上手くいった客入れをなぞらないようにしようとしていたら、昨日とは観客の反応も違い、あまりうまくいかなかった。
特段千秋楽が良い公演になったわけではないが、ともかくここまで問題なく終えることができてほっとする。
次の場所への荷造りをして、14時に帰宅。
背中を痛めて、動く気にならず、昼寝。
夕方に起きて、夕食。
「人新世の資本論」読了。
脱成長コミュニズムが答えらしい。みんなの共有財産を増やす、コモンを増やす、なんとなく自分1人の活動ではどうにもならないという行き詰まりに風穴が少し空いた気がする。
とりあえず、共有の農地を持とう、そして掛川の河川敷とかに果樹を植えてエディブルタウンにしたい、そのためにはどんな場所にどんな方法でやれるか、友達の市議に聞いてみようと思う。そして、やはり分業が進んだことで、仕事のやりがいが失われているらしい、おれは色んなことを自分でやることで色々楽しくやれている。そしてジャンボエンチョーの解放されている工作室がとても好きで助けられているが友人の工場も開放、共有できたら地域の人もできることが広がっていいんじゃないかなと思う。まあ、木材工作もしない人が鉄工作はしないと思うけれど。ともかく国や政治に任せ切ることはできないことはわかったので、仲間を増やしてできることも増やして相互扶助、地域の輪を広げていこうと思う。
快快の文美さんに勧められた「グスコーブドリの伝記(ますむらひろし)」が届いていたのでそれも読む。
内容的に、宮澤賢治が思う農法には同意できずあまりピンと来なかった。
就寝。

12(土)
起床。
雨が降っていて、慌ててベランダに干していたキクイモを避難させる。
今日の雨は想定外すぎた。
朝食を済ませて、8:00から浜松へ現場。
昼に終わり、ラーメンを食べて帰宅。
山パラへ行き、ブロッコリー、カブ、アカカブ、トマトを収穫。
野菜の周りの草取り。
軽トラで、山へ行き、ミツバチの待箱を設置。
魚金に手伝いに行くと、前の畑にW子さんがいたので声をかけると、大豆の殻を外していた。
どうやるかちょうど知りたかったので聞くと、乾燥させた株ごと踏んで、最後は網で分けているらしい。
ちょうど誰かからもらったというトマトを頂いた。炭素循環農法で作ったものらしい。
家の前の畑の土が疲弊している感じがあるので、今度炭素循環農法のことを教えてもらって来年の土づくりをしたいと思う。
魚金で17:00〜24:00まで手伝い。宴会二件。一方はコンパニオンさんを呼んでいた。
僕の婚約者は以前水商売をしていたが、地方でコンパニオンをさせることがないようにしたい。というのは、やっぱり地方は荒い感じがするから手を出されるだろうなあと思うから。
帰宅して入浴。
図書館で借りたミヒャエルエンデ全集16「芸術と政治に関する対話」を読む。めちゃくちゃ言ってることがわかる。この本はプレミアが付いて少し高くなっているが買ってもいいかも知れないと思った。
読んでいて、自分も巨匠と同じところに問題意識を持っていることで勇気づけられる。が、対話をしている偉大な芸術家の彼らでさえ変えることは出来なかった。
以下メモ

誰もが芸術家、誰もが創造できるということで、人と動物を分けるのは創造性、誰もが人間、芸術家も一つの職業であり、ある分野で創造できるということで、機械工学の経験から得た考えと別の人間が芸術家から得た考えが同じでも当たり前。社会という芸術作品に息を吹き込む。
嘆くのではなく。ただ一つ、現実に対するポジティブな提案をすること。どんな自由、なにが社会的か非社会的か。善か悪か、生きたイメージを人に与え、未来を希望させることが芸術家の仕事。概念でも哲学でも抽象でもなく具体的で、あ、そういうことを思っているんだ、これは俺だ!と思わせるような具体的なイメージが与えられれば、それに向かい、ライフスタイルになる。人間だけが自分で自分のイメージを形作らなければいけない。ミツバチは五角形か六角形かなんで悩まない。人間像をつくること。人間の本質がどこにあるのかを示す必要がある。
頭、心、感覚 思考、意欲、感覚 全体生 
一人でやったらヒトラー、イデオロギーになる
未来では全てのことを人類は共同でやるべき
社会を作ることはできない、社会が育つような、成立するような、ある種の前提を整えることしかできない
今あるのは経済の文化
お金が生まれたことでプロレタリアートという階級が生まれた
学校、新聞、ラジオ、テレビなど、人間の能力の大きくなる場所、生産の領域である場所が、国に左右されている、資本主義、お金に左右されている。
途中まで読んでお腹が空いたのでお茶漬けを食べる。今日の賄いの残りでもらったマグロとサーモンの漬けと母の漬物とお茶漬けの素で。
メモを取りながら本を読むのが疲れたので、「サウスパークの無修正映画版」を観ながら就寝。

13(日)
起床、朝食。
姉が買い物に出掛けている間に、姉を驚かそうと姪を誘って、できなかった鉄棒の前周りを教えたらすぐできるようになった。
サツマイモを収穫してから追熟の二週間経ったので、ご近所に配る。
母の誕生日パーティーのため、長姉家族がくる。
ふと山パラを借りているM本さんが15日頃に柚子の収穫を手伝ってほしいと言われていたので、今日ならと電話をすると、寒くて足が痛いからやってくれと頼まれたので、姪っ子たちを連れて柚子を収穫しに山パラへ。20分ほどやって、姉たちが昼食を買ってきてくれたので帰宅。
記念撮影をしているとM本さんが息子さんと訪ねてきたので、収穫した柚子を全て渡す。
急なことでバタバタしていたのでもう少しうちや近所の分とか取っておけばよかったと思う。
まだ高いところには残っているのでそれで良しとしようと思う。
皆で昼食。
昼食後、姪たちと公園へ。
凧揚げをやろうと思ったが、公園は風が吹き荒れないようになっているのか風が弱くてできなかった。
姪達がかけっこの競争をしようと言ってきたので久々に全力で走ってみたら、イメージと身体のずれがすごかった。
何度も繰り返していたら、目が回るくらい疲れた。
そのあと鉄棒で天国という技が怖くて出来ないと言っていたので、やり方を聞いてやってみる。
簡単にできたが、何回かやって、持ち手を逆にしてやったら頭から落ちて首を思いっきり捻る。
おらなくてよかった。
めちゃくちゃ痛かったが心配を掛けるのが嫌だったので無理して平静を装う。
帰宅して姉家族が帰り、布団に横になる。本を読もうにも動画を見ようにも不自由すぎてそのまま眠る。
携帯が鳴っても体勢を変えられないくらい。
このまま後遺症を抱えるということはないと思うが、病気や怪我で身体が動かなくなったらと思うと未来真っ暗だ。枕は頭に着いた砂が落ちてじゃりじゃり。
なんとか体を起こして、動き出すが何もできないのでのんびり過ごす。
夕食。
首を痛めたので、あまり温めないほうが良いと思ったが、身体は冷え切っているし、鉄棒から落ちて、頭も砂だらけなので、風呂に入りゆっくり浸かる。
姉に湿布を貼ってもらい、布団に横になりながら、彼女と電話。
結婚のことなどをいろいろ話す。来年の3月だと早すぎるとのことで5月くらいが良さそう。
自分も彼女の立場になり、嫁いで苗字が変わるとなると心の準備や色々なことを考えるとそうだよなあと納得いく。心の準備が必要だ。
本を読むことも体勢的にできず、アニメを見ながら早めに就寝。

14(月)
起床。
首が痛くて、アラームを止めるにも時間が掛かる。
朝食を済ませて現場仕事へ。
体が起きてくるとだんだん首も動くようになってきた。
一つ目の現場をある程度で終えて、二つ目の現場へ。
お偉いさんがクリーニング工場に見学に来るから、それまでにダクトからの油漏れをどうにかしてほしいとのことで、間に合わせの処置をするだけで根本の解決になっていない作業をするのは、苦痛だった。
昼食に「かつさと」という店へ。
いつも店に入ると大体ランチメニューを選ぶんだけど、どちらもチキンカツで、昨日観たバタリー飼育のニワトリのニュースが気になり決められない。定番もトンカツで、どちらが環境に負担が少ないのか考えて迷う。
結局カツ丼にしたものの、飼料的には鶏→豚→牛の順に環境負荷が強いんだよなあと思うともう考えるのが嫌になる。結局鶏卵使ってるし。アニマルウェルなんとか的にはどっちもどっちか。
帰宅して少し昼寝。
夜の打ち合わせに向けて、ミヒャエルエンデの「芸術と政治をめぐる対話」を読了。
夕食は母の誕生日パーティー。姉と姪が作ったいちごのショートケーキとオムライス。
久々のイチゴに興奮している姪がすぐにショートケーキの上のイチゴを食べ切ってしまい、姉が自分のケーキのイチゴをあげ、それも食べ切った後に、俺のイチゴを姪にあげる。
姪は、このまま環境悪化が進めば、いつか今のようにイチゴが食べられなくなる世代だと思うと、申し訳なく切なくなり、これまで散々食べてきた自分の分はいくらでもあげたいと思う。
そんなことより、イチゴを食べられる未来を残そうと思う。
寒いので車で駅まで姉が送ってくれるというが、イチゴを食べられる未来を残すために自転車で駅へ向かう。
電車で、来年の七間町ハプニングでのパフォーマンス打ち合わせの為に、静岡へ。
社会環境学部の学生と、静岡でジビエは美味しいから食べよう!とちゃんとお金にしながら活動しているスタジオジビエのS野さん、その他スタッフさん等と打ち合わせ。
一昨年、人に紹介してもらって一度スタジオジビエを訪れて以来、久しぶりにS野さんと会って話ができてよかった。
3時間ほどざっくばらんに話をして、電車で帰宅。電車で「人新世の資本論」がまだ自分の血肉にはなっていないのでもう一度読み直す。
まずは、俺ができることとしては、水は水道水を飲めってところからかな。例え水道水が多少身体に害があるとしても、日本人で日本の水道水なら、責任としてそのぐらいの毒は身体にいれろ!ということ。水の希少性を下げようということ。海外から(国内も)水運んだりするの本当に無駄なエネルギー。
静岡人ならペットボトルのお茶も禁止。茶を入れて飲め。でもお茶を入れる時間がないくらい現代人が忙しくなっているのも事実。異常なんだと気付きたい。もうコーヒーも飲むのやめようかな。搾取のたわもの。せめてフェアトレードを時々の贅沢として。
福島の人にはそれは言えない。みんなが押し付けた原発からの汚染水だと思うから。ってそれもただのイメージで実情としての福島の水道水は全然かわらないのかも。風評被害ってこういうことから始まるのか?
掛川駅到着。
夜遅くまで働くことで、コンビニの誘惑。でもコンビニの誘惑に勝つことが、姪世代にイチゴを残す未来になる。帝国式生活様式からの脱却の第一歩。
我慢してまっすぐ家に帰る。
風呂に入って、就寝。

15(火)
起床。
今日も梅ちゃんは控えめ。やっぱり弱っているのを隠しているかもしれない。
軽く朝食をとって、山パラへ。
首も少し動くようになって体も動くようになったので、残りの柚子を全て収穫する。
途中、山パラの前を通ったご近所の奥さんにサツマイモを渡す。ここの子供にサツマイモを掘りにおいでと声を掛けたものの、タイミングが合わず、結局出来なかったので、渡せてほっとする。
キクイモを料理用に少し残して、来年の種とパウダーにする用にほとんど収穫。
帰宅してキクイモをたわしで洗って泥を落とす。2時間くらいの作業になりそうだったのでラジオを流しだす。
あまりラジオ文化が無かったので、なんとなくタイトルは聞いたことがあるナインティーナインのオールナイトニッポンを流す。
作業中のラジオ、とても良い。
Sおじさんが農作業中にラジオをぶら下げている訳がわかった。
ベランダにブルーシートを広げて再びスライス。今度はオードリーのオールナイトニッポンを流しながら。
「自意識の強いやつは声がでかい」と言っていて、まさに俺じゃんと思う。
自意識は邪魔とも思うが、高いからこそこれまで舞台に立ててこれたとも思う。
前回と同量程度で1.8×3.6mのブルーシート一面にキクイモ。
今日は風が冷たくて、身体が芯から冷え切る。
布団に入って温まろうと思うが末端は全く温まらず諦めて起きて、本を読み出す。
夕方、親戚の魚金から時計を忘れていると連絡が来たので寒いから外出は気乗りしなかったが、明日から演劇の現場に戻るし、終わったら次の日から狩猟を短期集中で始める予定だったので取りに行く。無駄なガソリンの消費は落ち込むので、ついでに、モグラ対策のフーセンガムや養蜂のための資材夕方、従兄弟がとても気に入ってくれたハチミツを持って時計を取りに行く。
久々にチェックしたハチミツは、2度目に採った方だけ結晶化しつつあった。
帰宅して夕食。
再び本を読む。
21時から俺のドキュメンタリー「こーじリターン」の打ち合わせ。
さすが現代美術作家のHくん、劇作家のYちゃん、参加してもらって本当に良かったと改めて思う。
自分だけでやるより絶対面白くなるし、「共有、共同」「共に」というのがここ二、三日で熱いから、この二人のアーティストと共に作品を作れることは喜び。
どうにか俺のドキュメンタリーが、社会に影響を与えて世界平和に寄与できて、地球の皆が食べ物に困らず生きていける社会にしたい。
これまで付けていた日記をYちゃんに見てもらうためにLINEのノートにアップ。一記事10000字までなのでちょっと苦労するが、3〜12月分で200000字あって、人に見せるように書いていないからアップするものの暴力的だなあと思う。
とりあえず今日はここまでにしてアニメを観ながら寝ようとするが、アニメを観ることでどうでも良いから忘れて踊ろうぜと言っていて、ふと昔読んだ「引き寄せの法則」のことを思い出す。
俺が地球やばいやばい思ってるとそれを引き寄せちゃうんじゃないか、パッパラパーに何も考えず、お気楽に暮らせたらどんだけ楽で楽しいだろうと思う。
が、今の状況からそんなの信じられないし、世界は平和じゃないから活動してアクションを起こしていかないとダメだと思う。
でもパッパラパーにのんきに生きられたらどんだけいいだろうと思う。のんきに皆が生きられるようにがんばろう。

16(水)
起床、梅ちゃんに挨拶、朝食。
冷たいヨーグルトが嫌だったので、夜明け前にトイレに起きた時に冷蔵庫からテーブルに出しておいたヨーグルトを姪に発見されていて、「なんでヨーグルト出してるのよ!」と言われる。
梅ちゃんと触れ合う。
来年のミツバチ給餌用に食品用タッパーの縁をグラインダーで切って、巣箱に収まるようにする。
梅のおむすびを作って、電車で静岡の劇場へ。
主役のYさんが子供の体調不良で病院に付き添いで、遅れるそうなので、代役として照明チェックの為にテクニカルリハーサルに参加する。俳優でこの座組みの Tちゃんも体調不良でコロナの疑いは低いだろうけど念のためPCR検査を受ける方針で結果待ちの状態。
もう最後まで代役の機会なしに無事終えるだろうと思っていたところに、代役という可能性もなきにしもあらずという状態。
いざ代わりに立ってみると、全然把握できていないことがわかる。
リハーサル終了後、夕食を 共演者のTさんと。
俺は主張して、伝えたいことを伝える為に、舞台に立ってナンボだと思っていたが、感銘を受けたエンデの本にと、啓蒙する芸術家って何様?とか、 Tさんもそういうのは苦手だと言っていたので、その話を詳しく聞く。
Tさんは、地球温暖化とかその解決策としてコミュニズムとかそういうことではなく、もっと人間の真理、根っこの部分、理解はできないけど心に響いて涙するようなことを演劇でやりたいとのこと。
だから俺の例で言えば、多摩川河川敷で自生のミニトマトを見つけたときのワクワクこそ人間の根っこの部分で、そこから派生した問題解決の為の具体的なコミューン作りとかは講演会で主張すればいいことなんじゃない?と言われてなるほどなあと思う。
そして俺は確かに講演会をしたいが、それをしても集客力も専門知識も乏しいのでそれができず、パフォーマーであるということを伝え、正直、自分の意見主張を発することが出来ないなら俳優にも演劇にとモチベーションを持てないかもしれない。
Tさんが俳優を続けているのは、自分のことが嫌いで、話したいこともずらずら出てこないなかで、セリフとして決まってさえいれば、すらすらしゃべれるし、この人はどんな人なんだろう、何を感じているんだろうということは熱心に考えると言っていて、役者に向いてるなあと思う。
俺自身は自分大好きなので人の言葉より自分の言葉をしゃべりたい。だからパフォーマーなのかと納得する。
帰宅、夕食、風呂。
助成金事務局から、「マイナンバーカードの画像をzipファイルにしてパスワードを掛けてメールで送ってください」と連絡が来ていたのでその作業。
Macのターミナルに暗号みたいな文字列を打ち込んでやる方法を試すが何度やっても上手くいかない。
ネットで色んな解決法を見るが、全てうまくいかず、結局アプリを使って作る。
もう一つの書類もテンプレートがPDFで、僕はPDFを編集するソフトを持っていないから、自治体がやる事業なんだからwardもくれ!と思うが、大概こういう感じなので諦めて自分でいちからやる。
手間取って2〜3時間掛けてやっと終わったところで、メールが来ていたのを確認すると、SPACから明日から代役として控えていた僕が主役の与太郎をやって下さいとの連絡。
主役本人は至って元気だが、家族に体調不良者がでたとのことで、最も安全な策として演劇を止めない為にPCR検査を受けて結果が出るまでの二日間、ドレスリハーサルと本番二回を僕がやることに。
まじか、、と思ったがもう決定事項なので、覚悟を決めて台本や記録映像を見て、主役本人から電話とメールでアドバイスをもらって、とりあえず止めずに公演が出来るように段取りや動き、動線を確認して就寝。

17(木)
起床、朝食。
長い1日になりそうなので朝ごはんをしっかり食べて劇場へ。
着いて早速衣装のフィッティング。全然馴染まなくて着せられてる感がすごい。
衣装を着て、ともかく頭から最後まで全てのシーンを確認する稽古。
周りの皆がもう完璧で余裕が出来てきているので、スタッフ含め皆が助けてくれる。
頭に叩き込み、夜からドレスリハーサル。
ミスは合ったが皆が舞台上で助けてくれて、何とか事故なくやることができた。頼もしいし、何かあっても助けてくれると安心した。
そして今回同じ役をダブルキャストでやっているK島さんと同じ舞台に立てたことが良かった。袖からK島さんの芝居を見ていて素直に笑っていた。
やはり、同じ役をやっている間は大先輩だけどライバル感がどうしても出てしまって負けないぞとかあったが、ドレスリハーサルの頃にはもうその役は僕の役じゃなくて今やってる与太郎が俺の役という感覚になっていて衣装も馴染んできた。
終わった後に演出助手のT石さんが、事細かにアドバイス、アイディアをくれる。疑問に思うこと、納得いかないこともちゃんと話した上で、納得がいく。納得いかないことを流さず話して良かったし、それをちゃんと受け止めてくれるT石さんに感謝。
家に帰るか迷っていたが、時間を作るために近所のホテルを予約。
ドラッグストアでQPコーワゴールド、レッドブル、アスリート系のBCAA・クエン酸を買い、ホテルにチェックイン。
慣れない役で足がパンパンだったのでとにかく風呂に浸かりマッサージをして、台本の確認、自分が納得して自分の役として立てるように考え、今日の記録映像、以前の記録映像を確認。
もう一度風呂に浸かって就寝。

18(金)
起床、ホテルの朝食。
朝の公演なので強制的に身体を温めるため風呂に浸かりながら台本を読んで確認。
一夜漬けだろうと、今日見るお客さん(中学生たち)には関係ないし、初めての観劇体験の子も多いだろうから爪痕を残したい。
劇場入り。
警察から電話があり、財布が届いているとのこと。警察ですけどと聞いた時に、「やっべなんか捕まるようなことやったっけ?今日本番なのに」と本当に怖い気分になった。財布を落としたことにも気付かないくらい気がうわずっていたんだと気付く。
先に自分で気づいていたら、気が気じゃ無かったと思う。財布を届けてくれた人に本当に感謝。
僕がやりたいシーンを15分ほどで全てやって10:30から本番。
空っぽの状態で、他の俳優から影響を受けよう、頼ろうとやってみたらみんなが連れて行ってくれて無事終演。K島さんが終演後に舞台裏でお疲れ様でしたと挨拶すると肩をポンと叩いてくれて嬉しかった。やっと認めてもらえた気がした。
昼食後に交番に財布を取りに行く。拾ってくれた人は全てを棄権しますと書いてあった。こういう善意が少しずつ影響して世界平和になると思う。俺は誰か知らない親切な人のおかげで、今日落ち着いて公演が出来て、その芝居が誰がの心を震わせて(希望)、という風に。
休憩を挟んで14:30から二回目。満員の観客。1度目をなぞらないようにと考えてしまっている時点でやばいかも!と集中が切れそうになるが、途中から集中して最後までやることが出来た。
これまで何十回とこの作品で舞台に立ち、カーテンコールの拍手を受けていたが、今日が一番良い拍手を受けた気がした。自分の捉え方かもしれないけど、拍手の感じが、初めて2回目のカーテンコールに出ても良いくらいの感覚だった。
この拍手を聞いた時に、「.今日がおれの大千穐楽だ」と感じた。明日明後日と一般公演は続くが、きっと主役が帰ってきて、もう俺がこの作品で舞台に立つことはないだろうと感じた拍手だった。
皆が全てをサポートしてくれたので何とか出来た。本当に貴重な機会をもらって、SPACの作品で主役として立つこともできて良かった。次のストレートプレイ、ハムレットの良い前哨戦という感じ。
普通に歩けないくらい足がパンパン。達成感。
電車で帰宅。
風呂に入って夕食。やっぱ家のご飯が一番ほっとする。
制作さんから電話が掛かってきて、年末の郵便局の遅延で、 PCR検査の結果が遅れるので明日の一般公演もお願いしますとのこと。
せっかくなので姪に見せてあげたいと思うが、親子室がなく未就学児はダメなようで残念。彼女もこの作品をすごく観たがっていたので連絡するが用事があり来れないとのことでとても残念がっていた。
とりあえず、今日で終わりのつもりで思いっきり動いたので、ドラッグストアに行き、アミノ酸などを買いにいく。
今日までは、「急だったのによく頑張って乗り切った」という感じだったが、明日はそこで終わってはいけないので、台本を読み直し、記録映像を見て、明日に備える。
この期間にやろうと思っていた仕事が溜まりだす。とりあえず、明後日から狩猟を始めたいからその準備をしないと。
もう一度湯船に浸かり就寝。

19(土)
起床。朝食。梅ちゃんの小屋掃除、触れ合い。
太腿が芝居中の蛙跳びで痛すぎる。
姪とラジオ体操をしてから劇場へ。
電車内で、翻訳家で「妖怪の国の与太郎」に参加している平野さんが書いてくれたジャンへの支援声明文を読む。素晴らしく愛に溢れた文章で感動して涙が出る。
今回の演出家であるジャン、リモート稽古で世間話をする様な時間はなかったが、いつかゆっくりリモートでなく酒でも飲みたい明日。
劇場側のお堀でカラスが水を飲んでいた。人は浄水した綺麗な水を飲んで、人が汚した水を、汚していないカラスが飲む。なんか押し付けてる感じがして嫌だ。まあ、綺麗な水を飲ませてもらうけど。
劇場入り。本番に向けて1時間リハーサル。
本番。初体験のSPACでの一般公演。
微妙に集中できなかったり、集中できたり。リハーサルの時間が少なかった分、飽きるということは無かったが、少しずつその場で起きていることを無視しだして自分でやっちゃってる感を感じだした。
終演後に楽器磨き。金色に再び輝き出して綺麗。
電車で帰宅。
夕食、風呂。
狩猟用の服の人間臭や生活臭を消すために、無香料の洗剤で洗って外に干しておく。
色々溜まった作業をやろうと思っていたが、明日の公演も代役として立つかもしれないと思うと手がつかず、ぼんやり過ごす。
PCR検査陰性の結果報告を受けて、明日自分がアンダーとして立つことは限りなくゼロに近くなり、作業をしようと思ったが、ギャラの領収書を一つ書くだけで、後は自分に「お疲れ」と労いビールを飲んで就寝。

20(日)
夜明け前に起床。
「こーじリターン」のテキスト、構成案をチェックして赤ペン。参考として載っていたら菊池成孔のラジオ「神々の季節」を聞いてみたらめちゃくちゃ良かった。まさにエンデが言っていた「ポジティブに具体的にライフスタイルを提案すること」だった。すごい。
山パラのチェック。寒さでじゃがいも、里芋の葉が黄色くなり出していた。落ち着いたら収穫しよう。
軽トラがタバコ臭かったので、狩猟の為に匂いを消す為、掃除して水拭き。
狩猟用のバッグ、手袋、靴下等の洗濯。
朝食を済ませて、梅のおにぎりを作って、静岡へ。今普通に食べている米が自分が収穫したハッピーヒルだと思うと感慨深くなる。
電車で静岡へ。
来年の春にやるパフォーマンスのために現地を下見に行きつつ、どんなルートでツアーするか、何ができるか考える。
プロデューサーの方が経営するカフェに顔を出すと、昨日観劇してくれていたことを聞く。
劇場へ。
陰性結果が出て今日から復帰のY治さん、 Tちゃんがいて全員揃って嬉しくなる。
すっかり気が抜けてリラックス。
演出助手のT石さんに「ちょっと」と声をかけられて「もう終わったから、昨日は褒めると調子崩す人がいるから褒めなかったけど良かったよ」と客席で二人でいる時に褒めてくれてとても嬉しかった。
ほんと急遽主役をやることになってから、ずっとアドバイスをくれて助けてもらったから、T石さんが喜んでくれたなら良かった。
千穐楽。オリジナルキャスト。
昨日まで別の役をやったことで見えてくることがまた変わっていておもしろかった。
3度目のカーテンコールで、普段はセンターに立たないT彦さんが誘導されてセンターで挨拶していてグッと来て泣きそうになった。
全員で集合写真を撮って、最後の片付け。
家が遠いということで、劇場に戻っての楽器片付けをせず直帰していいとのことで、T彦さんと歩いて駅まで。
しばらくT彦さんと会うこともないと思いさみしくなる。
電車で帰宅。
一年以上つけていた日記を公開してもOKにするため、チェックしつつ名前をイニシャルにしたり変えていたら、乗り過ごす。
八月からやっていた演劇の千秋楽だし、と言い訳をしてコンビニでお菓子を買って帰宅。
夕食、M1を母が見ていたので食休みに少し見て風呂。
お酒を飲みながらアニメを見ながら就寝。

21(月)
起床。
起きた瞬間、「まだ寝ていいんだ」と思って公演が終わったことを実感する。
罠を仕掛けに行く準備をして、10:00頃家を出て山へ。
蜂場周りの獣道を見ると鹿のまだ柔らかい糞があった。
蜂場に2箇所罠を仕掛ける。でもここは猪が良く獲れるが、今年は豚コレラに掛かっているやつが掛かると嫌だなあと思ってあまりここに仕掛ける気にならない。
もう少し山の奥へ行き、去年鹿が取れた道に仕掛けようと思っていったが、去年は細くて罠を仕掛けやすかった獣道が、山の裾が崩れて広めになっていた。が、鹿は一度獲れたところで獲れやすいと何かで見たので、道が広くてポイントが絞りづらかったが、一応仕掛ける。
杉林の毎年仕掛けているところも猪が通っている跡があったので仕掛ける。ただ雨がずっと降っていないから、植物にべっとりついている猪のドロがいつのものかはわからない。まあ、同じ道を鹿も使っているだろうし、豚コレラの状況も自分で見たわけじゃないから猪が掛かっても健康なやつかもしれない。
鹿がいつも獲れる山へ行き、針葉樹の下でじめじめぬかるんでいるところ新しい鹿の足跡がたくさんついている獣道があったので、2つ仕掛ける。毎年鹿が獲れているポイントにも罠を二つ仕掛ける。
日暮れまでで8つ罠を仕掛けて、帰宅。
帰宅して夕食。冬至でカボチャとニンジン
母に「ちょっと相談したい」と言われて話を聞くと、生前父と話をして家の前に僕が結婚したら二世帯住宅を建てようとしていたらしく、今は平屋を建てようか迷っていると言われたが、自分がまだ掛川のどこでどういう生活を送りたいか、彼女は掛川に住んだこともないし、まだ決められないと答える。
入浴。冬至で柚子湯。
就寝。

22(火)
起床。
罠の見回り。
一番期待していなかったところで、鹿が掛かっていた。昨日の今日で掛かると思っていなかったので、驚く。
一本角のオス。
まだ心の準備ができていなかったのでタバコを何本か吸って、殺す覚悟をする。
とりあえず、解体に興味があるって聞いた気がする俳優のY治さんに連絡を入れる。
結構自由に動いていて保定するために近づくのが危なかったので、竹を取りに行き、棍棒用の竹も取る。
逃げようとぴょんぴょん跳ねたり、じっと止まってこちらを見つめていたり、「?」って思っているのを感じる。
すごく近づいても逃げず、「何?」という感じで見つめてくるだけ。ワイヤーの輪っかを頭の上に持っていって角に掛けても、「ちょっと何?」という程度の反応。簡単に角にワイヤーを掛けて保定する事ができた。
なるべく苦しめないように棍棒で後頭部を殴って気絶させてから止め刺しをするか、そのままヤリでするか迷っているうちに、角からスルッとワイヤーが抜けてしまう。
もう一度トライして、後頭部を殴りやすいように保定。
意を決して後頭部を殴る。狙い通りのところに当たり、クラっとする。今までは全力で動物を殴る勇気が出ず、そのままヤリで刺していたが、やはり苦しめない為にというのと3年目だしいい加減勇気を出そうと思ってやったものの、倒れるまでいかなかったので、間髪いれずに3回打つ。
目が上を向いてぐったりしたので、近づいて、角を掴んで、首の太い血管を切ろうとナイフを刺すが骨に当たって刺さらない、焦ったが首を切る。血が溢れ出したので離れると意識を戻してその場でぴょんぴょん暴れる。
角と前足が保定されていて、二本足で立つような形で暴れる。苦しそうだ。
体勢がキツそうだったので、角を縛っていたロープを解いて、せめて横にして最後を。
ほっとする。
4回も棍棒で殴ってしまったが、きっと殺人事件で何度も刺したり何度も殴ったりとかって、絶対に殺さないといけないし、その一歩を踏み出すのってめちゃくちゃ勇気がいる。で一度踏み出したら、止まることなくかたをつけたいから、不安で何度もやってしまうんじゃないかと思う。
鹿を軽トラに乗せて、川に持っていき、内臓を抜いて、そのまま川につけて冷やす。
一度家に戻って、解体用の道具を持って再び山へ。途中コンビニで昼食を買って、Y治さんと子供と解体場のそばで合流して、一緒に川へ。
鹿を引き上げて、解体場へ。
首を吊って、皮剥ぎ。足を外して、足の枝肉をY治さんに部位ごとにバラしてもらう。僕は何となく筋肉のつき方とか、骨の感じで感覚でやっちゃってるから、特に教えることもできず、「適当にお願いします」と言ったのに、とても上手にやってくれた。
自分は、来年の七間町ハプニングで振る舞う用の首肉など細かい肉を集めて、ヒレと背ロース、アバラを外して、顔のタンや目や皮を取る。
夕方近くに解体場の持ち主の猟師A一さんがしまってあった米を取りに現れる。
「お前の罠に掛かるなんて間抜けなやつだな」と言ってきて、こういう感じが嬉しい。
巻狩りで今年2頭目の猪は80kg程度で豚コレラっぽくなくて健全ないい奴だったと聞いて、猪に対してやる気が出た。
解体場を片付けてY治さんとさよならして、川のそばに不要な部分を埋めに行く。
Y治さんが来てくれたお陰で、だいぶ楽になった。
帰宅して夕食。
夕食後、精肉してラップして冷凍。
大阪のY介くんの犬用に、罠に掛かってブヨブヨに内出血した部分や、骨付きあばら肉、大腿骨などを外に置いておいたら、向かいの猫が来ていた。
まさかお向かいさんも自分ちの猫が鹿肉を漁ってたなんて思いもしないだろう。
洗濯をして、彼女と電話、入浴、就寝。

23(水)
起床、梅ちゃんの放鳥、朝食。
クロネコで犬用の肉を大阪に送って、山へ罠の見回り。今日は掛かっておらずほっとする。
昨日鹿が獲れたところに罠を仕掛け直し、近くにもう一つ設置。
蜂場の近くの罠2つを近づいて確認すると二つとも空弾きしていたので仕掛け直す。
昨日猟師さんに健全な猪も獲れたと聞いたので、猪も獲りたいと思い、例年猪が掛かるエリアに罠を一つプラス。
帰宅して昼食。
昼食後、1時間昼寝。
昨日鹿が掛かって壊れた罠の修理。
山パラへ行き、夕食用にラディッシュ、ルッコラを収穫、霜で枯れたじゃがいもも収穫。
じゃがいもは植えた時期が遅かったのと雨が降らなかったからか、あまり成りが良くなく、種芋から2倍程度になったくらいで残念。
干していた鞍掛豆を踏んで鞘から出して殻と分ける。どこかのお婆さんが育ててた珍しい豆と言って食べる用に貰ってから3年ほど自家採種して育てていたが、初めて増えた。
干していたキクイモをパウダーにする。
姉と母が肉を食べたいと言っていたので、鹿のローストとサラダを作る。姪も含めて皆が喜んで食べてくれて良かった。
家事を姉や母がやっていてくれるお陰で、今色んなことが回っているから、演劇が終わってひと段落なので、お礼に食事をもう少し作って恩返ししたい。
ホームセンターへ行き、罠の材料を買って、そのままKちゃんと久々にお茶。
地球環境の話を1時間半して暗くなってしまった。Kちゃん曰く2047年に一気に100年分くらい科学が進歩して地球環境が改善されるらしい。それが本当なら、本当に嬉しいけど、信じられないので俺は俺で芸術の方から頑張ろうと思う。
帰宅して、罠の部品づくり。
風呂に入って就寝。

24(木)
起床。
8時を過ぎてしまっていて、慌てて罠の見回りへ。
一つ一つの罠をチェックする。
いつ空弾きしたかわからないが3つしていた。何かしらは通ったものの掛からず作動したもの。
悔しい。やはり自作の罠の精度、仕掛け方に問題があるんだと思う。
罠を仕掛け直して、新たに一つ罠を仕掛けて帰宅。
山パラのじゃがいも、里芋、海老芋の半分を収穫。
じゃがいもは種芋から1.5〜2倍になった程度。
春じゃがはもっと沢山なったが、植えた場所の土の状態の違いか、植えた時期の違いか。
里芋はキクイモの影になっていたこともありあまり成長が良くなかった。
里芋、海老芋を保存と来年の種芋用に穴を掘って埋める。
帰宅して、じゃがいもを、来年の種芋と食べる用に分け、大きさて分けて段ボールにしまう。
鹿が掛かって壊れた罠を直す。
14時から隣町の建設業の方のところへお邪魔して、その方の父が使っていた巣枠式の養蜂箱を譲ってもらう。
サイズ的にニホンミツバチには合わなそうだったが参考に頂く。
帰宅して雨が降っていたので、畑仕事は辞めて読書。
夕食。収穫した里芋でチーズ焼きを作る。
やはり料理までしないとその作物がどうなのかよくわからないと思った。特に里芋はどのくらいの大きさまで食べれるのかとか、料理に使いやすいのはどんな感じのやつなのかとかわかるなあと思った。
色々溜まっている仕事をやらないとと思いつつもムーミンを見ながら酒を飲んで寝てしまう。
ニンニというキャラクターの見た目が彼女に似ていると思った。
がそれを伝えて、彼女が喜ぶか怒るかわからないので連絡はしない。

25(金)
昨日の反省を生かして早起き。
梅ちゃんの小屋掃除。
餌が切れていて本当に申し訳ない。
ごめんねと伝えたところでつぶらな瞳で見つめてくるだけで、罠に掛かった鹿を思い出す。
罠の見回り。雨が降った後なので罠が馴染んで掛かっているかもと期待したが1箇所空弾きしているだけだった。
昨日もらった養蜂道具を山の方の物置に置く。
ついでに山崎山と城跡の畑を見回る。冬になり、木の葉は全て落ちて、寂しい感じになっていた。
帰宅して、平井悠太「ビオクラシー」を読む。
期待していたよりおもしろくなかった。が、この本を残してくれたお陰で311のことをまた意識に取り戻せた。
読み終わって19時。
テレビでクイズを見ている母。昨日、夕食後に見たいテレビがないものの居間でダラダラしつつチャンネルをずっと回していたが、本当につまらない。
彼女がくれたバスソルトを姪が入れて、柚子と生姜の香り。
ふと猟期で匂いをつけないように無香料の石鹸を使っているのに、匂いつけちゃうなあと気になる。
来年結婚して生活を共にしだした時に、おれは環境のことを考えるとアンチ入浴剤派なんだけど、そういう細々した衝突がありそうだなあと思う。
まあ、気持ちよく温まったのでまずは感謝です。ありがとう。
ドキュメンタリーの助成金の提出資料の確認。実績報告書を出す頃は本番が二つありバタバタなので前もって準備できるものはしておく。
本当は記録していた写真や動画の整理もしようと思っていたが、やる気が出ずやめる。
Yちゃんからじゃがいも倶楽部(俺のファンクラブと聞いているライングループ)用にクリスマスの写真をくれと言われて自撮りするが、明かりの具合か、死相が出てる感。
ルドルフシュタイナーの本を読むが難しくて、サラッと何冊かチラ見する。
教育の本はおもしろかった。乳歯が永久歯に変わるまで子供は自分と外を区別していない、そして子供は全身が感覚機関だから近くで全てを印象としてキャッチされることを自覚しないといけないと思って、姪っ子や子供たちのそばにいようと思う。
ムーミンを見ながら就寝。

26(土)
起床、朝食。
罠の見回り。
空弾きしているところがない。
今日で5日目。1日で鹿が獲れたことで気が抜けているかもしれない。
明日から四日間のドキュメンタリー撮影の間になんとか一頭獲りたい。
山の湧き水を仕掛けた罠に一つ一つ掛けていき馴染ませる。
一つ自分で罠を踏んで作動させてしまう。
本気を出そうと残っている二つの罠をどこにかけるか、見回りが少し大変になるが山の奥の方に一つ掛ける。
これまでは一年目に見つけて良い感じの獣道にとりあえず仕掛けるという感じでやっている。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって感じで全部で13個仕掛けた。
今年はまとまった雨が降らず、落ち葉も沢山たまっていて獣の足跡も古いのか新しいのか俺の技量ではわからない。
猪のフンがあまりないのは豚コレラの影響か。
帰宅して、大豆の収穫。
沢山植えたものの収穫は、来年の種がなんとか採れたという程度。
黒豆に関しては8株くらい育って、たった2粒。
昼食。
昼食後、ホームセンターでたまたま知り合ったK林さんと掛川の道の駅で、ホームセンターで出会って以来会う。
メープルシロップを採取する道具をもらい、お返しに鹿肉をあげる。
帰宅して部屋に行くと、梅ちゃんの小屋の扉が空いていて、朝開けたまま閉め忘れていたことに気付く。
図書館の本がかじられたかと思ったが無事で安心。齧られたのはタバコの箱のみだった。梅ちゃんを探すと小屋の中でおとなしくしていた。
山パラへ行き、里芋の収穫。とにかく沢山採れた。近所の人に配ろうかとも思ったが、わざわざ袋に入れて持っていくのがだるいので、とりあえず収穫し、来年の種芋と保存用にいくらかを畑に埋めて帰宅。
夕食。
夕食後、居間で少し眠る。
SPAC音楽監督のT川さんがふじのくにエールアートプロジェクトで作った「セロ引きのゴーシュ」をオンラインで鑑賞。
テーブルシアターと銘打って家でオンラインで見れるようにしたもの。劇場に普段来れない養護施設の子達にも向けてと聞いていたので取り組みは素晴らしいと思った。
「妖怪の国の与太郎」共演者のM島さん、さすがって感じで迫力があった。自分で声を出して演じるとこんな感じなんだなあと思う。他の共演者の方も全然違うことをしていたのでおもしろかった。H田さんのねずみが笑えた。
ドキュメンタリー用に記録しておいた映像を明日渡すために整理。
自分の顔が思ったよりしわくちゃになってきていることに気付く。
整理に6時間掛かって2:00にムーミンを見ながら就寝。

27(日)
起床、朝食。
罠の見回り。空弾きが一つもない。
罠が一つ、反応しないまま、放り出されていた。猪だと思うが、「なめんな」って感じだと思う。
思えば、2年前の初めての猟期に仕掛けた一番最初の罠もこうされた。
確かに野生動物を舐めてるかもと思う。
特に今年は鹿狙いで、地面から顔までの距離が猪よりあるし、鼻も猪ほどではないだろうと、そんなに入念に仕掛けていない。
少し気が引き締まった。
帰宅して、隣町の森町の古民家に越してきたH人君が主催しているお手製薪窯でのピザパーティーに向かう。
森町は自然豊かなのは知っているが、あまり来たことが無かった。
川の水が綺麗。
10人以上集まっていた。
こういうエコっぽい集いはなんか胡散臭さを感じで倦厭していたが、H人くんは良い顔してたので、良い感じかもと思って来てみた。あと「ビオクラシー」を読んで、「怒りより寛容を」と思ったのと、家の条件だけ聞くと俺の理想の暮らしだと思うから見たかったというのもある。
ピザがとても美味しくて、みんな楽しそうで、良かった。
H人君ともっとゆっくり話がしたかったが、時間もなく、ピザ焼きで忙しそうだったのでまた今度落ち着いてと挨拶して帰る。
ピザに合いそうな具材を一品持っていくということで、猪のベーコンと蜂蜜を待って行ったが皆喜んでくれて良かった。
帰宅して、洗濯とキクイモをパウダーにする。1.5kgのパウダー。
今日撮影したものをHDDに移して、鹿の背ロースを姉と母の夕飯用に焼いて、ドキュメンタリー打ち合わせのため、喫茶店ジュアンへ。
久々の再会。話をして、少しずつイメージができてきてる感じがして良かった。
明日は、ともかく撮影をしてみる。
帰宅して夕食。
母は昨日収穫した生姜を冷凍保存用にすりおろしているが、大量で大変そう。手伝おうと思うが暇だからいいとのこと。
彼女もすりおろし作業が大嫌いだったが、結構力仕事だよなーと思う。
ニュースで、大坂なおみの漫画のことをやっていて、「あなたの夢はなんですか?最後まであきらめないで」みたいなメッセージがあって、世界平和を願っていたけど、「俺の夢は世界平和!」って思うとポジティブでワクワクするなと思った。こう捉えよう。
「俺の夢は世界平和!」
明日のドキュメンタリー映画撮影に向けて、Yちゃんが構成してくれた台本を読む。
ムーミンを見ながら就寝。

28(月)
起床、罠の見回り。
どこも反応なしと思っていたが、一昨日仕掛けたやつを最後に見たら猪がかかっていた。
見た感じ60kgのメス、ただ掛かっている場所が遠目に見て鼻っぽい。
初めてのシチュエーションで、あまり暴れさせないように、一度離れて冷静になる。
とりあえず、ドキュメンタリー撮影に来てくれている二人に連絡して、ファミマで待ち合わせ。
待っている間に、ネットで猪の棒で殴っての気絶のさせ方、ナイフでの止め刺しの位置をもう一度しっかり確認してイメトレ。
二人が来たので、鼻に掛かっていて危ないこと、など注意事項を伝えて、山へ。
一度メガネと双眼鏡で遠目にしっかり確認。
やはり鼻に掛かっていて、四つ足が自由なのでかなり自由で危ないなあと思う。
ナイフ、足を括る用のワイヤーと長い竹、こん棒代わりの竹、槍を準備して近づく。
怖い。
足を括ろうと思ったが動きが自由すぎてとても無理そうなのと、暴れて鼻がちぎれたら怖いので、殴って気絶させる方針にする。
めちゃくちゃ突進してくるので怖いが、メスで鋭い牙はないし、撮影の二人がいるので何か怪我して動けなくなっても助けは呼んでもらえると思い意を決する。
一発目はしっかり当たらない。
動きを誘導して、なるべく他の木にワイヤーを絡めて動きが小さくなる方向から攻めて、2発目でしっかりヒット。明らかに気絶した感じだったが、念のためもう二発入れると完全に横たわったので、近づいて鎖骨の間からナイフを刺して、血が吹き出したので刺した場所はオッケーだと思って離れる。
ほっとする。そして今回の撮影の目的でもあった狩猟の場面もしっかり撮れてほっとする。
息絶えるまでに、使っていた道具を片付けて、運び出し。
70kgくらいのメス。
川に運び出して、内臓を抜いて川に浸けて冷やす。
一度クルーと別れ昼食をとってもらい、自分は解体の準備のため家に帰り、道具を用意して冷凍庫の整理。
今回のイノシシで冷凍庫がいっぱいになるのでこれで猟を終わりにしようと思う。
解体場に12時に待ち合わせ、近所のSさんに猪と鹿の肉を届けにいくが不在で電話をすると「勝手に入って冷凍庫に入れておいて、そこら辺にある果物とか持っていってね」とのこと。
冷凍庫にしまって、川にイノシシを取りに行く。
解体場に運んで、洗って、解体。
猪の脂肪を残す用に猪の皮を剥ぐのは時間が掛かるので大変。
とりあえず、骨を外すところまでやって、日暮れ。クルーの二人は少し早めに帰っていたが、猟師のA一さんが様子を見に来て、「まだやってんのか?めんこお(メス)か?いいのが獲れたなあ、俺らも明日やるからこれから餌撒きに行くだい。」と言って去っていく。
もうこれ以上獲れても困るので、ライトを持って全ての罠を棒で作動させて掛からないようにしておく。
帰宅して風呂。
キッチンで精肉して冷凍。
クルーと呑みたかったが、呑みにいくタイミングが無さそうだったので急いで精肉して電話をしたが、オンラインで別の会議中とのことで諦める。
彼女からLINEで、結婚のための挨拶の注意事項。お互い親には何度も会っているし、そこまで気にしないでいいよと伝えるが、俺がフランクに考え過ぎるから、挨拶の時はしっかりしたほうがいいとのことだったみたい。
ちょっと猪とドキュメンタリーのことで疲れ切っていたし、バタバタだったのでそっけない感じにしてしまい、気分を害してしまったよう。申し訳ない。
色々荒れていたので片付けをして、肩肉をベーコンにする為塩漬けにする。彼女との生活を想像して多めにベーコンを仕込んだりしてて、バタバタしてたんだけどなあ、なんだか虚しいなあと思ったりしたが、彼女の言っていることは彼女にとっては大事なことなので従おうと思う。
ベーコンをいざ作ろうと思ったときに、山パラにローズマリー、タイムが生えていて、お隣さんの庭木にローリエがあって、パッと仕込めることが喜び。
ちょっとテレビをつけて休憩。エンリケという人が出ていて、めちゃくちゃ稼いでいて、1000万のドレスとか、YouTubeで月300万は趣味で仕事じゃなくて、仕事では億稼いでて、何十億の金を持っているとかやってて、肉の為に一日フル稼働の俺と比べて、エンリケがお金を稼ぐ目的はなんなんだろうなあと思った。そしてこの人が世間に求められているという事実。大量に金を稼げる人だから人気があるのか、人気があるから金を稼げるのか。影響力はあるほうがいいよね。俺も影響力持ちたいけど、こういうことやってたらなかなか持てないよなーと思う。
肉の解体用の沢山のタオルを洗って干して、風呂に入って、自分へのご褒美にビール。
就寝。


29(火)
起床、罠の撤去に山へ。
帰宅して罠が錆びないよう水洗いをしたり
血で汚れた狩猟の服を洗ったり、狩猟道具の片付け。
撮影のためにゴリラの着ぐるみを干して櫛を通して、撮影のために山崎山へ。
山崎山で冒頭のシーンの撮影。久々のゴリラの着ぐるみで動いて汗をかきまくって疲れる。
ついでにインタビューも試しに撮ろうと、O平さんの家へ向かうと、途中で畑にいるK美さんに会い大根を抜いて沢山くれた。
O平さんが家にいたので、一緒に山崎山へ。91歳で3〜4ヶ月見かけなかったので、心配していたが、僕とタイミングが合わなかっただけで元気にしていたらしい。
山崎山でインタビュー。
「O平さん、幸せってなんだと思いますか?」というだけのインタビューだが、迷うことなく「やっぱり米や麦が沢山実った時だなあ、なんとも言えない気持ちになる」と即答で驚く。
もっと戸惑われたりすると思っていた。
次にK美さん宅へ行って同じ質問。同じく即答。
田んぼへ行き、ゴリラの着ぐるみを着て、麦踏みをするところを撮影。
villageに寄り、撮影許可をもらって休憩兼お茶兼インタビューの撮影。
保護猫活動がさらに拡大されて今猫が10匹いるらしい。
一昨日ピザパーティーで出会ったルンルンさんがいて紹介されて驚く。
ルンルンさん、マスターにインタビュー。
2人ともあまり戸惑わず即答。
「ともかくごちゃごちゃ考えず、自分が楽しんでいいオーラを出していたら人が集まってくるよ」と聞き、最近地球のことが心配すぎて楽しむことより問題意識が強くなりすぎていて、楽しんでいたことも作業になり、追われている気持ちになっていたので、思い出させてくれてありがとうと思う。
親戚の宴会場「魚金」を手伝いに行く。
「この世は舞台、人は皆役者」という意味で、「この世界を舞台にどんな役を演じたら幸せな未来を描けるのか」というのがこのドキュメンタリーのテーマでもあるので、僕が働いている姿の撮影といとこへインタビュー。
23時に仕事を終えて、LINEを見ると今日「ポテトタイム」をすっぽかしていたことに気付く。
その他にも色んな人から連絡が来ていた。
忙しすぎるから、本当に狩猟を今期は終わりにしておいて良かったと思う。
帰宅して入浴。
昨日のへそに引き続き、太ももにダニを発見。
明日のドキュメンタリーで何が撮れるか考えてムーミンを流しながら就寝。

30(水)
起床。
10:30に、撮影クルーとジュアンで待ち合わせ。
モーニングをとって、今日の撮影の流れの打ち合わせ。
最後にジュアンマスターにインタビュー。
養蜂家のT中さん、酒屋のMちゃん、市議のY三くん、足場親方のMっちのインタビュー。
鮪屋みやぎへ行き、昼食用に刺身を買う。ここの店主は小中学の同級生だったので、声を掛けると、「CM出てたよね」と何年も前に出たCMの話をしていて、テレビの影響力すごいと思う。
家で昼食をとり、畑の地主M本さん宅へ正月飾りの竹を届けに行き、インタビューは断られた。
その後、農家Sさんご夫婦宅へ行き、インタビュー。なんだかわからず涙してしまう。自分の伝えたいことをうまく伝えられないもどかしさからか。強く「違う!」と言われたりするが、ただ言葉の齟齬なだけがした。
ともかく、俺が伝えたいことを子供に伝わる言葉で伝えられるようにしようと思う。
猟師のA一さん宅へインタビューに行くが、タイミングが悪かったようで断られる。
撮影クルーと別れて、帰宅。
身体が冷え切っていたので、風呂に入って夕食。
就寝。

31(木)
起床。
13時間眠った。本当に疲れていた。
狩猟道具を片付けたり、昼食の準備をして、畑のS木さんにドキュメンタリーの撮影依頼に行きつつ、糖尿に良いというキクイモパウダーを届ける。
10時に撮影クルーが来て、S木さんを読んで、山パラで撮影。
初めてS木さんには演技をして出演してもらう。僕もS木さんの前でゴリラの演技をする。恥ずかしさと変な気持ち。
帰宅して昼食の準備。
猪鍋、シカのロースト、山パラの野菜でサラダを作って家族も含め皆で昼食。
撮影クルーとお別れ。長かった5日間が終わりほっとする。
ムーミンを流しながら昼寝。
起きて、撮影で使った道具の片付け。
冷凍肉の整理。
夕食。
夕食後、イタリアのRさんとLINEで電話。オレンジを絞ってフレッシュジュースを飲んでいてめちゃくちゃ羨ましかった。
コンビニへお菓子を買いに行って、お年玉用のお金を下ろして、帰宅。
格闘技を見ながら就寝。
20に演劇の千穐楽を迎え、21〜28に狩猟、27〜31にドキュメンタリーの撮影、疲れ切っていた。



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