Uターン日記 2020年1月
1(水)
起きて罠の見回り。寒くて嫌になりそうになる。きっと冷凍庫に肉がたくさんあるからだろう。掛かっていた時に殺す覚悟ができていない気がする。良くない。掛かっていなかった。
帰宅したら、母親が初詣に行って、法多山名物の厄除だんごをお世話になっている人にと買ってきてくれていた。畑でお世話になっているM本さん、田んぼでお世話になっている親戚のSおじさんに届ける。松本さんの娘さんと初めて会うが金髪で髭の俺に誰?と怪訝そうに見られた。やはり初対面の印象は良くないようだ。
帰宅後、祖父母と父親のお墓参りと親戚の家(魚金)に元旦恒例の新年会へ。毎年よくこれだけ集まるなあと思う。
去年は魚金にバイトをしによく来たので大分ここにも慣れ、手伝いができるようになった。
近所にある「幸せ野菜畑」という有機栽培の農家さんの話を聞く。みんな知ってはいるけれど繋がりは無さそう。農学博士のY倉さんに行ってみるといいと言われたものの求人欄に茶髪、髭、喫煙者NGと書いてあり、自分が全て該当しているため、どんな人か探ろうと思ったけれどわからなかった。
酔った叔父Iぼー(母の弟)に、泣きながらいかに父親が素晴らしかったか話される。そしてうちの父が生みの親を幼い頃に亡くしていたので、母方のおばあちゃんのことを母親と慕ってとても可愛がられていたこと、毎週休みの日に魚金の配達の手伝いに来ていて生まれ育ったIぼーより土地に詳しかったこと、入院中に見舞いに行くと「馬鹿野郎、こっちにこないでお前は母親を大事にしろ」と言われたことなどを聞く。新年会の途中で抜けて近所の猟師さんの家に団子を持って挨拶に行ったが、山芋を掘りに行って留守らしかった。
新年会が終わり帰宅後、壊れている草刈機から使える草刈機に部品を付け替えたりして、明日畑を開墾する準備。家に帰り義理のお兄さんとゆっくり農業の話をする。
姉の作ったお節で夕食。美味しかった。
夜は寒いが、もし今山で罠に掛かっていたら、獣はもっと寒いし辛い思いもしていると思うとなかなか暖房を入れる気にならないので我慢する。本当に人間だけが地球に負担をかける生活をしていて他の生物は迷惑を被っているだけだ。
MOA農業の本を読んで眠る。
2(木)
朝、罠の見回り。反応なし。軽トラに乗った若めの女猟師を見かける。猟友会に入っていないからなかなか他の猟師事情を知らないので驚いた。入ってみるのもありだけど一人で出来ているからわざわざお金を払うのも嫌だしいい噂を聞かないからとりあえずまだいい。
帰宅後朝食でお雑煮。
その後畑の草刈り。一年前までS木さんが使っていたから雑草の種類も大分異なって、簡単に使えるようになりそう。大根が自生していた。大根は自生しやすいんだと思う。
家の前の畑の虫取り、追肥。家の前の畑は長年草取りを母親がしてきたことと、周りに草地が少ないので種も入ってこず、野菜を収穫すると地面が丸裸になる。土が剥き出しってことが昔は当たり前に受け止めていたけれど、自然農法に興味を持ってから不自然で不気味に感じるようになった。
昼食。
ジャンボエンチョーに行き、草刈機の替刃、堆肥を買う。
帰宅後姪っ子と小松菜をとってうめちゃんにあげる。急に怖いと大泣きし出してびっくりした。きっと昨日朝に他の姪っ子たちがこわいというワードを出したから刷り込まれてしまったんだと思う。
畑に行って草刈りの続き。ざっくり刈払い機で刈った後、鎌で根っこを残して刈り取る。午前中にいっぱい見かけたてんとう虫を全然見かけない。野菜を育てる為の最初の準備だけれど、ここにあった生態系のバランスを一気に壊したことを実感する。地面が裸。刈り取った草を上に掛けて、なるべく生物がいなくならないようにする。
帰宅後、湯沸かし用の灯油の補充。灯油のポリタンクが3つ全て空になる。
夕食後、友人2人に飲みに行かないかと連絡を入れるが2人とも都合つかず、バイクのガソリン、耕運機用のガソリン、灯油を買いにガソリンスタンドへ。ついでに軽トラの空気圧を見てもらうと大分少なかった。空気を入れすぎるとクッションが悪くなるけどパンクしやすくなることは無いと言われて勉強になった。燃費の為に空気は多めにしよう。
彼女と電話をして、柚子湯に入って就寝。
3(金)
朝、罠の見回り。反応なし。
帰宅後、友人N仁と名古屋の現場へ。なんとか予定通りに終わって、今度やる別の名古屋の現場を見て、隣のココイチでカレーを食べる。
友人のYちゃんから連絡があり、掛川のデニーズで飲む。一年半前にマウント取られてしばらく会わなくていいやと思って以来。最初は昔の同級生を馬鹿にする様なギャグや、仕事終わりで会いたいと言ってついてきた友人N仁のこと馬鹿にする様な態度を取ったからイライラしてしまったが、話が回りだしたら普通に話をすることができた。僕が今何故掛川に住んで猟や野良仕事をしているのかということも伝えられた。人に説明する際、まず大前提として自分が楽しいからということを説明しないといけないとわかった。隣にいたおじいさんがトイレに立った時に目があって何かいいたそうなので笑顔で返したら、「久々にいい話を聞いた」とおじいさんも色々話をしてくれた。僕が猟をしている倉見地区は20年したら劇的に変わるらしい。子供の頃、養護院で働く母に連れられ掛川に来て、一度はミュージシャンを目指し東京に出て、今はカラオケの先生をしているらしい亀の甲に住むS田さん。
歩いて0時頃帰宅。
4(土)
朝、罠の見回り。反応なし。帰宅後、畑の土起こし。ツルハシを使ってみたら思っていたより大分早く終わった。時間があったので、草刈り前に種が落ちそうなので抜いて端に寄せておいたドロボウグサを燃やす。この畑は風がすごく強く吹くのでちょっと危なかった。ついでに11月からずっと畑で乾燥させていたチガヤの根をそこに入れてみたがまだ水分が残っているような燃え方だった。なかなか乾かない。
昼食後、畑の倉庫の整理。
16:00〜魚金でバイト。いつも店を仕切っている従兄がおらず、聞くと叔父Iぼーと喧嘩して仕事に出てこないらしい。
初めて、もう一人の従業員の子と二人で宴会を終わらせた。仕事もだんだん覚えてきたので楽になってきた。従業員の子が、こういうところが家族経営は嫌だと言っていた。
5(日)
起床。罠の見回り。反応なし。
朝食後、畑の虫取り、倉庫の整理。
友人N仁の仕事の手伝いで工場へ。新規猫カフェに取り付ける換気扇の風量のテスト。昼に終わり家に送ってもらいがてら倉庫の中に農機具置き場を作るのを手伝ってもらう。10分程度で終わってさすが現場の人だなと思う。
昼食後、家に来ていた叔母が古古古米は独特な匂いがして食べれず畑に捨てたという話を聞いた。
畑の開墾へ行くと、S木さんが畑をずらす為に草刈りをしていた。うちにある耕運機でそこを耕すことを約束した。S木さんは、元国鉄社員の70代男性、大の酒飲みでヘビースモーカー。畑に行って会うと畑の話をしながら一緒にタバコで一服できるのが嬉しい。畑に大量に置いてある水のペットボトルは全て元焼酎。僕の父が元気な頃は、通学路だからと河川敷の草刈りをしていたという話を聞く。本当に人のために無償で働くことのできる素晴らしい父だった。そしてそういう作業をした後の父的な贅沢は「スカッとしたもの飲みたいな!」と言って近所の自販機でコーラを買って飲むことだったのを思い出した。
チガヤの根を取る為にまず草刈りをして、ツルハシで土を起こす。日が暮れたころ、母が姪っ子をおんぶしながら前の道を通って義理のお兄さんが今来ているからと走って行ったので、僕も作業をやめて帰るが、鯛焼きを買って届けてくれただけで、すぐ帰っていった。
籾殻燻炭を作るために燻炭機を買いに初めて「農家の店しんしん」へ。物凄い品揃えだった。果樹収穫用のハサミと燻炭機を買って、図書館で本を返して帰宅。
帰宅後夕食。お兄さんがくれた鯛焼きは隣町の昔からの鯛焼き屋のものだった。パッケージを見て、父が時々買ってきてくれたやつだと思い出した。
夕食後、パーマカルチャーの本を読む。畑を僕なりの楽園にしたいから読むならきっと今だろうと思った。書いてあることに納得、よくわかる。書いたのはビルモリソンという外国人で福岡正信さんの名前が冒頭に出てきて通じる人だと思った。
ふと日記を3日間つけていなかったので書く。
書き終えて一服している時に目が疲れたので星を見たらきらめいていた。☆マークだよなあって思って、きらめく星とそうじゃない星の違いは何だろうと思って、恒星かそうじゃないかかなあと思う。最近は物の道理、世界の道理がわかる人になりたいと思って行動しているから合っていたら成果が出ていて嬉しいなと思う。
6(月)
朝、罠の見回り。二つ空弾き。明日雨予報なので全ての罠をしっかり確認して整える。
帰宅し、朝食後畑へ。天気予報で今日は風向きと強さが火を使っても良さそうな感じだったので、籾殻燻炭とチガヤの根を焼く。午前中いっぱいでなんとか終わる。周りへの煙を気にしてチマチマ燃やすより、一気に燃やした方が不完全燃焼が少なく、煙も少ないことに気付く。
せっかくなので焼き芋をやろうと姪っ子を誘い、姉と三人で畑へ。姉が買ってきたマックの残りを畑で食べつつ焼き芋。
S木さんが大根を採りに来たので午後に耕運機を貸す約束をする。
焼き芋が出来上がった頃S木さんが昼食を終えて来たので、耕運機の使い方を教えるが危なそうだったので代わりにやる。
春に野菜を育てるまでに畑を整地するために草を取る。
帰宅して夕食。
畑をどうデザインするか考えるためにパーマカルチャーの本を読む。夢が広がる。畝はまっすぐじゃなくてもいいし、水道がないので火消し用に池も作ろう。焚き火できるところと、梅ちゃんの餌を作る場所と花壇も。マメやゴーヤでティーピーも作ろう。ヒョウタンを作る東屋ふうの棚も、ハーブ畑や野草の場所も。畑が本当に広くなったのでただ収量を増やそうとするよりもみんなが楽しめる場所にしようと思えるようになった。掛川に楽園を作る。何となく構想がまとまったので早寝して明日に備える。
7(火)
朝、罠の見回り。今日も掛かっていない。豚コレラで減ったのか、罠を仕掛けている山に林業の方が伐採で入っているからか、全力を傾けていないからか。来年度は箱罠を借りてやろうと思う。帰りに畑に撒く用に米糠をコイン精米機からもらってくる。
帰宅後、畑の準備。パーマカルチャーの本を読んでやる気満々だから楽しい。S木さんが8:30頃きて早いねと言われる。午前中いっぱいS木さんも僕も畝立てをやる。
昼のチャイムが鳴っても僕もS木さんも終わらなかった。
昼食後、畝立ての続き。昨日、畑の草をとって裸にしてしまったから、生き物が全て死んでしまわないうちになんとか今日中に畝を立てて草を被せるところまで終わらせないとと思い終わらせる。S木さんはチーズの畑みたいだねと良い、M浦さんは花みたいだねと畑のことを形容した。
一昨日は、てんとう虫、ムカデがが沢山いたけれど、草刈りをして耕してから一匹も見かけない。ミミズも千切れたり大部分は死んでしまったと思う。なんとか春までにまた増えてくれると助かるけれど、それは春種を撒いてそれが育ってからかもしれない。せめて微生物は増やしておきたい。来年以降は共生できるだろう。
夕食後、ホームセンターに行ってねじり鎌を買う。昨日一昨日で百均の物は2本折ってしまったので、ちゃんとしたものを買う。ドラッグストアで無添加無香料の石鹸、てんさい糖を買う。石鹸は、猟に行く時に匂いがつかない様にお湯だけで頭も体も洗っていたけれど、農作業や現場で働いた際、石鹸で洗いたい気持ちになるからってのと、逆に人間臭が漂っていて猪に避けられているかもと思ったから。てんさい糖は柚子ジャム用だけど、家族の健康を思って良い砂糖を使いたいと思ったから。
その後、デニーズで友達のKちゃんとお茶。最近は環境問題ばかり話している。
8(水)
朝、罠の見回り。今日は大雨予報なのでその前に行ったが反応なし。
帰宅後、野良仕事。雨が降り出すまで草取り。
雨が降り出したので、パーマカルチャーの本を読み畑のデザインを考える。
倉庫の農機具を片付ける。
天気予報で雨が昼前に止みそうだったので早めに昼食を済ませて畑へ。手を動かすよりデザインを決めることに時間がかかる。もどかしい。でも、アーティストをやっていて良かったし、アーティストの俺が畑をやっていることは良いことだと本当に思う。この畑は道路より1〜2m高いところにあり外からは全体像は見えず、上がって入ってきて初めてどうなっているのかわかるから、完成して近所の人が遊びにきたら驚くだろう。その感じが劇場みたいで楽しい。そして、コジコジのオープニング曲「コジコジ銀座」にある「君のそばにもそれはあるはずだよ 楽しみながら探してみるといい 不思議なことは偶然じゃないんだ」が少なくとも近所の人、掛川の人、ここを訪れた人には伝わると思う。
全体像を決めるのが難しいから、すでに生えてる栗や梅や柿の木の周りから決めて作って、少しずつ進めることに。
母親が草の根を拾うのを手伝いに来てくれる。あまり根がなくてやりがいが無いと言っていて、自分から手伝いに来たんだからやりがいとかじゃ無い!と思った。ありがたいけど。
17時までに全然終わらず、とりあえず柿の木の周りを収拾をつける。柿の木に負担を掛けてしまったから、俺の都合でごめん、今は大変かもだけどもっと良い土にするから頑張ってくれ、そして柿ができたら俺にも分けてねと「奇跡のリンゴ」の木村さん(完全無農薬でリンゴを育てている人)を真似てを声を掛けてみる。日が暮れて強い風の中、柿の木の根元を草をマルチしていたら近所の男の子が雨戸を閉める前にそこから「がんばれー!」と声を掛けてくれた。あの子の為にもここを楽園にしよう。
帰宅後、図書館に予約していたパーマカルチャーと視力回復トレーニングの本を取りにいく。パーマカルチャーの本はいま迷い出している畑のデザインのヒントがあるかもと思ったけれど、なんかちょっと気持ち悪い感じで読む気がしなかった。ビルモリソンの本は良い感じなのにこの違いはなんだろう、これからアーティストとしてこういう生活をして発信しようと思った時にこの感覚を大切にしないといけないと思う。あと、パーマカルチャーの人は皆、螺旋のハーブ園、曼陀羅畑、キーホール畑を作るなあと思った。まあ、俺も作りたくなってるけど、俺の畑にうまく合うって納得したら作ろう。
夜ニュースでイラクがアメリカに報復したことを知る。俺が畑をやっているうちに戦争が起こっている。中村哲さんが言っていたように、皆が少しずつ百姓になれば戦争どころではなくなり世界平和になるんじゃ無いだろうか、少なくとも俺は戦争どころではない。畑が戦争でめちゃくちゃになったら嫌だ。
9(木)
今日は7:30から現場仕事なので、夜明け前に罠の見回り。反応なし。
帰宅後朝食。
畑を見回って帰ったら友人N仁が迎えに来て名古屋の現場へ。
早めに終わり、掛川の工場で明日の猫カフェ現場の積み込みをして帰宅。
畑のデザインを決める為、ビルモリソンのパーマカルチャーの本をまだ読んでいなかった最初から読む。とにかく、形だけ真似るのではなく納得して形にしたい。
10(木)
朝、罠の見回り兼作動しないように止めてくる。今週末の上京のため。チェックの為に撒いておいた米糠も食べられていないからあまりいないっぽい。
帰宅後、朝食を食べて、燃えるゴミ捨て。帰りにお隣のK泊さんの旦那さんに会う。僕が畑を広げていることから、福岡自然農園、藤枝の自然農法、僕が畑を広げて何をしようとしているのか、SPACのオーディションを受けたことなどを話す。K泊さんは地元の友人以外で一番話が通じる人だ。話していて面白い。
そのまま畑作りへ。どうデザインするかやはり迷う。決められるところから決めて、少しずつ形にしながら全体像を想像していく。
昼のチャイムが鳴り、帰ろうと思ったところに、姉と姪っ子がお弁当にフレンチトーストを持ってやってきた。まだ未完成のピクニックスペースで一緒に昼食。楽しかった。
昼食後、そのまま畑作り。切り倒した栗の木があったからそれを土留めに使って畝を作ったり、キーホールガーデンや螺旋のハーブとイチゴ棚を作る。ここら辺に住んでいる人が遊びに来て収穫できたり、ちょっと畑をやってみたい時に試せるようにと思ったら、デザインが決まりだしてけっこう進んだ。
僕が耕すことで冬眠中のセミやトカゲが出してしまったり、果樹の根を切ってしまったり心が痛む。これまで放置されていたことでここにできていた生態系を、自分のエゴで壊していることにこれが自然農法でパーマカルチャーで良いのか少し迷う。本当は草は刈らないし耕さずそこにあるものを生かしてやることが一番らしいが、時間が掛かりすぎるのでスタートダッシュでやってしまっている。自分ではうまくいくと思っているが急がば回れな結果になるかもしれない。自分の感覚を信じてトライ。パーマカルチャーの本を読んでから農園に公園の要素が入ってきている気がする。そして今日は作業中「クリエイティビティの爆発だ」と水分不足で働かなくなった頭で反芻していた。数日前に水筒を畑で無くしたから水分不足。途中でみかんで水分を取ることを思いつき、みかんを採って食べて助かる。
東京で作品を作るのと、静岡で作品を作る気持ちは違うだろう、そして俺は静岡でどんな作品をどんなモチベーションで作りたくなるんだろうと思っていたけれど、ふと今日、今作っている畑が俺の静岡に帰ってきて初の作品になるんだと思った。自分は作品を作っているんだと感じた。もっと畑作りをやりたくて、日が早く昇って欲しいし暮れないでほしい。夢中だ。
帰宅後、夕食に猪のミートソースでオムレツを作る。実家だと料理を全然しないがミートソースがダメになりそうだったので作った。よくいうことだけど、自分で作ったり獲ったりしたから無駄にしたくないという気持ちが強いし、ダメにしたら申し訳ないという気持ちがある。
夕食後、姉の洋服直しを手伝う。これまでだったら捨てていたろうに手芸屋に行って直そうとしている姉の変化が嬉しい。
夜、バケツ一杯分の柚子で、ジャムと入浴剤用に皮を細切りにして干す。やはり無駄にしたくないという気持ちがある。畑が完成したら、残飯も畑に穴を掘って埋めるのではなく、肥やしになる様に撒こうと思う。
11(土)
朝起きて朝食。ジャムが固まっていない。砂糖が少なすぎたか。
梅ちゃんの小屋掃除。
その後、畑に行って雑草取り。母に根っこを取ってもらうため、取りやすい様に土を起こして崩しておく。
8:30〜魚金で宴会の手伝い。昼休憩時、送迎のバスを忙しい時に手伝ってくれるN山さんが話したいと言って僕を訪ねてきてくれた。この方は、一番最初に地元で紹介してもらった狩猟免許を持っている方だが、箱罠の有害駆除専門だったので、また別の人を紹介してくれた。僕がいま自然農法に興味があってそれを試していることを伝えると魚金の目の前のSさんがやっていて、近所の人も田んぼでのマコモダケの育て方を教わって作っているらしい。休憩中に挨拶に行こうか迷ったが、今は人脈を広げるより自分の畑を形にすることを優先しようと思ってやめる。
22:45に仕事が終わり、帰りにスーパーでジャム用にてんさい糖を買って帰る。
帰宅後、一服しながら畑を見る。明日の作業を想定して帰宅。
風呂に入ってから駅まで飲みに行っていた姉を迎えに行く。
12(日)
起床して、ジャム作り直し。この間は砂糖の量が少なくて固まらなかったので、鏡開きの餅をお汁粉で食べながら砂糖を追加して煮込む。
ジャムを作り終え、東京へのお土産用に柚子を洗ったり、野菜を収穫してから、畑の整地へ。母も途中来て草の根を集めてくれた。お昼ギリギリまで進めて、昼食をさくっと食べ、新幹線で横浜へ。
K里くんの「ニオノウミにて」@stスポットを観劇。琵琶湖で増えすぎて駆除されているブルーギルとか、外来の生物(人を含む)についての話で、K里くんは仲間だなと思った。これのオーディションは落ちたがいつか作品を一緒に作りたいなと思った。というか飲み友達でいいかも。演劇でK里くんが上演して、俺は別の方法でアプローチして、たまに会って飲み、お互い影響を受けて各々表現して全方位型で発信。K里くんはもやもやしていることを、こういう風に表現することで発信するんだと思った。
電車で大塚のバーバーマエへ。
マスターとお姉さんと久々の再会で嬉しい。隣でカットしていた方は御嶽海を育てたコーチらしく、相撲をテレビで見ていた。御嶽海は勝ちだしたら挨拶にこない、恩知らずだ!とマスターが笑いながら話していた。お姉さんは流石に色んな方をこれまで切ってきただけあって、狩猟も畑も田んぼもどんな話でもできて楽しかった。地元の雪国では、田んぼに灰か何か黒いものを撒いて太陽熱を集めて雪を早く溶かしていたらしい、そして昔は田植えせず籾をそのまま撒いていたと聞き、僕がやろうとしているのはまさにそれ!となった。あと今年は暖冬で都電の脇の紫の花がもう蕾をつけていて狂い咲きだと言っていた。僕も3月に海外にいくから、暖冬で種まきが遅れるか早まるから不安だ。時間がなかったので、パッと切ってもらい、マスターとお姉さんにみかんと柚子、隣のお客さんと奥さんとお友達に柚子をあげたら喜んでもらえた。お姉さんは韓国の柚茶みたくすると言っていた。3月のインドネシアマレーシア公演に、日本人としてビシッと決めて行きたいので2月末にまた来ることを約束してマスターと番号を交換する。マスターはお客さんを送るため車で高島平に行くらしい。
電車に乗り吉祥寺シアターへ向かう。
円盤に乗る派「おはようクラブ」かっこいいバージョンを観劇。その後ゲストとして快快でアフタートーク。おもしろかった。カゲヤマ気象台くんは静岡県出身なのでそれだけで仲間意識があるが、もしUFOが来たら乗ること、楽園を作ろうとしていることなどさらに仲間感がでた。
終演後、昔SPACフェスティバル演目のひとつ「例えば朝9時には誰がルーム51の角を曲がってくるかを知っていたとする」で共演し今回出演していたU蓑さんに挨拶。同じく静岡で演出助手をしていたN込さんが、アフタートークを聞いて「こんなにしっかりした人だったっけ」と僕に言った。2人からすると僕はその頃、「真剣に悩んでいる人」という印象だったと言われて、今は本当に全く迷いがなくなったなあと思う。
その後快快メンバーで新年会をする。制作Aニーの父親の暗いはなしを聞いて、家庭環境は人それぞれで、地元もそれぞれ、俺は静岡で近いし家庭環境も良好で恵まれているから今の幸せがあるし、東京近郊にいる人に地元に帰れば幸せになれると簡単に言うのは違うかもしれないと思いつつ、でもアーティストだから信念を持って自分の考えは発信しなければ、そのためにもっと強くならなければ。皆に自分のホームページかnoteかどちらにすべきか尋ねてnoteをやることに決める。noteはうまくいけば本にしませんか?って話も来るらしいし僕は本を出したいし。
13(月)
朝起きて、洗濯物をして、彼女と東京都現代美術館へダムタイプの展示を観に行く。
思っていたよりこじんまりだった。「S/N」の記録映像を小さなテレビモニターで観て、生で観てたら涙してたなと思う。YouTubeでテレビ番組での特集の一部しか観ていないけれど、やはりフルでみたい。少しでも観たかったからきたけど、古橋さんが亡くなって再演ということもできないだろうし、頑張ればできるんだろうけど危口さんが亡くなった時の「蟹と歩く」の再演も頑張ればできるだろうけどと思うのと同じでそれはかなり大変な作業になるだろう。今回もすぐフルバージョンの上映チケットは売り切れて観れないし、普通にどこかに公開してほしいな。その方が後世のためになると思う。その為に芸術に携わっているんだろうし。
清澄白河駅のそばでミックスフライ定食を食べる。白米は好きなだけ食べたい。平和という文字は皆が平等に米を口にできるという意味。ライス大盛、おかわり自由を!と思った。おれが食べたいだけだけど。足るを知れ、俺。
電車で銀座に向かって、ランブルでコーヒー。一杯750円高い!でも外国のコーヒーをこの値段で人が入れてくれて場所も借りて飲めるってことは安いか、今のお金の価値感がおかしいのか、フェアトレードかどうかしらないけど妥当と思おう。
博品館で凧も買う。
帰宅後、凧揚げを多摩川の河川敷でやる。うまく上がらないまま、糸も外れて終了。帰りにスーパーに寄ってミートソースの材料を買う。家に獲った挽肉があると思っていたが無いということなので急遽肉を買うことにする。狩猟を初めてから1年ぶり以上に肉を買うからドキドキした。豚は猪と同じと思っているので肉があるのに買うのは何か許せなくて牛挽肉を買う。100gあたり250円。高いか安いか。安いだろう。やっぱりお金の価値はわからない。ただお金というものが、物々交換をスムーズにする為の道具で、その価値は曖昧なもので資本主義システムの中で揺れ動く物だとわかったこと、そしてお金を介す仕事を減らし、お金を介さない仕事を増やすことで俺は今迷いがなくなって清々しい。思えば富士急ハイランドでファストパス的な1000円が払えず長い列に並んで彼女と喧嘩をしている俳優としての俺と1000円をさくっと払えるの仕事の違い、仕事の価値、俺が演劇をしている価値とは何なんだろうということをお金で考えてしまったことが悩みの原因だった。
久々の料理でミートソースパスタ、美味しくできた。食べながらテレビを見ていたら、韓国のヘイトデモのなか目隠しをしてフリーハグをしていた男性のことをやっていた。「フリーハグをやって実際世界をすごく変えられると思わない」と言っていた男性に、女性が「今の聞いた?こんなこと言っちゃいましたよ」的なことを言っていた。いいじゃないかと思った。おれも小さいながら世界平和を願って今の活動をしているが、よく人に「そんなことでは世界は変わらないし、お前もガソリンを使って環境を破壊した生活の上で今の活動をしていて矛盾がある」と言われる。でも変えられると思っている。関野吉晴さんと糞土師井沢正名さん(地球環境を考えて野糞を続けて43年)のトークで、井沢さんが客にっこまれていた時を思い出す。井沢さんは楽しんで夢を語る人、実際どうするかではない。グレタさんも問題提起する人。人一人が地球の為に出来ることなんて限られているし、実際変える力があるのは大人であり政治家でありみんなである。だから僕も母親に生ゴミや抜いた草を燃えるゴミ袋にまだスペースがあるからといって燃えるゴミに出すのではなく、畑に掘った穴や掛川で補助して各家庭に設置することを勧めている生ゴミコンポスト「キエーロ」に入れることを勧めるところから始めている。自分が畑の穴まで持って行く、庭のキエーロに入れてかき混ぜるエネルギーと、人と燃料に頼ってゴミを収集して運んで燃やしてもらうエネルギー、そのことを各々が考えてほしい。と言って身内の母親にさえもまだこれを伝えきれていない、行動を変えられない難しさはある。
有害駆除で90%の鹿猪を運んで燃焼して処理するエネルギーはマイナス、食べて燃焼して自分のエネルギーにするのはプラス。これ上手いこと言葉にしたんじゃない?
14(火)
6:00起床。
彼女が朝、酒粕で甘酒を作ってくれた。この酒粕は地元で畑をやっていた時に幼なじみのお母さんが車で通りかかってくれたもの。
6:45頃に掛川に帰るため東急田園都市線二子新地駅に行く。駅にはもうたくさんの人がいる。都会での生活はお金をたくさん稼がなくてはいけない。朝早く夜遅くまで人が外で活動している。あざみ野駅から東名江田バス停まで歩く。放置された竹林、アスファルトに積もった落ち葉。もったいないと思う。アスファルトに落ちた落ち葉は土にも帰らず、多分集めてゴミとして処理されて無駄になる。落ち葉は僕の畑に落ちてくれたら土を肥やしてくれるし、竹は切り出せば柚子を取る梯子になるし、採ったみかんの籠になるし、今作りたいスパイラルガーデンの土留めにもなる。だからといって切り出したり、袋に詰めて地元までもって持っていくことはしない。東名のバス停の前を多くのトラックが荷物を載せて輸送している。地産地消をできる街が増えたらいい。
足柄SAで休憩。富士山が見れる。畑にスパイラルガーデン用に直径1.6m、高さ1mの山を作るだけですごく大変だった。現代の技術なら労力掛ければ富士山も作れるかも知れない。でも作らないし現実的には作れないだろう。やはり自然には敵わない。この畏怖を忘れてはいけないと思う。
彼女との結婚のことを考える。そのことを考えて、今後の生活のことを考えて掛川に帰って色々している。東京でも暮らしていくことはできるけど、そうしないのは楽しくないし、自分が今表現したいことは地球平和、皆の幸せの為で、その為の何かを発信するには自分がその為の行動をしていないと、胸を張って言えないからで、そのための行動ができるのは地元の掛川だからだ。僕は俳優としても自分しか演じられない。それは長年悩んで続けてきてわかったこと。「俳優」人に非らず優れている。芸能人になった板橋駿谷が昔そう言っていたけれど、俺は人のまま優れた人になりたい。「人優」。
日本坂SAで休憩。
トイレで酔ったおじさん集団がおしっこをしながら「お前今日糖尿病の薬飲んだ?」「いや飲んでないんだわ、今日はしょうがない、こんな時しか呑めないからもう今日は3杯飲んだわ」「いいよ、俺たちが介助するから」
喫煙所で、またそのおじさん集団がコッペパンを食べているバスの運転手に「これから焼津で昼飯だってのにそんなの食べて」「いや、焼津はまだ昼食じゃないよ」とか喋っているのを聞いていいなあと思う。富士急ツアーバスの運転手とお客さんだろうけど、しっかり関係性ができている。世の中こうであれば平和になると思う。
なぜ物を運ばないといけないんだろう。人の仕事がどんどん専業化しているからだろう。高速バスのとまりますボタンが光る。左右に2列ずつシートがあり、その上に一つずつボタンがある。二人に一つのボタン。人同士の繋がり、関係ができれば声を掛け合って助け合って四人に一つでもいい。もっと言えば「降ります!」という声かけ一つでボタンはいらない。現代社会での人の関係性の許容範囲、平均値が二人に一つのとまりますボタン。このボタンを作っている仕事はすごくニッチで、きっとこのボタンを全国に輸送しているんだろう。
いちいちこんなことを考える僕はめんどくさいやつだろう。
姉と姪っ子がバス停に迎えにきてくれ帰宅。
帰宅後山に行き、止めていた罠の針金を抜いて作動させる。
三ヶ所目で罠を作動させていたら、上で猪が急に動いて、やっちゃった!と思った。止めていたはずが、ちゃんと止められておらず、猪が罠に掛かっていた。一昨日から昨日か今日か、とにかく苦しめてしまい自分の未熟さを痛感する。とりあえず、解体を手伝いたがっていた彼女に連絡して今日は来れないということなので明日来ることに。家に帰りバイクから軽トラに乗り換え、ゴープロを持って再び山へ。途中ゴープロの頭に留めるためのアクセサリーを忘れて戻り、また山へ。
状況をみたら前足にしっかり掛かっていて、元気そう。怖かったので長めの竹を使って、もう一つの前足と口を抑えて3点で留める。かなり手間取ってしまった。そして槍でとどめを刺す。一度目に刺した際、大きな悲鳴を上げる。しかし急所を外し、二回目を。急所に入り血が噴き出す。自分の至らなさに申し訳ない。
息を引き取ってから、川に運び内臓を抜く。初めて胃の周りに網状に掛かっているアミアブラを汚すことなく取れた。それと胆と心臓と大腸を取っておき、膵臓を山にいけて、そのほかを穴に放る。畑用の竹を少し切り出し、夕方に家に帰宅。
片付けをしていたら、お隣の旦那さんにお茶をやっていてエコロジーライフ研究会に入ろうとしているというM野さんを紹介される。聞けば同じ年。自分がバタバタしていたのでラインを交換してまた会う約束をして別れる。
大阪のYすけくんに連絡したら、遊びに来ることに。
ナイフを研いだり、明日の解体の準備をする。
持ち帰ってきた心臓、大腸、アミアブラの処理をして冷蔵庫に保存する。
その後ゴープロのデータをパソコンに移す。これだけで手一杯なくらいパソコンとか電子機器弱いけど、noteの一発目として猪と捕まえてお肉にするところまで記録を残すの頑張る。
風呂に入って出てくると、Yすけくんからやはり明日の用事がどうにもならないので来れないと連絡が来ていた。
残念だけれど、客人を迎えるのは大変だからちょっとほっともしてビールを飲む。
15(水)
夜明け前に山へ行き、罠の見回りと撤去。一ヶ所空弾きしていたが、掛かっていなくて良かった。昨日猪が掛かっていた罠をチェックしたが、ストッパーの針金はちゃんと掛かっていたからなぜ作動したのかわからなかった。自分の未熟さ。
帰宅後、彼女を迎えに掛川駅へ。
解体をしだすと昼食は食べれないだろうから二人で家で朝食をかなりしっかり食べて山へ。
川から猪をあげて、解体場へ持って行き解体。ゴープロのタイムラプスで記録しながら。
途中休憩で木になっていたキウイフルーツを二つ取って食べる。
今日の猪は50kgくらいのメス。脂がとても良くのっている。今まで獲った猪の中で一番柔らかくて良さそうな脂で、日に当たるとすぐ黄色く変色したので皮を剥いだところからタオルを被せ日に焼けないようにしながら進める。
16時過ぎに解体を終えて片付けをしていたら、母と姉と姪が訪ねてきた。携帯に連絡したけれど出なかったからと言われる。本当に猟ををしている時は携帯のことが頭から抜けてチェックもしないし気づかない。
山に皮と骨を捨てて、帰宅。軽トラックのおかげで色んなことが大分楽になった。
帰宅後、獲れた猪で鍋を作り、皆で食べる。
夕食後、持ち帰ってきた肉の精肉、小分け、冷凍作業と使った道具の片付け。精肉としてみると思っていたよりも肉に血がまわっていた部分が多かったので、罠に掛かって1日は経ってしまっていたかもしれないと思い苦しませて申し訳と思う。
風呂に入ったあと、翌日の昼食用にスペアリブを柚子ジャムを使って漬け込む。
本当に疲れたが年に4で4回くらい、このくらい一日中働けば一年分の肉が手に入る。
16(木)
起きて、今期の狩猟を終えることにしたので罠の道具の片付け。昨日解体に使った大量のタオルと服を洗濯する。水がすごく血で濁るし、二回洗っても血生臭い。
彼女と朝食後、姪っ子と3人で畑へ。姪っ子はピクニックのつもりなのでポップコーンをアンパンマンのケースに入れ、僕と彼女はお茶と切り干し芋を持っていった。まだ未完成だが彼女を招待したかったので嬉しい。姪っ子は俺が作った色んな形の畑をうまく使ってままごとのコーヒー屋さんを始める。朝、僕が持ってきたコーヒーミルを挽いてもらった影響がモロに出ている。全て商品は805円。
みかんと柚子を全て収穫することが目的だったけれど、みかんはまだけっこうなっていて大変だったのでとりきれなかった。柚子は何個か鳥に残して全て収穫した。
栗の木と思っていた木は全て梅の木だったことがわかり、切られずに残っていた栗の木は畑の隅に生えていた一本だけで残念だった。
帰宅後、昼食用にスペアリブを焼いたり、網脂で巻いた鹿と猪のハンバーグを作って食べる。家で全然料理をしないので姉と母に料理が出来ることを驚かれる。多分実家のヘビーユーズのヤマザキ春のパン祭りの白い皿ではなく陶芸家の瀬川さんの洒落たお皿に盛ったことで大分印象が違ったこともあると思う。
昼食後、彼女と姪っ子と庭の金柑の収穫。枝ごと切って飾るという彼女の発想が新鮮だった。
その後、田んぼに彼女を案内して、ついでに近くのS叔父さんの家で竹を切り出して、もらうことにする。白菜を手土産にした。太い竹を切ったのは初めてだったので長さに驚く。そしてナタでの枝の落とし方を教えてもらったが難しかった。Sおじさんが竹林に密集しすぎで入り込めなくなるから100本くらい竹を間引きたいと言っていたので、また今度時間に余裕があるときに来ますと約束して帰宅。
帰宅後彼女にもらったチーズケーキと羊羹を食べて、駅に彼女を送る。
そのまま図書館で本を返し、カインズホームでナタを買い、魚金でバイト。
今日は市内のお寺のお坊さんの集まりだった。父方と母方、両方のお墓を見てもらっている坊さんもいた。坊さんも25人も集まると本当に個性があるなあと思う。
この3日間、想定外のタイミングで猪が獲れたことで本当にくたくただが、なんとか乗り切れた。よかった。やっとゆっくり眠れる。明日からは畑に追われそうだ。
17(金)
朝起きて、梅ちゃんの小屋の掃除。ゴミ捨て。
朝食後、畑へ。防風用に植えられたマツノキの下に溜まっている伐採された栗の木をどかす作業。
昼食後、先日獲った猪のモモとバラを生ハムとベーコン用に塩漬けにする。
昼寝。
16:00〜6:00、仕事で浜松のクリーニング工場へダクトの撤去と設置。
帰宅後睡眠。
18(土)
起きて朝食。
冷凍した肉の整理。なんとか家の冷蔵庫から肉専用の冷凍庫に移動して全て収まった。一応ここまでで今期の狩猟の片付けが全て終わったので安心してまた眠る。
魚金に寝坊して遅刻した夢を見て起きて、寝坊してなかったから良かった。
魚金に行きがてら、ホームセンターでナタを買う。
14:30〜22:00まで働き帰宅。
19(日)
朝食後、畑へ。
今日はティピー形の棚を作る。
元々生えていた梅の木を支柱に細い竹で支柱を建てて、天辺をまとめて縛って完成。
友人と夕食を食べる約束をしているから、昼食を摂らずそのまま畑仕事。
土を覆っていたホロを積み重ねて置いたものやお隣さんの大型の耕運機が放置されていたのを移動したら、デッドスペースだったところがかなり広かったことがわかる。
16時に掛川駅に行き3年ぶりくらいの友人Dちゃんに会う。
高校の頃からずっと俺が役者をすることを応援してくれていた友人だったので、何故今掛川に戻ってきたかということを説明するのにすごく時間が掛かったけれどずっと真摯に聞いてくれて理解してくれたし応援してくれた。ありがたい。
20(月)
朝食後、畑の伐採されていた木を整理して、薪置き場を決めてバーベキューとかの焚火用に積んで片付け。
昨日刈った草が生えていた場所の強そうな根っこをとる。
昼食。
午後はこの前採ってきた竹でスパイラルガーデンを作る。竹の表面のコーティングを落として水分が飛ぶように、木を焼いた灰を水に溶いたもので洗う。そのあと竹を切って、半分にナタで割って土留めに使う。
螺旋状の段々畑を作ろうと思っていたけれど、螺旋は傾斜の角度のイメージがなかなかつかず悪戦苦闘。なんとか形になったけれど、途中で竹が足りなくなりそこで終わりにする。ゴープロで記録を残していこうとしていたが、モバイルバッテリーと接続が上手くいっておらず、途中で切れていた。どっと疲れる。デジタルは苦手だ。
21(火)
起きて梅ちゃんの小屋の掃除。
燃えるゴミの日なので、畑から出てきたゴミを市指定のゴミ袋に入れて捨てに行く。8袋。畑のビニールゴミは本当に厄介。いつまでも土に帰らないし、農機具に絡みつくし、これから畑をやる人のは麻紐をお勧めしたい。
帰宅後、姪っ子とじゃがいもの収穫。暖冬の影響でなかなか霜が降りず、これまで地上部が枯れなかったから大きくなってるのを期待したけれどいまいち。小松菜を採って梅ちゃんに持って行ったが出てこない。暖冬の影響で、発情して神経質になっているのかも。
また畑に行き、トラックのホロで覆われている最後のスペースに手をつける。これで畑を覆っていたすべてのホロを外して、もう一度栽培できるようになった、嬉しい。
その後スパイラルガーデンを完成させる為に、足りない竹をSおじさんの山へ採りに行く。前回は初で手こずったけれど、今回はサクッと終わった。自分の成長が誇らしい。
畑に帰りスパイラルガーデンも完成。
夕方に帰宅。今日は朝食も昼食もとっていなかったのでお腹が空いていたけれど、農作業中に来ていた連絡を確認。2月末に京都芸術劇場の春秋座でやる公演のお誘いがあったので電話で話をして受けることに。3月は海外に1ヶ月行くし、早く畑を完成させないといけないなと思う。
その為にもnoteを早く始めなくてはと思い、手始めに快快ブログを書き出す。
22(水)
起きて朝食。
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雨も降っていないので、畑仕事ができて良かった。
隣の畑との境界線に畝を立てライ麦を移植。あとはフラットにしてあったところの畝立て。だんだん畑の全貌が掴めてきて嬉しい。
スクエアに畝を立てて、畑から出てきた石で枠を作る。枠で囲むことで大分印象がかわり、枠って大切だなと実感する。
お隣のお茶の博士K泊が畑を見にきて、変わりように笑ってしまっていて、やった!と思った。
公園みたいだねと言っていて、コンセプト通りで嬉しい。
日が暮れてから、落ち葉や枯れ枝の薪にできないような細かいものを燃やすが、ご近所さんから苦情が入り、水を掛けて消す。
楽園に焚き火は必須項目と思っていたので煙対策を考えないといけない。
きっと今は、変なおじさんが好き勝手にやっていると見られていて、この農園をどうご近所さんの共通財産と認識してもらうかが大切だなと思う。
帰宅して夕食後、友人Kちゃんとお茶をする。
帰宅後、入浴して、明日の京都公演の打ち合わせまでに自己紹介用に、快快ブログとnoteを投稿するための準備。
yotubeに初めて動画をアップして公開しようとしていることへのワクワクと、それによって生じる面倒くささの入り混じった不思議な興奮状態。
動画のアップロード待ちをしながら眠る。
23(木)
朝、ブログとnoteをアップロードする。
今日は雨で、畑作りが出来ないので、他のことを済ます。
11:00、京都公演の打ち合わせのため、田村祐一郎さんに会うため徒歩で掛川駅へ。駅前のポップコーンという喫茶店でコーヒーを飲みながら打ち合わせ。田村さんがいかにして今アーティストとしてここにいるのかという話がミーハーなところスタートでおもしろかった。そして初めて入ったポップコーンが喫煙可で昔ながらで良かった。
お別れして、昼食を食べに中華料理の十八番へ行き、通称タマチャーの玉子チャーハンを食べる。ここも初だけれど、昔ながらで喫煙可で良かった。
徒歩で図書館へ行き、本を借りて、そのまま眼科へ向かう。
いつも車だと気になっていたものの通り過ぎていた植物屋さんによってみたら、めちゃくちゃ品揃えが多くてすごく良かった。大音量でラジオから国会中継が流れていたが店主はいなかったので、次は車で来て大量に畑用に果樹を買いにこようと思う。
眼科と間違えて入ったコンタクトレンズセンターの受付が同級生だと思ったが名前が出て来なかったので、ただあたふたして眼科へ。
視力が1.0と0.6と言われて良くなっていて驚く。日によって変わるらしい。
畑作りをしていて枯れ枝で目を突いてしまい充血が取れなくてきたものの、受付から2時間近く掛かって、色んな機械を使って検査されて、自分がわかっていた「目を怪我しているから目薬をさしましょう」ってことがわかっただけだったので、薬局で目薬買えば良かった、税金の無駄使いしたなあと思う。
その後、市役所へ行き、去年の所得証明をもらおうと思ったが川崎市の方でしかもらえないらしい。
帰り道、市役所のすぐそばに銃猟禁止の看板を見つけ、こんな市街地で撃つ人いるのか?と思った。
帰宅。
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同僚K君と明日の現場の段取りを確認して、ハイエースを取りに友人宅へ。奥さんは元気そうで良かった。
帰宅後、鹿の挽き肉作り。
夜、noteで1000円のサポートをもらう。システムもわからず無料公開ならお金は関係ないものだと思っていたから驚く。ありがたい。1000円の価値をこんなふうに感じたのは初めてだ。役者として初めてギャラをもらった時と同じようなものなのか。
24(金)
朝食後、同僚K君を迎えに行き、佐川で現場用の材料を受け取り名古屋へ。
初めてK君と二人で現場へ。様子を見に来た他の業者は、僕らの置かれているイレギュラーな状況を既に知っていてがんばれよと言われる。がんばるし、支えるし、今後もよろしくお願いしますと伝えるが、付き合いは続けたいけど、■■■■■■■■■■■■■■。
いつもより簡易的な仕事になってしまったが、試運転に間に合わせる為にはしょうがない。
noteを始めて、多くの人が見てくれたり、メッセージをくれたり、仕事のお誘いをくれたり、良かった。頑張って続けよう。
25(月)
朝食後、畑へ。段々形になるにつれ、実際に動くよりも考える時間が多くなり、1時間半考えてから作業をしだす。
自然農法を試したくて借りた畑なのに、人為を入れすぎているんじゃないか?と疑問に思って、整地に迷いが生じだした。思えばミミズもてんとう虫もムカデも全然見かけなくなってしまった。が、最初はテコ入れ、致し方ないと思い畝立て。
14時に終わって昼食を食べて、魚金へ手伝いに行く。
人手不足でバタバタしている。飲食は大変だ。自分も友人のことで疲れていたので、あからさまに疲れてるオーラが出てしまい、掛川に帰ってきて初めてくらいに「疲れてるでしょ」と叔父さんに指摘された。
なんとか仕事を終えて帰宅、じゃがいもでSNS用のアイコン作りをする。
26(日)
朝食後、K君が迎えに来て、ダクト工事の打ち合わせに。二人ともバイトで打ち合わせできるのか?と思いつつ行くが、K君が現場仕事で経験豊富だったのと、打ち合わせ先の皆が僕らが臨時で来なくては行けない事情をわかってくれていたのでなんとかなった。カレーをご馳走になり、そのまま工場へ行き。材料の在庫確認をして明後日の現場用の作り物をして早めに切り上げ、15時帰宅。
帰宅後畑へ。とりあえず、天気も悪く迷いが生じだしたので、散らかっていたものを片付けて、レタスを植え替えて、note用に写真を撮り帰宅。
帰宅後、ジャガイモのアイコン作り用に、金髪に似たフェルトを買いに姉と姪っ子と手芸屋へ。
帰宅後、アイコンを完成させて、全てのSNSのアイコンを統一する。
その後noteで農園作りの写真をまとめてアップ。2:30まで掛かってしまった。疲れた。SNSをやりだすと何か追われる。
27(月)
9:00〜K君と現場仕事。
今日もK君と二人で作り物。
昼食に台湾料理を食べて、14:00に終了。
雨なので、帰宅後昼寝。
起きて快快ブログの自分担当の部分をアーカイブする作業。
28(火)
起きて、メールの確認をすると、俳優としての仕事のメールがいっぱいきていて朝から追われる。嬉しい反面追われたくはないなあとも思う。とりあえず燃えるゴミの日は梅ちゃんの小屋掃除。
ベーコンと生ハム用にソミュールにつけていた猪の肉を洗って水に浸けて塩抜き。
メールの返信もできるところからして、ついでにスケジュールの管理。
朝食後、8時からK君を迎えに行き、隣りまちの新規コインランドリーの現場へ。
鍵のナンバーが5963。ご苦労さん。という粋な感じにいいなあと思う。本当に現場の人はよく働いていてご苦労さんと思う。
工場に明日の材料の確認と荷造りに行って帰宅。
帰宅後、塩抜きしていた肉を味見して良い感じに塩が抜けていたので、水気を取って軒下に干す。
その後友人Kちゃんとお茶。
帰宅後SNSのプロフィールの編集。noteをやりだしてからSNSに縛られている気、追われている気がするが、慣れて軌道に乗れるまでしばらくの辛抱。フォロワーは増えてほしいけど、あまりに増やすために何でもするのは美学に反するという葛藤。
風呂に入ってストレッチしながらガボールアイという視力回復の本を読んで就寝。
29(水)
朝起きて、強風で倒されてぐちゃぐちゃになっていた育苗棚を直す。キャベツは無事だったが、四葉のクローバー、自然薯のムカゴ、タイや中国からの種はぐちゃぐちゃに。とりあえず直していたら、愛媛から持ち帰った渋柿の種が芽を出そうとしていたのを見つけてうれしかった。
朝食後、姪っ子と梅ちゃんの放鳥と小松菜あげ。いつもは小松菜を手からあげていたけれど、今日はあまり食べず遊びだしたので、そのまま渡す。ふと、小松菜で遊びたいんじゃなくて、ただ自分で食べたいだけかもしれないと気付く。
その後畑に行き、防風兼雑草侵入防止の為に緑肥を植える畝をどこに立てるか考えていたら、ご近所の主婦が何を作っているのか話しかけてきて農園のコンセプトを話したら、賛同してくれて「一人でやってて寄付しなくていいの?」と聞かれる。子供を公園まで遊びに行かすのは幼いのと目が届かないのでちょっと不安だったが、ここなら安心だから嬉しいし貴重な体験だと言ってくれて嬉しい。励みになる。
帰宅後、家の前にいたら、ちょうどいつも散歩で通りかかる柴犬がいるんだけど正月明けくらいからいつも散歩させていたおじいさんからおばあさんに代わったので、ご主人は?と聞いたら急に亡くなったらしくて驚く。よく家の前を通って、僕が解体をしていると話しかけてきたり、色んな情報をくれたり、鹿の頭を埋めてあるのを犬と一緒に畑に入ってきて見てくれたり、ともかく急だったので寂しかった。
その後、キャベツを畑に移植して、防虫用にネットを掛ける。
10:00に家を出て、K君と現場仕事へ。
他の業者とバッティングしていて待ちが多めなので15時にあがる。
帰宅後、畑の外周に風除けとバンカープランツ(虫の居所)を植える場所を作るために場所の見当をつけて、草抜き、耕し。
日が暮れるまでやって夕食。
夕食後、種の整理。
とりあえず、固定種とF1を分けて、その後植える月毎に分けて終了。すごい量で疲れきった。
30(木)
朝食後畑へ。
昨日に引き続き、草取り、耕し、畝立て。
母も来て、チガヤの根っこ取りを手伝ってくれた。
畝立てしたところに、ライ麦を移植。
昼食。
その後続きをやって終了。とりあえず、畑で種まきをするスペースはやっと全て準備が整った。
畑で休憩中、メールを確認すると演劇公演『BeautifulWater』のマレーシアツアーが資金面で中止になったとメールが来ていた。マレーシアでやりたかったので残念だが。3月に早めに帰ってこれることで種まきも養蜂も無理なく出来そうなので、逆によかった。そのツアーの為に早めに準備していたので更に余裕が出来た。
日暮れまで、デザインを考えたり、玉ねぎの畝の草刈りと階段づくり。姪っ子や小さい子でも自分の足で辿り着けるように。
夕食後、ホームセンターにスモークチップとシャベルを買いに行く。
帰宅後、ベーコンと生ハムの燻製。本当は寒いし夜にやりたくないが、■■■■■
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生ハムの燻製が終わって0時。疲れた。
31(金)
朝から、東京に今夜発つための荷造り。主に彼女に持っていく野菜と柑橘の収穫と肉の整理。意外と手間取る。
日暮れ前に梅の木を切って終了。
夜に快快のオンライン会議。
会議後、風呂に入って、軽トラで神奈川へ。
1時頃着いて彼女と会い、就寝。