Uターン日記 2020年2月
1(土)
朝6時に起きて、彼女と軽トラで埼玉にある彼女の親戚のお寺へ向かう。事故渋滞で4時間かかって到着。10分ほど滞在して、キラリふじみへ自然農の団体nicoの10周年イベントへ。お目当ての野口勲さんの講演会は既に始まっていたが、たねの交換会を見つけて閉まり間際だったので急いで色々もらった。掛川の隣町の菊川で自然農をやっている方と知り合う。バタバタしすぎていて半分ほどその場に置いてきてしまったことを講演会中に気付いて、外に出る。あと講演会が本に書いてあることがほとんどだったので、それよりも種を探しに。たねの交換会をしていた方を見つけて、忘れていたタネを拾っておいてくれていたのを受け取り、さらに他の種を追加で頂き満足して、講演会には行かず、彼女と夕食を食べに、駒沢大学のお気に入りの煮込みの店「かっぱ」に行き、帰って家に残っていたウイスキーや紹興酒を引越しのために飲み干して就寝。
2(日)
引越しの荷造りを終えて、午前中に出発して、SPACの「少女と悪魔と風車小屋」の観劇。今年、代役を務めるK島さんの芝居を初めて意識してみる。女役をやっていたが美しかった。
帰宅して荷解き。
とりあえず、机と椅子を用意して、明日受けるSPACの新作オーディションに向けてセリフを覚えて、ダンスを考え、音楽の裏拍をとる練習。
こんつめてもしょうがないかと思い寝る。
3(月)
朝起きて、朝飯前が頭が働くという先人の知恵を頼りにオーディションの準備。
やはり決められた曲で踊る気になかなかなれず、悪戦苦闘するが、兎も角オーディションの時間までは頑張るか、と音楽を聴く。
オーディションを受けに静岡芸術劇場へ。
僕からしたらSPACのベテラン、そうそうたるメンツもオーディションを受けに来ていて緊張する。
一人10分間で芸術監督宮城さんとのさしのオーディション。一番手で膝が震えたがまあ、なんとか終える。俺が一番見て欲しかったダンスの冒頭の顔芸を、ただ突っ立っているだけと思ったのか、音響の卓を操作してみておらず残念。
その後、元SPACの俳優さんで、同郷、今は静岡県財団職員さんとラーメン屋で飲む。
色々話ができて良かった。
オーディションに受かってフランスと駿府城公園に立ちたい。
とりあえず終えて解放されたので、明日からは百姓として春の種まきに備える。
帰宅後、母が作った恵方巻を西南西を向いて食べる。
4(火)
朝食後、梅ちゃんの小屋掃除。
その後、手作りの机の脚がガタガタだったので付け直す。
畑の地主M本さんから連絡があり、「文旦とみかんの収穫を手伝ってほしい」と言われて9時から手伝う。
脚が不自由なのは、昔、田んぼに掛けていた木の橋が朽ちて折れて、鉄筋がモモに刺さってしまってかららしい。姪っ子が自分の足で来られるように階段や道を整備しておいたので、いつもは遠回りしている地主さんもそこを通ってきてくれた。作ってよかった。トマト甘酒、お茶、味噌まんじゅう、あさりのうま煮、落花生煮豆をお土産に頂いた。
僕が整えた畑を見て、遊園地みたいだと、すごく喜んでくれて仏壇に報告すると言ってもらえて嬉しい。
おばあさんのパワーで通りがかりの人に話しかけて、なんとなく怪しい僕のことをスルーしていた奥様方もみかんと文旦をあげることでコミュニケーションが取れてよかった。あとで、果樹剪定の本と、柑橘の肥料を家に受け取りに行くことを約束してお別れ。
家に帰って、引越しの荷解きをして、昼食。
昼食後、キムチ作りの準備。
足りない材料を買い出しにいき、米を精米して、梅ちゃんの水浴び用の霧吹きを買い、手芸屋でストラップコードを買い、造園をしてる植物屋で果樹の植え方(後々別の場所に移植する前提の)を聞いて、地主さんの家に行き本と肥料を受け取り果樹を植える許可ももらう。
帰宅して夕食。
5(水)
朝ごはんを食べて、田んぼに麦踏みに行く。暖かかったからか、草の勢いが今までより強かった。「春の芽吹き」という言葉がずっと頭の中でループしながら草刈り。だんだんリズムも付いてきて、こうやって田植えの歌とか歌いたくなったのかなと思う。そして麦踏み。最後に草を抑えるためにヌカを撒く。夕方まで。
農業屋へ行き、じゃがいもの種芋を買う。
帰宅後夕食。
noteを更新する。それをみて、さいたまキラリふじみで出会った方が連絡をくれたので、朝一にその人の畑に行くことにする。
6(木)
朝ごはんを食べて、ポン酢や柑橘のお土産を持って菊川のタロの畑へ。広い畑だった。両親が農家をやっているようで、慣行農法から自然農法を理解してもらうのが難しいらしい。緑肥のヘアリーベッチがふさふさして可愛かったので自分も植えようと思った。花も出荷しているようで、花農家を初めてみて良かった。ミントとセージとカモミールの苗を頂く。
午後、その畑の二人がうちの畑に来た。高低差があって良いなあと言われる。その後、僕の部屋で夕方までゆっくりお茶して帰っていった。ディルの苗やいろいろお土産を頂いて、お返しに肉をあげた。
夕食後、友人Kちゃんとお茶。
7(金)
朝食後、畑へ。
柑橘の木が生えているエリアにフキが生えているので、そちらを山菜エリアにする為に夕方まで整地をする。
昨日、剪定してないから虫が付いてるし病気になりやすいと言われたので、剪定の仕方を調べて就寝。
8(土)
午前中畑仕事。果樹エリアの整地と暴風用に植えてあるマキノキに絡み付いている蔓性の植物をとる。かなり形になってきて、そちらにもまだ果樹が植えれそう。
午後浜北市にある緑化木センターへ、果樹を買いに行く。たくさんありすぎて悩んで結局閉店時間までいた。ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、王林、フジ、プラム(サンタローザ)、豊水、ラフランス、もも(なつおとめ)、スウィーティー、暖地サクランボ、ミモザ(四季咲き)、コーヒー、ハーブを買う。お店の人も大量で驚いていた。帰りにジャンボエンチョーで、畑にワサビとミモザ(ダークアイ)を買う。
夜、静岡で高校教師をしている同級生Tちゃんが飲もうとなって、サイゼリアで赤ワインを一本飲む。こんな友達が教師で子供に教育をしているのは心強い。
9(日)
朝食後、畑仕事。寒くて手がかじかんで作業が捗らない。
そんなこんなしているうちに携帯を無くしてiPhoneを探すを使って、畑にあることがわかるが見つからない。山に猟に行く際もそうだが、自然の中に持っていく道具は赤とかピンクの目印をつけておかないと馴染みすぎて見つからない。
昨日飲んだ友達が子供と散歩がてら遊びに来た。iPhoneも見つかる。
子供は最初緊張していたが、大根、ラディッシュなど野菜や柑橘を収穫しているうちに慣れてきて良かった。
スパイラルガーデンにハーブを植える。一応完成。成長して緑でふさふさになるのが楽しみ。
木の配置をもう一度考える。
山菜エリアにコシアブラ、ワラビ、コゴミ、畑わさびを植える。
近所の小学生が畑にきて「もう解禁ですか」と聞かれたから、「完成してないけどいいよ」と言ったら手伝いたいと言われたが、昼食を食べてからと母親に諭されて、午後手伝ってもらう約束をして自分も昼食。
午後、その子とミョウガを植えたり、野菜の収穫をしたりする。小学生二年生、自閉症と聞いていたけれど、特に何も感じなかった。
14時にお母さんが迎えに来てさよなら。ちょうど友達Kちゃんが遊びに来たので、畑を見てもらってから、アンティークロードというカフェにお茶をしに行く。山の中の川沿いにあって良いお店だった。どんなところに住んでどんな生活を送るのかの参考として来たが、ミニマリスト的に図書館に本があるから買わないように、お茶する場所はあるからこういうところに住まないって考えもあるなと思う。とりあえず住む場所を買う前に、空いているなら売り手がつくまで借りるのもありと思う。最高でしたと店主に伝えたら喜んでくれて良かった。
帰りにホームセンター2つと農業屋に行き、果樹を植える為そして後々植え替えれる用にどう植えるか考えて、グミとクルミの木と強い土嚢袋を買って帰宅。
夕食後、果樹の性質、落葉か常緑か、相性、樹高などを調べて就寝。
10(月)
起きて、畑仕事。
畑から出てきた山芋の芽出しの準備や、ハンモックを吊る木の太さを計ったり。
朝食後、梅ちゃんと遊んで現場仕事へ。
順調に進んで14時に終了。
畑仕事をする為に、コメリと農業屋へ。ブルーベリーと栗の木を買う。
畑に木を配置して、埋める。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、連絡がくる。とりあえず元気そうで良かった。
11(火)
朝食後、畑へ。
配置した果樹を植え付けていく。
近所の子供が手伝いにきたが、寒いから洋服をとりにいったまま帰ってこなかった。気にせず、果樹を埋めていく。
木を植えたことで、空いていたスペースが埋まって大分しっくりきた。
お隣の畑のM浦婆さんが久々に来て、長話になってしまい、作業がかなり滞ってしまったが話せて良かった。そして、自分の畑を半分使ってほしいと言われたので承諾した。
家に帰って、遅い昼食を食べ15:00〜16:30快快会議。自分が掛川に引っ越したことで予算を圧迫してしまって申し訳ない。多摩川で寝泊りしようかなとちょっと考える。
会議後、畑へ。ハンモックを取り付けてかなりいい感じ。
帰宅後夕食。
夕食後、畑が広がるので、どうデザインするか考えて、「銀河鉄道の夜」を読みながら就寝。
12(水)
朝、軽く朝食をすませて畑へ。
何をするか迷うが、まず、新しい畑の整地をすることに。
覆われていたトラックのホロを外していく。もぐらっぽい穴があり、初のもぐら被害が出るかもと少し不安になる。大きなトカゲも冬眠していた。やはり自分が畑を広げることで、一度そこの生態系を破壊してしまうことに少し心が痛むが、結果豊かになると信じているから、子孫の為に身を捧げてくれ、悪いねと思いつつがっつりやる。
この畑は自生している野菜が多くて憧れていたが、そのままでは管理できないから一度ニュートラルにする。じゃがいも、ゴボウ、大根、にんじんが自生していて、山芋のムカゴもホロの上にめちゃくちゃ落ちていたから地中にいるはず。
お隣の畑のS木さんも久々にきて、僕に畑を譲って場所がずれた分、道具小屋も移しに来てくれた。手伝ってお昼になったのでお互い昼食へ。
昼食後、インパクトと木ネジをS木さんに貸す。最近、草を燃やして苦情が出たと言っていた。年に数回のことだから良しとしてほしいなあと言っていて、俺もそう思った。なんでこんなに許容範囲が狭い感じになっているんだろう。
M浦ばあさんが来ないと、場所も片付けもどこまでやっていいかわからないし、連絡先も知らないので困っていたら、来てくれたので一気に進んだ。
M浦さんのところも一度全て耕す。まっさらになってしまい物足りなさも感じるが、M浦さんは喜んでいたからまあ良しとする。
唐辛子、大根、サツマイモ、里芋、自然薯をいただく。あと苗としてネギとニラももらう。
畑の広さを計ったら1反(1000㎡)を超えた。
M浦さんに洋梨と梨をどこに植えるか相談して決まったので、すべての果樹を植え付けることができてほっとする。今夜から雨が降るから色々落ち着くと思う。なんとか間に合った。
夕食後、友人Kちゃんとデニーズでお茶。畑のデザインを相談する。仕事運が上がるという箱根の神社に行ってから、去年の一年分の顧客を1ヶ月ちょいで得たという。俺も暇になったら行こう。
13(木)
朝から雨。
梅ちゃんに姪っ子と一緒に小松菜をあげて、雨が止むのを待って畑仕事へ。
老人、子供用に竹の手すりを取り付けて、畑への通路の整備。
新しいスペースをどうするかかなり悩んで、螺旋状の畑と通路を兼ねた野菜用の棚を作ることに決めたが、どう配置するか悩んでなかなか進まない。
夕方に近所の子供が遊びに来て、もともと生えていて頂いた野菜の植え替えや野菜の棚の高さなどを一緒に考えたりした。やはりハンモックが気に入ったようだけど、裸足でサンダルで来ていたので早速足の裏に何かが刺さって血が出たと騒いでいたので、帰んなと言い帰らせる。俺の感覚的には自己責任だが、親によっては俺に苦情言ってくることもあるよと保険屋の友人Kちゃんにアドバイスされていたので、やはり畑用に施設賠償の保険に入ることも考えようと思った。
今日は、朝食、昼食、夕食時と母親と姪っ子の声が大きくて響いてイライラしてしまった。ずっと畑にいて人と会話もしていないからうるさく感じるんだろうか。お隣K泊さんも畑を見にきたが、忙しかったので、話しかけられるたびに作業を止めて、近づいて大きな声でしゃべらないといけなくて進まないので邪険に扱ってしまった。あと一週間ほどで、しばらく畑を離れないといけないので作業に追われだしている。
14(金)
朝食後、梅ちゃんの小屋の掃除をしてゴミ捨てへ。ゴミ捨て場の金属の扉が重かったのでシリコンスプレーを掛けていたら知らないおじいさんが重くて大変だったんだよとお礼を言われた。扉が重いから油をさそうという、こんなちょっとしたことに気付いて、スプレーを持ってきて油を注すという1分くらいの作業にもみんな気が回らないほど追われているのかなと思った。
その後畑へ。
新しく借りた畑の整備。この畑に自生していた野菜やもらった苗を植えるスペースが決まったので植え付け直す。その後、蔓性の野菜用棚を作る。カボチャ、ヒョウタン、エンドウ、スイカ、マクワとかを浮かせて栽培する為の準備。お隣の畑のおじいさんもじゃがいもを植える準備に来ている。家のお隣さんがショコラを作って郵便受けに入れて置いたと伝えに来てくれたのと、畑への道の手すりをありがとうと言われる。あと、あまり知らないおじさんが来て、大きくなったねえと言われた。
昼食後、また畑へ。
雨が降り出したから、ゴープロは持っていかず(モバイルバッテリーと繋いでいるから防水じゃない)、棚を作り終える。いつもちゃんと撮っておきたいところが撮れていなくて残念。昨日来た子供が小学校から帰ってきて完成してる!っと遊びに来たが雨だったので明日の午前中もいるからと言って帰らせる。が、また後で傘をさして来たが、もう片付けだけだからと帰らせる。今日は滑ってこけていた。子供や老人が来ると思ってもいないところで転けたり怪我したりするから、この畑の問題点がわかる。少しずつ改善していこう。あと、土が剥き出しのところは雨が降ると滑るし、ぬかるむし、汚れるし良くないので刈草を掛けておかないと。当たり前だけど、僕は作業着、作業靴で来るけれど、普通の人は普段着で来るってことも頭から抜けていた。
帰宅後、アディダスのスーパースターが届いていてうれしい。
夕食後、ますむらひろしの『銀河鉄道の夜』を読む。
宮沢賢治が、鳥捕りのおじさんをかわいそうに思ったのは資本主義にとらわれているからだろうと思った。ここいらでは欲しいものの種を撒くだけで農業も手間ではないが、ジョバンニたちの世界では農業がなくなっているって言ってたのは、馬鹿でもなれた百姓から専業的な大規模農業に移って行っている農業への悲観ではないだろうか?と思う。あと、電気リスの頭の上によく見る光る輪がついていたけど、あれってスルーできるくらい天使とかについてるけどなんなんだろう?後光てきなやつなんだろうか、俺もああいう状態でほんとうのさいわいに関して話したい。今回読んで、以前より賢治に近づいている気がした。
15(土)
朝起きて、畑へ。
池造り。本当に必要かどうか疑わしいけど、防水シートを買ったし、この畑はお試しだから、どういう結果になるかテストするってことで納得して作ることにする。
余った防水シートでスパイラルガーデンの一番低いところにクレソンが育つように水捌けの悪いところを作ることにした。これは納得してできた。
土が裸になっているところに刈草を掛けて終了。
後は片付けやベンチを作るくらいで、ほとんど終わった。種まきに間に合いそう。
昼食後、静岡にSPAC「メナム川の日本人」を観に行く。
演出の今井朋彦さんにはパパタラフマラの研究所PAIの頃お世話になって、顔を見るなり「久しぶり」と声を掛けてくれて、覚えていてくれて嬉しかった。
観劇後、特に感想が出てこなかった。お世話になる役者陣に挨拶だけして帰る。
帰りに、地元で明治創業の大石種苗店に寄って椎茸となめこ用の原木とポポーの苗木を買い、カインズホームで風呂場の水漏れ用のコーキングを買う。
帰宅後夕食。
20時〜快快会議。
その後、同劇団の美術A美さんとオンラインでお互いワインを飲みながらだべる。途中、K藤くん、R乃さんも参加。一人で赤ワイン一本近く飲んでいて驚きつつ楽しかったんだなあと思い、風呂にも入らずそのまま寝てしまう。全然オンラインでもいけるもんだなと思った。
16(日)
朝から雨。
昨日母たちが拾ってきた紅白餅を朝食で食べて、ホダ木作り。原木に穴を開けて、菌が付いた駒を打ち込む。初体験だったので楽しかった。椎茸菌となめこ菌。初の菌。収穫が楽しみ。
その後、風呂場のコーキング。車庫の天井からの水漏れがこれで止まったらうれしい。
昼食後、コーキングの仕上げ。
今日は一日中雨で畑仕事ができないので、昼寝。
昼寝後、コメリへ。ビワの木、土嚢袋、剪定バサミを買う。一番良い剪定バサミを迷って買った。道具は良いものをちゃんと手入れして使うと決めた。
果樹もこれで一通り揃った。
明日、植え付けるのが楽しみ。この雨で池に水がどのくらい溜まったか見るのも楽しみ。
17(月)
朝食後、畑へ。
思ったより池に水が溜まっていた。良かった。けれど子供が落ちたらと思うと心配。
8時に三島の現場へ。
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20時に帰宅して、夕食。
18(火)
梅ちゃんの小屋掃除をして、朝食。
畑に行き、ビワとポポーの植え付け。一度畑からしばらく離れないといけないので、一区切りつけるために片付け。
土が剥き出しのところにはお茶畑の下に落ちていた刈り取ったお茶をかける。お茶畑の下は腐葉土の宝庫であることに気付いてうれしい。今、お茶はペットボトルのお茶の台頭から本当に価格が落ちて割に合わないらしいが、畑に併設したお茶畑はこういう風に使えばすごく良いと広めたい。新しく広げた部分の畑が土質が全然違うのはお茶畑だったからだと納得する。
これまでの整地で大量に出てきた草の根を燃やすことができないので、業者に持っていく。30円/kgで3000円掛かる。馬鹿らしい。栄養の循環を考えると収穫物以外畑からなるべく何も持ち出したくなかったが持ち出したので、代わりにそこで粉砕したチップを10円/車でもらって帰る。この価格の違いが資本主義、需要と供給。軽トラックにパンパンに積まれて、これを畑に戻すと思うとその労力に震えたが、思ったより時間も掛からず終わる。そして、木と草のチップは、果樹エリアの森化にすごく良さそうでワクワクする。
畑仕事の後に引越し用に軽トラックを洗う。
その後、友人Kちゃんとお茶をしに行く。目当てにしていた喫煙可の喫茶店が定休日だったが、たまたまもっと良い喫茶店を見つけた。ジュアン。最高のお店。21時まで営業。価格も良心的。ギリシャ神殿の柱風の柱が何本か立っていて、壁一面に森の写真、それらがヤニで黄色くなって馴染んでいる。ここが見つかっただけで、掛川でのお茶ライフは安定だ。今日ここにこれただけで良い一日だった。定休日は特に決まってないということだから、趣味的な感じだろう。
19(水)
朝食後、ホースの取り替え。
8時に友人N仁が来て、コインランドリーのダクト工事の仕事。午前中で現場は終わり、材料の積み込みと打ち合わせ、工場に行って明日の現場の準備、積み込み。日暮れ前にいいペースで終了。
17時から畑の片付け。堆肥にしようと雑草を積んでいた場所の移動をする。あまり堆肥化していなかったので、米ぬかを多めに入れて積み直す。山のようにして、子供の遊び場を兼ねるようにしたい。
いつも遊びにくる子が、暗い中懐中電灯を持って来て、「俺引っ越すことになったんだ」と告げられる。作業を止めて、ハンモックの場所でその子と話をした。「俺がこの畑を継ぐ」と言ってくれるくらい気に入っていたのに残念。母親が仕事をしている横浜に引っ越すそう。家族がひと所に集まるのは良いことだと思う。その子が、「見て、虹みたい」と指差した先はすごく綺麗な夕焼けで、「ハンモックここにつけて良かったね」と言われて、最高でしょ?と聞くと「最高!」と答える。一緒に春種を植えたり、バーベキューをしたりしたかった。「また来るからいいよ」と言っていた。「明日はいる?明後日は?」とか聞かれたが俺はしばらく畑を離れるから、「怪我さえしなければハンモックとか好きに使って遊んでていいよ」と言ってお別れ。せっかく来てくれていたのに残念。
夕食後、業者に頼んだが忙しくてまだできないと言われたと風呂場の下の排水を直す。床下は、洗濯機の排水がだだ漏れになっていて水浸し。カインズホームにパイプを買いに行って直す。罠作りや友人の現場仕事をして塩ビパイプに使っていたので臆せず直せたと思う。スキルが上がってる。青大将の大きな抜け殻に出会えて、ご褒美だと思った。これで風呂場回りの水漏れが無くなって車庫への水漏れが無くなってほっとした。
彼女と電話して、風呂に入って、就寝。
20(木)
起きて、梅ちゃんの小屋掃除をして、朝食を済ませる。
数日前から体調を崩している姉は、昨日病院に行って帯状疱疹だとわかったが薬が合わず昨日吐いていたらしく今日も寝込んでいる。母がいるからいいけど、シングルマザー大変すぎと思い、少しでもと思って、姪っ子を連れてゴミ捨て散歩へ行く。
帰宅後、愛媛でおいしかった渋柿の種が芽を出したが、ずっと殻を割れないでいたから割ってあげる。過保護かもと思う。そして畑へ。
霜が大量にふっていた。花の種を撒き、もらったセージの苗を定植して、畑の片付け。
8時に友人が迎えに来て富士の現場へ。
由比で休憩して、葛飾北斎の富士だと教えてもらう。まあ、きれい。
昼食は近所にあったBIG BOY。東京で一度行ったことがあったけれど、バイキングのフルーツゼリーが僕の中のベストオブゼリーだということを思い出して、次は必ず食べようと思った。
順調に進んで15時に仕事を終えて16:30帰宅。
姪っ子と梅ちゃんに小松菜をあげてから、一緒に畑へ。
なんとか離れられるくらいに片付けが終わった。
帰宅して夕食。
夜、快快会議。
何も浮かんでおらず、ずっと黙って聞いてるうちにだんだんイメージがついてきた。
会議後23時に掛川を出て、2時に神奈川の家に着く。
彼女がお風呂を入れてくれていたので、温まって寝る。
21(金)
朝起きて、大塚のバーバーマエへ。
お姉さんだけで、マスターはまだいなかったがお姉さんに任せてどんどん進めてもらう。
お姉さんは、本当に話題が豊富で、季節や花や鳥のことをよく知っていて、話をしていておもしろい。この間あげた柚子はジャムにしたらしい。
10時頃マスターがくる。いつもの仕事着以外の姿を見ると、パッと見パンチパーマで色付きメガネで怖い。
俺が今後どうやって食っていくのかということを聞かれて、いつもは俺の生き方全肯定のマスターが厳しめだった。「今は背負ってるものが10kgくらいでフットワーク軽く行けるけど500kg、1000kgってなってきた時どうするのか、おれの今の生き方は雨宿り」だと言われた。まあ、優しいんだけど。
そのあと、マスターが助けてきた、雀や鳩の話を聞く。「弱った鳩は羽が下がっていて、歩いて逃げる」と言っていた。そして、糸やビニールが絡んだ足を解いてあげるらしい。店の前だけで救助活動はしていて、駅前でやると嫌な目で見る人がいるかららしい。その後、北海道から川崎に向かって飛んでいたレース鳩を助けた話になって、「レース鳩は鼻の周りがしっかりしてて酸素を取り込むためだろう」と言っていた。そして、肩も張っていて、最初は方角を定めるためにぐるぐる旋回して方向が決まるとピューンと一直線に飛んで行って、明らかにそこらの鳩とは雰囲気が違ってかっこいいらしい。レース鳩、見てみたい。
ロッドを巻いている時、天井に広がっている木が初めて意識に入ってきて、何の木か聞いたら、コーヒーらしく、赤い実がなっていた。最近コーヒーの木を買って暖かいから外に出したら枯れてしまったことを話したら、たくさんコーヒーの種をくれた。
マスターは厳しめだったけど、お代は申し訳ないくらいまけてくれて、応援してくれてると思った。
びっちりパンチパーマをかけてもらって気分が良い。
そのまま13時から吉祥寺で『BeautifulWater』の映像を出演者で確認。
帰宅して、引越し用に片付け。
22(土)
朝から引越しの荷造り。
冷蔵庫と洗濯機を粗大ゴミとして出しに行き、馴染みの近所のカレー屋で食べ納め。
その後、軽トラに荷物の積み込みを終えて、彼女と多摩川に凧揚げに行く。自転車でこけてチェーンが外れている中学生くらいの子がいたので、わかる?と聞いたら、わからないと言ったので直してあげる。20秒くらいの作業だったけど、良いことをすると気分が良い。彼女がオイルで汚れた手用にティッシュをくれた。いっつもジャージでうろうろしてる俺だけど、こんな風にフランクに生きてるから、さくっと困ってる人を助けることができるんだよ、と見せつけるわけじゃないけど邪な気持ちも生まれた。
多摩川で凧揚げ。1月に初めてやった時はベーシックな和凧で風もなく上手くいかなかったのでリベンジ。めちゃくちゃあがってすごく楽しかった。凧揚げ最高。流行るだろこれ、と思った。
その後、二子玉に寿司を食べに行く。ストライプのジャケットとパンツのセットアップを着た初老のおじさんがかっこよくて、俺もジャージ感覚で着れるセットアップを買おうと決めた。久々に服がほしくなった。帰りにデパ地下で果物を買って帰る。せとかが美味しいと聞いて、去年木は植えたものの食べたことがなかったので買ってみた。とにかく見た目が美しくて、こんな綺麗な果物を作る労力を考えると頭が下がる。美味しかったが、みかんだと思って植えたがみかんではなく、ポンカンみたいだった。
23(日)
朝、掛川に向けて出発。
事故渋滞に巻き込まれて、かなり遅くなった。事故は誰も得をしないし、環境にも悪いし、何も良いことない。福岡正信さんに出会ってから科学否定派になっているけれど、ここまで現代社会は進んできたし後戻りは出来ないから、科学の力で事故を減らすことは良いことだとジレンマも抱える。最近、中国の竜の穴という、世界一広いと言われている未知の地下空間を最新の技術、照明で全てを照らすというNHKの番組を見て、ケーブルを一週間掛けて引っ張ったりしてることが馬鹿らしすぎて、やっぱり科学ではどうにもならないよと思っていたところだったから。
事故渋滞でトイレが如何ともし難くなって、コーヒーカップに座ったままおしっこをした。隣にトラックやバスなど、自分より高い車がきてちんこを見られない様にタイミングを見計らってやった。思っていた以上に汚さず上手くできた。海老名サービスエリアでそのカップを持ってトイレに行く。ジャッとあけたら、チョコの銀紙が入っていて、小便器に入れてしまった。よくここにゴミ入れる神経がわからないと思っていたけど、こういうシチュエーションは想像していなかった。
帰宅して荷解き。
睡蓮鉢に生えていた睡蓮がめちゃくちゃ根っこを広げていて、それを畑の池に入れた。根で土を吸着してくれたら、メダカを入れられるんだけどなあと期待。そして今年は初めて花を咲かせるんじゃないかと期待が膨らむ。
結局片付けが夜まで掛かって疲れた。仕込んでいたキムチの試食。酸味が出てきていて立派にキムチだった。
24(月)
朝飯前に、京都での『tasteless』公演に向けて、送られてきたノートを確認。
昼からしばらく家を離れる準備。
noteに畑の動画をアップする。中途半端にアップしてしまったことを後悔して、溜まっていた記録動画をyoutubeにアップして、一通りまとめてアップしてから京都に向かう。
京都のホテルに21時に着いて、とりあえずの台本や参考動画を見て明日に備える。が、頭が働かない。とりあえず、良い状態で小屋入りできるように早めに就寝。
25(火)
朝飯前、という先人の知恵を信じて朝飯前に台本を読んで、理解できていないことをピックアップする。
ホテルのビュッフェで朝食。明らかに米を食べる量が地元に帰ってから増えたことを実感する。
その後小屋入り、京都造形芸術大学、春秋座。顔合わせ。知り合いがちらほら。
とりあえず、今回のクリエイション代表の田村さんが初の演劇ということもあり、とても柔らかい状態からスタートできそうだし、それにピリピリせず柔軟に対応できて一緒に楽しめそうなスタッフが揃っていて、変な緊張が解けた。良い作品を作るために敵がいない状況はとても大切だと思う。
直接話したり、衣装をきたり、小道具に触れることで頭が働きだしてほっとする。
衣装がアメフトの本気のもので、久々に良い服を着ている感じがして気持ち良かった。
ホテルに帰って、今日はリラックスすることに決めて、テレビをつけてお酒を飲んでのんびりする。新型コロナウイルスのニュースを初めてゆっくりテレビで見て、思っていたより世界で問題になっていることを知った。
26(水)
ホテルで朝食後、昼まで今日のリハの為に、どう舞台に立つか考える。
13時から劇場でリハーサル。自分がイメージしていた感じが上手く出来ない。田村さんと話をして、田村さんも違和感を感じていたようで、話をして方向転換することにした。
夜のリハーサルが始まる前に、舞台監督さんが全員を招集した。もしかしたら昨日俺が振り回してどこかに飛んでいったまま無くなったガムを誰かが見つけて怒られるんじゃないかとびびっていたら、政府の発表がありコロナウイルスで公演中止になることに。そっかーって感じだったが、明日うちうちで通しをしようということになり、皆で飲みに酒場井倉材木へ。昼材木屋の店主がどこでも修行せず、センスだけでやっているというお店は、とにかく料理が驚くほど美味かった。田村さんの良い飲み屋への嗅覚半端ない。初めて皆で飲んで、明日はトレーラーを作ることにしようとなって良い感じで解散。音響の荒木さんと丹羽良徳と岩下徹さんの話で盛り上がれたのが楽しかった。京都造形の外で太陽を浴びて一人踊っていた岩下さんと目が合って小さく手を振られた話と、踊りながら寝ているお客さんの近くにいって「wakeup wakeup」とささやき掛けていた話を聞けて良かった。
27(木)
朝9時小屋入り。とにかく、シーンシーンを撮って、良い感じのトレーラーを作れる様に撮影を進めて、中止の公式発表の15時ジャストに目標通り終了。バラシをして18時から打ち上げへ。とにかく出会えて良かったメンツばかりだったので、個々人と話がしたかったし、話が弾んだ。
二軒目に、田村さんおすすめの蕎麦屋源で蕎麦や天ぷらを食べて解散。
今回のクリエイションはシーンシーンを作ることは出来たが、これを繋いで一本にする時に、直接的な表現をして伝えたいことありまくりな暑苦しい俺と、「情報を集めて配置して伝えたいことはない」と言い切るクールな田村さんとまだまだつめないといけないところが出てきたろうなあと思う。次また同じメンツでクリエイションする時が楽しみ。
28(金)
ホテルで朝食後、新幹線で掛川へ。
疲れていたので仮眠してから、畑仕事。じゃがいもを植える。
帰りがけ近所の子(まだ引越ししていなかった)が来て、持って帰ってきた工作物がいらないから燃やしたいと言われて燃やす。なかなか燃やす機会がないものだったから楽しかった。
その後、田んぼへ行き麦踏み。ついでに畑で採れたブロッコリーを持って親戚の Sおじさんの家へ。畑の丸太を切る用にチェーンソーを借りようと思ったがちょうど出かけるところだったのでまた来る約束をして帰宅。
夕食後、友人Kちゃんとお茶をしに喫茶店へ。ここのマスターが友達N仁の親と仲が良いらしいと聞いていたので話しかけたら、怒涛のしゃべりっぷりだった。友人にも注意するように言われていたけれどここまでとは思っていなかった。一緒に来ていたKちゃんはうざがっていた。
29 (土)
朝食後、畑へ。
ラジノクローバーを畑全体に撒く。親戚のSおじさんがお茶畑の化粧刈りを手伝ってほしいとくるが、今日雨が降る前にクローバーを撒き切りたかったので14時に行く約束をする。近所の子にその旨を伝えて、池作りは出来ないと言ったらごねられたので、一緒に池をもう少し深くする手直しをする。すぐに疲れたとかいうから、厳しめにした。昼食を食べている時間がなかったのでそのまま作業を続けてクローバーを撒ききる。
14時に親戚のSおじさんの家に行ったら、お茶刈り機のエンジンが掛からないから直しに行くということで30分ほど待って、お茶の化粧刈り。
3列くらいと言っていたけれど、結局「綺麗になるとうれしいなあ」と全ての列をやることになった。気持ちは理解できるし、それで収量も2割くらい増えるってことだったから、勉強の為雨の中だが手伝う。帰りにチェーンソーを借りて帰る。
帰宅後、鳥の巣箱を引越しで出た廃材を利用して作る。工具を買いにホームセンターに行くと、憧れの行者ニンニクの苗が売っていたので買う。レジで会計時、川崎からの電話が掛かってきたので出ると不動産屋だった。鍵のことを色々言われたが、自分が何者か名乗らないまま話をするし、あちらからイレギュラーな鍵の返し方を頼まれてその通りしたのに社内(家族)でのやり取り不足で電話してきて、セルフレジをやっている時だったので、久々に腹が立った。
帰宅後巣箱作りの続きをやって、夜が更けてきて騒音が近所迷惑になりそうだったので途中でやめて夕食。夕食後インドネシアツアーの荷造り。夏っぽいのでとりあえずTシャツをたくさん入れた。