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アニメにおける、2期以降の戦略
最近のアニメは、人気が出れば2期、3期と続くのが普通である。
が、映画がそうであるように、2作目以降があんまり評判が良くないことも、ままある。
2期以降も面白いアニメと、そうでもないアニメとの違いは何なのか。
ストーリー物であれば、そもそも話が完結していないだけだから、続きを描けば良い。
が、単発でも観れる作品だと、同じことの繰り返しだなーと思ってしまう。
1期でやりきったことを2期でもやってる、つまらない、となってしまう。
一つの案として、テーマ、つまり「描くもの自体を変えてみる」、というのがあるかも。
例えば「ヤマノススメ」では、全体的には、主人公二人の友情をベースにしつつ、
1期:プロローグ的なもの
2期:本格登山と、それを背景にした主人公の成長、家族愛、友情
3期:主人公二人の友情をガッツリ
4期:主人公の成長の集大成、それを支える友情
と言ったところか。
ともすれば、今回はこんな山に登りました、と単調になってしまいそうなところを、テーマを変えることによって、飽きさせず、毎回違う感動をもたらしている。
とても丁寧に作られた作品。
「からかい上手の高木さん」
1期~3期と、からかい合戦が繰り広げられるわけだが、これも二人の仲をちょっとずつ進展させていき、そのシーズンならではの距離感を楽しめる。
その距離感の縮まっていく様を、非常に繊細に、丁寧に描いている。どのエピソードも好きになれるのはそのおかげだろう。
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」
1期で戦ってきた強敵たちと、2期では連携バトルするのが面白かったのだが、そのベースはやはり、「主人公が変わったスキルを取ってめちゃ強い!」というものだったので、ダレてきた感はある。
が、最後は主人公二人の協力プレイで締めくくられていて良かった。単に、みんなで頑張って強い敵を倒しました、ではなく、二人の友情を自然に感じさせるように描かれていたのが良かった。
ということで、そのシーズンならではの何かがあると、作品に厚みが出るような気がする。
取り留めのない文章になってしまった……。