仕事を断る勇気
web制作事業を営むクライアントのセッションで、「仕事を断る」というテーマがありました
私は、結構、仕事を断るケースがあります
18年間、経営するデジパのWEB制作事業では、
サクラを使う出会い系サイトの案件、消費者ローンの案件は全て断りました
ビジネスポリシーとして、社会に貢献しない案件、求められる予算が低くて見合わない案件、金額の割りに時間工数を求められる案件は、基本、全てお断りしてきました
理由は両社がハッピーにならないからです
他の理由として、社会に貢献しない案件(法律スレスレ案件)は利益率が高いのですが、それを受け出すと、いい人材の応募が減るのと、麻薬に浸かったような状態になり楽して儲ける癖がつき、技術のスキルアップが疎かになります
実際、そんな同業を数多く見てきました
「お客様は神様です、三波春夫でございます」という昭和の演歌歌手の言葉が伝説的にありますが、私は社員教育では、否定しました
クライアントとはイーブンである
これが私の持論です
ところが企業が成長して分業化して、営業部と制作事業部が分かれると、断るという行為ができなくなります
両事業部の利益が相反するからです
私も、社員数が20名を超えた時代は、この整合性に苦労しました
営業部には売上を上げろと私がハッパかけるので案件を受注してくるのですが、
制作事業部からは工数が多すぎる、納期が短すぎると苦情が入る
儲からない仕事をやり続けると会社の未来がありません
なぜなら、研究開発等の先行投資ができないからです
「忙しいけど儲かっていない」企業やフリーランスの人は、まさにこのパターンです
このケースは、未来に対して「時間」と「お金」を投資できません
忙しいと儲かっている気分になるのですが、ここは客観的に「観る」必要があります
2割のクライアントが8割の利益を出している
というマーケティング理論があります
「仕事を断ることができない」
という人は、普段も「断る」という行為ができない可能性があります
「NO」が言えない
「NO」と言えば、「人から嫌われる」
「自分の存在価値を守るために、人からの依頼を受け続けた」
そんなビリーフがあるかもしれません
ぜひ、検証してみてください
クライアントは平等ではない、赤字クライアントと黒字クライアントがいる
桐谷晃司のオンラインサロンは、以下からhttps://community.camp-fire.jp/projects/view/312601