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思い込み力

朝起きて鏡を見ると、イケメンがいた。

鏡に映っているのは自分。鏡に映っているのはイケメン。したがって、僕はイケメンだ。

顔がすべてではないけれど、できればイケメンである方が嬉しい。産んでくれた親と僕の顔を設計をしてくれた神に感謝し、颯爽と家を出る。

ここで気付く。あれ、俺ってイケメンだっけ?スマホのインカメで自分の顔を確認する。うん、イケメンではない。「ない」と言い切っちゃうとあれなんだけど、イケメンの可能性もあるのだけど、うん、まあ、それほどのイケメンではない。少なくとも「僕はイケメンだ」という顔ではない。

思い返せば小学生の頃、同じように洗面所の鏡で自分の顔を見ていた。当時、僕は自分の顔があまり好きではなかった。当時の写真を見ると、今の自分よりよほどイケメンに思える。ほっぺがつるつるでかわいい。でも自分のことをイケメンだとは思わなかった。

それから20年近くが経った。僕の顔はおっさんに近づき、客観的には、イケメン度が減っている。しかし主観的には、自分をイケメンだと思うようになった。いったい何があったのか。

中学、高校、大学、社会人と様々な経験をしてきた。その中で、僕は「思い込み」の重要性を知った。そして、自分の「思い込み力」を育ててきた。

結局、認識がすべてなのだ。僕たちが目指しているのは、幸せだ。幸せは、主観が決める。自分が幸せだと思えば幸せ。不幸だと思えば不幸だ。たとえば、年収200万円で幸せだと思う人もいれば、年収2000万円で不幸だと思う人もいる。

もちろん、幸せになるための努力は否定しない。しかし最重要なのは、努力して結果を出した後に幸せを「感じる」ことだ。努力して何かを成し遂げたとしても不幸だと感じてしまう人生は嫌だ。

つまり、幸せになるには、主観力を鍛える必要がある。主観とは、ある種の思い込みだ。客観ではないのだから、根拠やロジックは必要ない。自分が幸せだと思えば、それでいい。

極端な話をすれば、ブサイクでもイケメンだと思い込めばいい。ご飯がまずくても美味しいと思っちゃえばいい。仕事で結果が出なくても自分を「しごできパーソン」だと思っちゃえばいいのだ。自分の都合のいいように、自分の認識を操れれば、勝ちではないか。

そんなことをかれこれ10年以上考え続けていたら、自分をイケメンだと思うようになっていた。

これ、あってる?

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岡村幸治(コージー)
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