全力で推したいダジャレ【毎週ショートショートnote】
物書きもどきの樹人変人。私こと創樹が自己紹介する際のつかみ口上、要はキャッチコピーである。
筆名に引っかけた洒落で、フォロワーさんとの他愛ない会話から生まれたものだが、自分でも気に入ってしまい、今や定番の挨拶と化している。
ちなみにそのフォロワーさんは、洒落にならない酒好きの文豪で……という余談はさておき。私はこの『もどき』という言葉が好きである。
真似や似非の様なお近づき根性もなく、偽物まがい物的なあわよくばのしたたかさもなく、ただぼんやり『~の様なもの』としてある、一貫したうさん臭さ、滑稽み、二次創作の延長線をつま先立って歩いている、下手の横好きらしさに何とも言えぬ親近感を覚えるのである。
もどきを漢字で書くと『擬き』となるが、これまた『凝る』をもじった様な擬態字である。縦棒一本外れたこだわりに勝手なほくそ笑みを浮かべつつ、今日も私はもどき路線をひた歩くのである。
副題:もどきの記