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自分の考えたテントがベストセラー並になって愛され9年経った話
この記事は、7月29,30日に行われた「パンダ感謝祭」イベントのレポートになります。途中にテントの開発話も。
2014年5月に販売された
PANDAというテントを知っていますか?
今では同じ形で色々な素材や色が出ていますが、当初は真っ赤な三角テントのみ。
パンダの名前を全く無視した色あいです。
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2014年頃、キャンプ場は今と比べるとガラガラな状態でした(特に冬)
女性だけでキャンプする人はほとんどいない頃。
キャンプでは、ソロテントという概念も少なく、三角が特徴的な「ワンポール型」のテントも今と比べると全く普及していませんでした。
(詳しく話すとこの形のほうが歴史が古く、ドーム型のほうが新しいのですが)
そんな頃、発売されたPANDAというテント。
当時の予想を上回り、オンラインでは二時間で完売となったのを聞いた時の嬉しさは今でも忘れられません。
そしてその後、9年ずっと販売していました。(タイトルでは「ベストセラー並み」と書きましたが、実際のところの販売数は企業秘密だそうです。すみません。)
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このテントが発売されて9年経ち、
赤色のPANDAが廃盤になることをきっかけに
2023年7月29-30日に、「パンダ感謝祭」を開きました。
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開催場所は、北軽井沢に位置する
「-be-北軽井沢キャンプフィールド」
今年オープンしたばかりのキャンプ場です。
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オーナーは、キャンプにまつわる仕事のオールラウンダーな佐久間亮介氏。彼とキャンプの話をすると、何時間でも語り合える。クールな外見?とは裏腹に熱い魂を持った男です。
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彼の想いが乗っかった、気持ちのいい芝生が広がるフィールドで、PANDAを愛する人たちを出迎えたい!
と思い、この場所で開催を決定しました。
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結果、満員御礼の70名ものパンダユーザーさんが
それぞれ自分のパンダを持参で参加してくれました。
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結果からいうと、
もうそれは最高で幸せな空間でした。
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みなさまのキャンプへの、フィールドへの、PANDAへの愛が伝わり、目頭があつくなりました。
本当にありがとうございます。
どうお返ししていいかわからないので
この文章を持ってお礼を言わせてくださいませ。
みんなのPANDA、最高でした。みんなの笑顔、素敵すぎました。
「キャンプを仕事にしてきてよかったぁぁ!!」
「PANDA作れてよかったぁ!! 」
って心から思いました。
来れなかった人も、いつもPANDAを使ってくれててありがとうございます。
パンダ感謝祭の内容については後ほど語ります。
その前に、PANDAがどうやって作られたかを、忘備録的にまとめています。
イベント内容についてだけ知りたい人は飛ばしてください。
誰かの一歩を応援するモノづくり
PANDAテントは、わたしが10数年前に開催したキャンプオフ会がきっかけで作られました。
そこで出会ったたくさんの女性キャンパーさんを見て、聞いて、考えた結果が、PANDAという形になりました。
わたしが一番大切にした要素は、
「バックパック1つで行ける、旅ができるテント」
これをメインに考えました。
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ほかには、
「簡単に設営できる」
「値段が手にとりやすい」
ことです。
インナーが半分なのはタープを設営しなくてもいいようになど他にも細かい部分がありますがそれらを叶えてくれたのがアウトドアブランドの「テンマクデザイン」さんです。
PANDAはまず、女性が一人でキャンプに行ける未来を考えたものづくりでした。
当時、女性が欲しくなるような、自分一人でも設営できるテントはとても少なく感じました。
(もちろんそんなことなく色んなテントは一人で建てれるのですが)
「まず、モノがないと(キャンプが)広がらないな」と思っていたところにふと、声をおかけいただいたのが先ほどにも紹介したテンマクデザインさんです。
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マーケティングなんてことはよくわかっていません。ビジネス書を読んでも混乱するだけのアホなわたしなんですが。
モノづくりっておそらく
誰かの一歩を応援することなんだと思います。
Do(女性が自立してキャンプができる)
を想像してもらって、
Vision 憧れ(焚き火や自然の中でのんびりする時間やまだ見ぬ世界への旅)がそこに設定されて、
人を動かすきっかけになる。
そんなものづくりの結果が、
PANDAだったように思えます。
今では、女性だけでなく男性にもたくさんPANDAを使ってもらっていて、カップル、ご夫婦、グループキャンプでもよく見かけられるようになりました。
パンダ感謝祭の参加者さんも、
女性と男性は半々。
こういうキャンプイベントもめずらしく感じます。
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そして、パンダ感謝祭のトークショーでも言いましたが、
「モノが誰かの手にわたり、それが勝手に成長していくさま」を感じました。
PANDAがみんなのものになっていって、モノが勝手に成長していくような。
モノばかりが先行するだけじゃなく、人と一緒に育んでいく。
そんなことを感じました。
PANDAがワンポール型で、シンプルで
ちょっとした余白があるからか、自由にカスタマイズできる。
旅に合わせて変えていける、そんなテントを心のなかで目指してきたけど、
実際そうやって自由にカスタマイズをして使ってくださるみなさんのテントを見て、伝わってる〜と感激しました。
むしろわたしよりみんな上手にPANDA使っています。さすがです。
話は戻りますが、
これからも、新たな面白を見つけて、
モノにDOの価値を埋め込んで、
いろんな人の一歩を応援できるものづくりを
していけたらな、と改めて思いました。
来年の大感謝祭ではそのあたりの新しい考えも発表できたらいいなと思っています。
PANDA感謝祭はこんな感じでした。
イベント内容を忘備録的に、最後にざっくりですがご紹介。
昼間のメインは関根千種さん(ちぐちゃん)の
「飯盒同時調理ワークショップ」
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テンマクデザインさんにて端切れを利用したイベント限定
「シェラカップハンドル」
「トングケース」の販売
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「レザーワークショップ」
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エポックアウトドアのメンバーによる
「にがおえパンダ」
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「ボードゲーム会場」、そして「テントサウナ体験」
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「炒飯老師」のチャーハン作り
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これは翌朝ですが、カールツァイスさんによる「中村利和さんと行く野鳥観察ツアー」も参加人数が30人以上!!となり、とても盛り上がりました。
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そして夜のメインは、トークショー。
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前半は、FMヨコハマ「The Burn」ディレクター辰巳さんMCに入ってもらい、テンマクデザインさんとこいしで、ものづくりについて語り、
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後半は、be北軽井沢キャンプフィールドのオーナー佐久間亮介氏とこいしで、
「いいキャンプ場ってなんだろう」というようなフィールドの背景や想いについて語りました。
なかなかぶっ飛ばした内容で刺激的だったかもしれませんが、かなりウケがよかったそうです。
みんな(一部分は)内緒ね!いい話は拡散してください!笑
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夜は、小さく?「さくぽんバー」を開いたら大盛況。
わたしはこっそり抜けてソロでひっそり楽しむ女性たちのテントに色々お邪魔してお話してました。
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最後に
今回ひさしぶりに、大きめなイベントを開催して思うのは
「今までで一番いいイベントだったなぁ」
そう感じれたのは、裏方のスタッフたちがいてくれたこと。
これが1番大きいです。
テンマクデザインさんと一緒に、手伝ってくれた女子キャンプの友人、
そして、エポックアウトドアのメンバーが献身的にお手伝いしてくれました。
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イベントだけでなく、キャンプ場のトイレや水場掃除までしてくれました。お客さんにお声かけもしてくれました。
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会場のとても優しい雰囲気を作ってくれたのは、彼ら彼女らのおかげです。
本当にありがとう。
みんなのおかげで、キャンプで感じられる優しい豊かな世界を表現できたんだと思っています。
オーナーの佐久間さん、
素敵なフィールドを用意してくれて本当にありがとう。
そして、裏方やコンテンツや色々アイデアを持って楽しく手伝ってくれた
エポックのみんなありがとう。
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そしてそしていつもPANDAを愛して
キャンプを楽しんでくれてる全てのみなさまに
感謝の気持ちを伝えます。
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本当にありがとうございます。
女性にキャンプが普及した今、
まだまだわたしはやるべきことが見えてきているので
これからもどうぞ応援していただけますとうれしいです!!!
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一緒にまた笑い合いましょう!
またフィールドで!
こいしゆうか