#こいぬまめぐみ
共著『でも、ふりかえれば甘ったるく』(株式会社シネボーイ/PAPER PAPER)をきっかけに、Twitterやnoteをフォローしてくださった方(ありがとうございます)が増えたり、先日どなたかの拡散がきっかけでたわしおじさんへのインタビュー記事をたくさんの方に読んでいただけたこともあり、これを機にもう少し自分の所在や方向性をまとめてみようと思いました。
長文なのでお時間をいただける方は、お付き合いいただけると幸いです。
#基本情報
1994年生まれ。東京都出身、在住。
大学卒業後、心理系大学院への進学を目指す浪院生。
ふだんは朝のスーパーで野菜を並べている。
人の手書き文字をこよなく愛する。
ハシビロコウに憧れている。
#記事
・ブログ企画【繋】第61回「毎日欠かせない事」
まず手始めにこちら。中学2年生から書き続けている日記(CROQUIS)の紹介を通して、わたしの揺るがぬ土台部分を書き起こせた気がする。
ちなみに、先述した『でも、ふりかえれば甘ったるく』でお世話になった編集の西川さんは、この記事の変態性を買ってくださったらしい。
(ちなみにすべて手書きです。読みづらくてごめんなさい)
・たわしと散歩する紳士「たわしおじさん」に迫る
最も読んでいただいている記事であり、わたしの出発点でもある。
当時大学2年の初夏、人の目や誰かの声ばかりを気にして自分のやりたいことができなくなっていたわたしは、高校時代の電車通学の途中にたびたび見かけた、たわしにリードをつけて駅構内を闊歩していた「たわしおじさん」の存在をふと思い出す。あの人はどうして人の目を気にせずに堂々と自分を貫けるのだろう。藁にもすがる思いで、気づけばわたしは突撃取材を敢行していた。
しかも、この記事はたわしおじさんご本人様にもとても気に入っていただけて、ご自身の自己紹介代わりにこの記事を使ってくださっているというライター冥利に尽きる。
・彼が次元を越えるとき、過ごしてみたかった青春がここにある…?プリクラの彼氏「プリカレ」①、②
突然ですが、ここで皆様に懺悔します。
わたくしこいぬまめぐみは、「めぐ彼氏いるの?」からの「写真見せて!」には、すべてこのプリクラ画像で対応してきました。しかも、見せるのはちゃっかり自分も盛れてるやつ。だって、プライベートな話題を煙に巻けるどころか、絶対ウケるんだもん。
しかし、この機会に読み返してみて、3年前の自分のノリや文体のテンションやその他諸々の若さについていけず、月日の流れを実感したので、今後は3次元で慎ましく生活していきたいと思います。
個人的にとても好きな記事です。とにかく、この企画自体がめちゃくちゃ楽しかった。夢をかたちにするって、素晴らしい。
・FIRST CLASS ー私含めて、全員独女。
鉄道コンパ「鉄コン」なるものに参加して婚活のリアルな現場を観察し、その様子を沢尻エリカ主演ドラマ「FIRST CLASS」と重ねながら描いたレポート記事。
大学2年の冬、20歳。別に大学やゼミの課題でもなんでもない。参加費用1万円。動機はただただ強い好奇心。
メディアではよく目にする耳にする○○コン、婚活という現場には実際はどのような人々が集まり、どのような会話がなされる世界なのか、「年収1000万以上で~」なんて条件を掲げる女性は本当に存在するのか。メディアが作り出した神話ではないのか。まあ確かに気になりはするけれど、でもこの年齢で行くのには躊躇いがある。それなら私が行って見てくるよ!それを面白くまとめるから見てー!ただ、それだけ。 (本文より抜粋)
強い。何かにビビって躊躇しているとき、何かと言い訳を重ねて重い腰が上がらないとき。この記事に戻ってくると、当時の自分にお尻をひっぱたかれるような気持ちになる。
そうだったね、やりたいことの動機はいつだって、シンプルだったよね。
・新年早々10年ぶりに熱を出した話
10年ぶりの発熱で頭がおかしいわたしと、そのさらにななめ上をゆくお医者さんによる、ユニクロのヒートテックをめぐるエッセイ。年明けの病院にて繰り広げられたふたりの噛み合わない会話がたどり着いた結末に、あなたのスマホやパソコン画面をスクロールするその手は止まるだろう。
・「ブラインド・マッサージ」
・「退屈な日々にさようならを」
こちらの2本は映画のレビュー記事。レビューといっても、批評や推薦という色合いよりも、自分の中で咀嚼したことを言葉にするという感想文に近い。
原稿に向かうときの姿勢が他の記事を書くときとは少し違って、映画のレビュー記事は腕まくりをして臨むような緊張感がある。
最近はめっきり映画から足が遠のいているから、もう少し気軽に映画に触れて、レビューする映画のジャンルの幅も広げたいところ。
#イラスト
・「教室に荷物置いてあるから、いっしょにとりにきて」
当時お付き合いしていた人から受けた、誕生日のサプライズの様子を描いた漫画。これはもう、最後の2コマのわたしの表情がすべて。
・自転車トナカイ化計画 ー恋人がサンタクロース
以前に書いた「自転車トナカイ化計画」という記事の漫画版。
当時19歳だったわたしは、クリスマスにサンタクロースの格好をして自転車をトナカイに飾り立て、その「自転車のトナカイ」に乗って恋人のお家までプレゼントを届けに行こうとするが……?
今書いてて思ったけど、わたし彼氏との思い出を漫画にして納めがちだな。わたしと深い関係になる男の人は気をつけて。
#こいぬまフォント
けれど、どうしてそこまで手書きにこだわるのか。アナログなCROQUISじゃなくても、スマホやパソコンのデジタル上でもいいんじゃないかって?
いや、わたしはね、自分で書いた文字が、「こいぬまフォント」が好きなんだよ!!!
ブログ企画【繋】第61回「毎日欠かせない事」より抜粋
完全に自己満足でどこに需要があるのかわかりませんが、たびたび手書き文字を載せます。人の書いた字が好きという、同じく特殊な性癖をお持ちの方はこっそり保存してお楽しみください。
#映像
・ささくれ(58分)
大学の卒業制作作品。自らのこころの傷との葛藤と、その家族の姿を記録したセルフ・ドキュメンタリー。
池袋「月の砂漠」(2017年6月)、江古田「Cafe FLYING TEAPOT」(2017年8月)にて上映会実施。
#共著
・『でも、ふりかえれば甘ったるく』(株式会社シネボーイ/PAPER PAPER)2018年3月9日発売、全国の書店にて発売中。9人の女性が自身の「幸せ」を綴ったエッセイ・随筆集。「検索結果は見つかりませんでした」を寄稿。
#作品の特徴と今後の方向性
さてさて、この記事は改めましての自己紹介というのが表の目的でしたが、ちょっといったん立ち止まって自分の鞄の中からあれこれ取り出して広げてみて、整理整頓をするというようなイメージの裏の目的がありました。
わたしにとって、いちばん自分の近くにある表現手段は、やはり文章を書くことです。
わたしの文章は、一見結びつかないような点と点を結びつけて、何かひとつの結論へと導くところに特徴があると思います。
でも、これが何にハマっていくのか、どんなものと共鳴するのかは、今のわたしにはわかりません。
きっと、
自分のこういう特徴やスキルはこういう場所でこういう風に生かせると思うので、こういう場をください!とか、こういう仕事を募集してます!とか、わかりやすく自分を商品化して言えた方が強いのだろうとは思います。
(たぶんそういうのが就活だったはず)
でも、今のわたしには、文章を書くことに関しては、そこまで言い切れるほどの鮮明なビジョンは正直なところ見つけられていません。
それでもわたしは、生きることは、点を打つことだと思うのです。
たぶん、心理の勉強も、順当にいけば臨床心理士になることも、スーパーで野菜を並べていることも、手書きの文字を溺愛していることも、ハシビロコウに憧れてやまないことも、今回『でも、ふりかえれば甘ったるく』(株式会社シネボーイ/PAPER PAPER)でエッセイを書かせていただいたことも全部ぜんぶ「点」で、これらが後のわたしが打った何らかの「点」と結びついて、それが何かの形となると思うのです。
わたしは自分がこれから進もうとしている心理の道のその先でも、XとXを結びつけて、なにか新しいものを生み出すような気がしています。たぶん。
だから今のわたしは、こうして自分の鞄の中身を取り出して並べて、いつどなたが見にいらしてもいいようにこの場を離れないようにしていようと思います。
大変長くなりましたが、ここまでたどり着いてくださった方、ありがとうございます。
執筆のご用命やご相談、お手紙交換のお誘い、私の俺の手書き文字を見てくれ、こんなイケてるフォントがあったぞ、などございましたら、
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最後の2つは特にお待ちしてます。
よろしくお願いいたします。