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フレグランスの魔力🪄(30分チャレンジ3)
こんにちは!こいぬちゃんです🐶
今日も30分で一本noteを書くチャレンジをします!
今日のテーマは香水について。
この記事でも書きましたが、わたしにとって装いの5大要素がお洋服、靴、鞄、ジュエリー、香水。
できれば欠かすことなく毎日身に纏いたいアイテムです。
なくてももちろん生きて行けるけれど、あると生活が、心が豊かになる。そんな存在です。
香水、ってもう存在そのものにロマンがありますよね。
わたしは香りを嗅ぐことも身につけることも大好きだけれど、正直香りを嗅ぐ能力自体が高いわけではありません。フレグランスのお店でこれは何の香りが入っていて〜と説明されても、その組成全ての香りを嗅ぎ分けられないこともあるし、なんならいい香りor好みで無い香り、と二分することしかできない日も多々あります。
それでも香りを纏うのはそのイメージに力をもらえるから。
物語を背負うことができるから。
世界観を身に纏うことができるアイテム、それが香水だと思っています。
わたしは香水を買う時、人にどういう印象を与えたいか、とはほぼ考えません。
この香りを纏ったとき、自分がどんなセルフイメージを持てるか。
それ一択で香りを選んでいます。
香水は自己イメージを補完してくれるツールなのです。
例えば今わたしがメインで愛用している香水についている形容詞たちはこんな感じ。
・異国情緒と品格
・身軽さと多様性への許容
・穏やかさ/苛烈さの二面性
・アイデンティティーへの回帰
・アルファに守られているbelovedちゃん
こういった枕詞を自分の女性性に追加してくれるツールとして香水を纏っています。
せっかくなので上から順にご紹介します。もちろん手持ちはもっとたくさんあるのだけれど今日は少しだけ。
・フエギア エムシェイレブ
中東の王族の女性のために作られた特別な香り。お店の人にあなたのような正体不明の方につけていただきたいんです、と言われた。やっぱりそう見えるよね、ならば諦めて強調していきましょう。
人生の多少の期間を海の外の国たちで過ごしてきたので、一瞬違和感とも思えるような異国の気配をさせることによって、思考が純日本人とは違うことも許容されることを見込んで。
またともすれば受容と無抵抗を間違えそうになる自分を叱咤するための香りでもあります。強い群れの一員である矜持と品格を忘れないこと。
・ゲラン マンダリンバジリック
夏と相性のいい爽やかさから始まるけれど、香りの変化が進むにつれ苦味や渋みのようなものも現れて、そこが自分の中の多様性のイメージとリンクします。
ただ軽やかでジューシーなだけではない。口当たりがいいだけではない。そんなイメージを持ちつつも、でもわたしの中では1番場所と相手を選ばない社交用の香水。どんな人当たりのいい人も一癖はあるもの。いろんな人と代わるがわる軽やかに身軽に話す必要がある時の味方。本来のわたしはとても腰が重い。
あとシンプルに暑くてめげそうな時。今夏はとてもお世話になりました。
・トムフォード エベーヌフュメ
瞑想するための香りを作った、と聞いているけどトムフォードとは気が合わないね。わたしにとってはリラックスよりも戦うための香り。もちろんまろやかな女性らしさも通奏低音として流れてはいるけれど、同時にその上の主旋律は強くて一癖あって簡単には丸め込まれないよ!説得したいなら本気でかかってきてね!と主張したい時に選びます。ピアノならめちゃ癖つよ楽曲になりそう、弾きたくないな。
後トムはなかなかのセンスがおありで、他のフレグランスにもきわどいネーミングをしていたりするので、そういうお口の悪いところはこのブランドを纏うことで暗に代弁してもらっていたりします。
Fワードは自分のお口からは出さないよ!めっ!
・フエギア インディゴ
古代インドでの神聖な色、一抹のエキゾチックさ、海をわたる風、日本の染料。ハーバルなミントのすっきりとした香りからわたしの肌の上ではスパイシーなウッドのような土のような香りに変化してゆきます。トップノートが正直いちばん好き、でもすぐ消えちゃう…楽だし儚げ女子として振る舞っていたいけどミドルラストが許してくれない、そんなんじゃ折れない芯の強さを生来持ち合わせていたよね?君。思い出そうね。
地面にしっかり根を張って、凛と立つ芯の強い、でも強い風が吹いても折れず倒れず受け流す、たおやかな日本女性の気配をさせたい日に。戦わない日の装備。今日は自分が剣をとって戦わずとも、自分のバックグラウンドを忘れるな。
・フエギア セニーサデコカ
攻撃は最大の防御、お守りフレグランス。
非常に敵が多い時期があり、どうしてもそれと戦う香りが欲しいと駆け込みで探した香りなのですが、結局この香りはわたしにとって最愛の祖父を思い出す香りでもあります。
お店のスタッフさんにプロテクションが必要なんです、と相談したらその状況、情景をイメージしながら嗅いでください、とブラインドでいろんな香りを提示され、最後に残ったこの香り。
後から組成を紐解いてみたらタバコの葉にレザー。完全に祖父でした。2シーターの愛車、そのレザーシート、時折り燻らせる葉巻き。無口だけれど芸術と粋を愛する昔の男。一族の長、群れを率いる狼。
強いアルファの加護があると思えるだけでありのまま、穏やかでいられます。
こんな感じで、例えぼんやりとしたイメージだけでも、例えば今日のわたしは手強い女、と思っているとそれが振る舞いにも現れると思うんですよね。そうやって本来の自分にプラスアルファで要素を足せたら楽しいなって。
行き先や会う人、シチュエーションに季節と合わせるだけじゃなくて、今日はこんなキャラクターの気分、と香りを選ぶのは毎日とっても楽しいです。
ペルソナはどれだけあってもいいですからね。
香水はいいぞ🫶