正解はあなたの意図次第
「写真の撮り方を教えてほしい」
カメラマンとしてお仕事させていただくようになって、ちょいちょい言われるようになったのがこれ。
一眼レフは(入門機は)持ってるけど、オートでしか撮ったことがない。なんか、いい感じに撮れない。
でも写真教室とかに行くほどではなんだよね…。
そんな方、少なくないんじゃないかな。
ということで、リクエストをいただいて、写真の撮り方超絶入門編レッスンをしてきました。
写真を撮るにあたって知っておきたいことのひとつが写真は『光』と『色』で構成されているということ。
一眼レフに限らずだけど、「なんかうまく撮れない」と思うのは、自分がイメージした『明るさ』と『色合い』が表現されていないからということが多いのではないかな。
あ、あとは構図だけど、まずは『明るさ』と『色合い』を自分の好みに表現できたらかなり満足度は変わるかと。
で、ここで大切なのが
自分はどんな明るさの写真が好きな(撮りたい)のか、どんな色合いの写真が好きな(撮りたい)のかというとこ
え?とりあえずオートで撮ればいいんでしょ?
そう思っている方、オートしか使ってないよという方もいると思いますが
オートはあくまでも「この塩梅がいいよね」ってカメラが判断して光や色を調節しているだけ
その判断があなたの好みと一致すればいいけれど、、、ってことです。
というお話をしたら
「そういうことなんだー!このカメラのオート、使えない(性能が悪い)!って思ってたー!」って、、、。
いやいや、カメラが悪いんじゃないですよ苦笑
明るさを調整するときに使うのは
・レンズの絞り(F値)
・シャッタースピード(SS)
・ISO感度
色合いを調整したいとき(ふわっとするとかぱきっとさせるとか)に使うのは
・ホワイトバランス
・ピクチャーコントロール(クリエイティブスタイルなどメーカーによって呼び名は違う)
これらを調整して好みに合わせていくのですが、このときによく聞かれるのが
「普通はどうしておくのがいいですか?」
え?普通ってなに??なんですよ、実は。
レンズの絞りを絞ると背景がくっきり写りやすくなるので、そう撮りたいなら、絞り(F値)の数字は大きく設定すればいい。
いやいや、わたしは被写体の後ろの景色を極力ぼかしたいですと言うなら、絞り(F値)の数字は小さくしよう。
全体的に暗めな写真が好きなら、シャッタースピードを上げてみたり、ISO感度の数字を小さくすればいい。
つまりはこういうこと。
『普通は○○』という考え方をする必要はない
正解は自分の『どうしたいか』次第
これは写真だけに限ったことではなくて、わたしたちはつい「正解」を求めがちだけど
なんのためにそれをするのか
なにを意図しているのか
それによって答えは全然違ってくるということを意識することが大事だなと思う次第です。
そうじゃないと、いつまでも外に答えを求めることになってしまって、情報に振り回されてしまうからね。