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育児に達成感は求められない

「達成感」って何だろう。
この言葉の扱い方によると思うんだけど、
私は、育児については達成感がないと感じる。
よく言われることかもしれない。

たとえば、毎日のこと、
子どもを起こし、朝ご飯を用意し、保育園へ連れて行く。
仕事に行き、お迎えに行き、
夕ご飯を用意し、食べさせ、お風呂に入れ、
歯を磨かせて寝かしつける。
繰り返し、繰り返し、
ひたすらに繰り返し。

読んでも読んでも繰り返し読まされる絵本。
片付けても片付けてもオモチャで散らかる部屋。

そんな一方で、子どもは日々成長する。
登るのを怖がってたジャングルジムも登りたがるようになったり、
ブロックで作るものがちょっとカッコ良くなったり、
歯磨きをそれほど嫌がらなくなったり。

でもそれは、彼が達成したことであり、彼の成長であって、私のものではない。

もちろん成長を喜ばしく思うし、驚きもする。
できたじゃん!すごいじゃん!って本気で嬉しいし、伝え、抱きしめる。
しみじみと、こんなことが出来るようになったんだなーと思ったりするけど、それは私の達成感にはならない。

そして成長するにつれ課題が変わる。
オムツは外れたか、
挨拶ができるか、
文字が読めるか…

ひとつ成長すれば、つぎの発達課題が待っている。

終わりがない。

このくらいの歳になればこういう事が出来るようになってくるんだろうと見通しはつくものの、それは強要することはできない。
親が成果を急かすようなことは、私はしたくない。

あくまでも本人の興味、そのサインが示された時に寄り添いたい。

だからね、達成感じゃない。

目標を立てるとか、
計画に沿って進めるとか、
完成するとか、ゴールがあるとか、
やり遂げたとか。

いまはまだ3歳。そういう事じゃないんだ。

ひたすらに、大変な日々。
投げ出せない。
逃げられない。

だけど目前の子どもはコロコロ笑って
底抜けに可愛い。
愛しさで幸せな日々。

この幸福を受けとめるのに、
どんな言葉がぴったりなんだろう


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コイケ リコ
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