子どもの入院に付き添った ～その1～

　先日、子どもの入院に付き添い私も病院へ泊まり込んだ。入院の少し前にたまたまツイッターで同じく付き添い入院した方のマンガを見ていたので、なんとなくこんな感じなんだろうとの心構えはあったが、予想を越えるさまざまな壁があったので、記録しておく。

【入院の経緯】
　子どもは生まれてすぐから肌荒れがあり、季節によって症状が出たり出なかったりだったので3歳になる現在まで定期的にかかりつけ小児科にて診てもらい継続的に薬を使っていた。一ヵ月ほど前より症状が悪化し、さらに掻き毟ってしまうので血が出るほどにまでなってしまい、今回はなかなか良くならないなぁと思っていたところ、40度を超える発熱があり小児科で診てもらうと風邪とのこと。本人が熱のせいかグッタリして飲食もほぼできず、お風呂も入れなかった。これが良くなかったのかもしれない。

　診察の翌々日、その日は日曜だったが私は仕事で休日出勤していた。子どもは夫が家でみていたが、14時過ぎに夫から連絡があり、「熱は下がったが、足が痛くて立てないと言っている。座っていると平気みたい」とのこと。これはマズイかもしれないと思い詳しく聞くと右足のひざ下から踝にかけて赤くパンパンに腫れていると言うので、急いで救急へ連れていくよう指示をした。

傷について、この時まで子どもから「痛い」という言葉を聞くことが数回しかなく（薬を塗るときにちょっと言っていた）普段、本人の様子もケロっとしていたので夫婦共に油断していた・・・

救急で診てもらい、はじめは「一晩入院でしょう」とのことだったが、診察と検査が進むにつれ「2～3日入院かな・・・」、「最低でも一週間、長ければ半月くらい・・・」とどんどん入院予定期間が長くなっていった。特に血液検査の結果を見た医師は、本人の様子からは信じられないくらい炎症の値が高いと驚かれた。

途中から、仕事終わりで直接病院へ赴いた私が合流し入院について夫と相談した。

　この時点で早速一つ目の壁にぶち当たった。

◆子どもの入院に親のどちらかが付き添いで泊まり込まなければならない
◆入院期間は最低でも一週間、退院の目途は全く立たない
◆この後、すぐに子どもと共に病院から出られなくなる
◆コロナ禍の影響で付き添い者の途中交代は不可

私も夫も働いている。どんなに子育てに理解のある職場でも、「何日休むかわからないが休みたい、引継ぎのために一度出勤することもできない」は迷惑に感じるだろう。しかも、現時点で日曜の夜。上司に相談することもできない。お互いの職場の業務内容や人間関係を鑑み私が付き添い入院することにしたが、「職場の人の優しさにつけ込むようなマネをしてしまった・・・」という申し訳ない気持ちと、「夫は出勤できていいなぁ」という妬みにも似た気持ちでいっぱいだった。

つづく